ベルリンの世界陸上が2日目に入った。日本選手も頑張っているが、ここまでの最高成績は、
女子10,000m
7位 中村友梨香 (31分14秒39)
女子20km競歩
7位 渕瀬真寿美 (1時間31分15秒)
のふたりだ。
しかし、スポーツは記録だけではない、100m男子、100m女子、3000m障害、日本選手は必死で世界の壁と自己の限界に挑んでいる。
そんな中、意外と――失礼!――盛り上がったのが男女の砲丸投げ!逆転逆転が場内を熱気に包んでいた。勿論、その激戦の中に地元ドイツの選手がいたからでもあるが。
そんな世界の「せ・り・く」を見ながら、日本のお笑い作家の頭はいろいろ、あれこれ思いついてしまうのである。しょうもないことから・・・・・・しょうもないことまで。
●砲丸投げ!
◇いきなり、その盛り上がった砲丸に疑問。
◇投擲4種目(ハンマー、円盤、ヤリ、砲丸)の中で地味。そして技術の鍛練、向上という点でも他の3種に比べ幅が無い感じがする。単純な方が奥が深いということもありますが・・・・・
◇それに、4種目が全部距離を競ってるというのもなんだか脳が無い感じ。
◇なので、ひとつぐらい「速さ」を競うものがあってもどうだろう。
◇野球には既にスピードガンがあって、試合のなかでひとつの興味として、バロメーターとして有効なものとなっている。
◇それを陸上・投擲競技に取り入れるのだ。さしづめ道具は‘野球のボール的’なモノであろうか。
◇ボールの大きさなど細かいルールはさておき、多分、10メートルぐらい先の的に向かって投げる感じか。勿論、その的に当たらなければファウル、もしくは失敗でカウントされない。
◇大リーグだと時速160キロ何て選手がいるが、世界記録はどのくらいになるのだろう!結構面白そうでは!
◇ただ、それを取り入れたからと言って‘砲丸’を無くすことはないかもしれない。
●織田裕二
◇それにしても、織田裕二。砲丸を投げるような太った女性はタイプじゃないようで、全くテンション上がらないまま、男子100mの決勝ばかりを気にしていた。
◇というか、今回織田裕二、全体にテンション低目。誰かに言われたんだろうか、はしゃぎ過ぎとかって。はしゃがないと彼じゃないのに。それありきでテレビ局も今回も司会をお願いしたハズだろうに。
●中井美穂
◇服がちょっと・・・・・
◇スタイリストいるんだろうに、あれはちょっと・・・・・
●3000障害!
◇障害がある意味があんまり判らない。
◇あの障害、水郷と障害物(あのハードル状のモノはそういうらしい)を超える為の訓練というものがどの程度、時間を掛けられれ、追及されているのか。例えば、棒高跳びの空中姿勢などと比べると、それほど問題視されていないのではないか、つまり、あれを飛び越す稽古って余りされてない=あのレースにおいて水郷や障害物を飛び越える技術の巧拙はあまり結果に影響しないのではないかと思うのだ。
◇あほな素人意見で言わせて貰うなら、障害をある程度の越え方ができれば3000障害は成立するのでは。結局、何がモノを言うかといえば、スピードと持久力という普通の長距離レースと同じ力が重要なのではないだろうか。勿論、駆け引きもある。
◇勿論、あれ(障害)が有ると無いとでは記録は随分違うのだろうし、体力的にも精神的にもそのしんどさはとてつもなく違うのだろうけど、あれを超える時の技術の凄さとか、美しさを感じることができない。
◇つまり、障害を用意したのに、見る側はそこを楽しめない。選手の為に言うなら、その大変さ凄さを理解できない。そういう、ちょっと残念な競技だ。
◇だから、いっそ、3000ハードルとかにしたらどう!
◇現状は障害は80mおきに置いてあるのだが、水郷とか無しにして、110ハードルとかと同じハードルを、3000mの間に110ハードルと同じように並べる。相当きついぞ、コレ。でも、最後の方はみんな倒してばっかになるか・・・・・
●増田明美
◇それにしても、良く褒める。
◇彼女のコメントはいつも希望に満ちている。
◇有名選手でも無名選手でも、必ず良いところを見つけて可能性を示唆する。
◇例え先頭集団から段々離れていこうとする選手でも、「彼女はここから頑張れる人です」「あの時の大会でここから追い上げたんです」と諦めない。
◇試合前の選手の様子でも、「今朝は朝食に大好きな貝の味噌汁が出て、ラッキーだって言ってました」「先日妹さんに赤ちゃんが生まれたそうなんですよ」と、何かしら、今日はきっと良いことがあるみたいに言う。
◇もう少し正確なところを言って欲しいが、これが彼女なのだろう。増田明美、いい人に違いない。
◇しかし、良いところを見つけるというのは、それを見つける目、知識が必要なわけで、無論流石ではある。
●イシンバエワ
◇残念!
◇北京五輪のあの集中力は蘇らなかった!
●選手紹介テロップ
◇前に一度書いたが、選手の年齢はあった方がいいだろう。
◇テレビの紹介テロップは「名前・国・国旗・ゼッケン・ベスト記録」等が表示されるが、ここに是非年齢を入れて欲しいのだ。
◇例えば、男子100m
ウサイン・ボルト(ジャマイカ) 23歳
タイソン・ゲイ(アメリカ) 29歳
アサファ・パウエル(ジャマイカ)26歳
なのだが、年齢を知ることはレースへの興味を盛り上げこそすれ、決して余分な情報ではないと思うのだ。
更に、また女子砲丸だが、
金 バレリー・ビリ(ニュージーランド)24歳
銀 ナディネ・クライナート(ドイツ) 33歳
銅 キョウ・リツホウ(中国) 20歳
銀のクライナート選手はこの大会が終わったら引退するといってる選手だ。一方、金のビリ選手は、前回の大阪大会でも金を取っており2連覇を狙っている。そこへ弱冠20歳の中国選手が戦いを挑むという形勢だ。
結果は以上のようであったが、試合中に年齢を知っていることはだれを応援するか、誰に勝って欲しいか、見ている側のモチベーションも上がろうというものだ。
実際には、選手紹介のテロップには無くても、情報としてあった方が良いと思われた時には中継アナや、司会者がそれを公表・紹介しているのだ。だから一層だ。選手の了解は必要だろうが、今回も見ていてどうしてもそう思ったので、再び書いた。
●新競技!
◇‘陸上’は走るだけ、投げるだけ、跳ぶだけの単純でダイナミックなスポーツなのであるが、僕には、下手をすると野球や柔道などより、結構なルールに縛られてやっているような気がする――マラソン以外は。
◇例えば野球のルールは細い。タッチが要る時と要らない時は明確に分かれているし、ピッチャー交代もボールカウントに寄って出来ない時がある。しかし、選手たちはグランド内で自由に、思いっきりやってる感じがする。
◇対する陸上。スタートにはフライングというルールがあり、そしてレーンは守って走らなければいけない。ジャンプ競技や投擲は時間内に試技を終えなければならない。勿論、使う道具には規定がある。何か息が詰まる感じだ。
◇その差は恐らく、緊張感の問題だろう。野球は9回ある。一人の打者に対しても何球もボールを投げる。だが、陸上は勝負や結果が一瞬で出るものが多い。スタート前の緊張はテレビを見ていてもこちらに伝わってくる。或いは、長距離のように時間が掛かっても一瞬たりとも気を抜くことはできない。精神集中と、緊張の連続が強いられる。それが窮屈感を与えるのだ。野球は、ピッチャーとキャッチャーを除けば守っている時にふと気を抜くことはあるだろうし、攻撃に回った時、打順が来なければ談笑さえ許される。野球とばかり比べたが、‘陸上’の窮屈感は判って頂けただろうか。勿論、それが陸上の飽かなさ、醍醐味であることは言を待たない。
・・・・・・そこで、
◇前から考えていた競技がある。
◇名前は、「70mデスレース」!物騒な名前だ。
◇しかしルールは至って単純。1レーンだけの円周70m(直径22m30pほど)の丸いトラック。その丁度反対の位置(180度向こう側)に二つのスタート地点がある。
◇闘うのは1レースに付き2人の選手。それぞれ一方のスタート地点に立ち、用意ドンで同じ方向へ走る。
◇決着は一方の選手がもう一方の選手を抜いた時点で、抜いた選手の勝ち。
◇時間制限はない。実力差があればあっという間に決着が付くし、拮抗していると3時間!などということも考えられる。
◇どう?面白そうじゃありませんか。
◇欠点はあります。はい、時間が掛かり過ぎる場合がある。
◇だから、試行錯誤は必要で、いろいろ試してみて、円周70mより50mの方が早くて面白いというならそれでも結構。
◇陸上の格闘技だ!如何?
◇試合の迅速化を図るなら、柔道や卓球のようにトラックを幾つも用意するということは可能だ。
◇もし、オリンピックがダメならTBSの筋肉バトルとかはどうだろう。
とまあ、今回は手すさび、雑感のたくらだ堂。
そして、今日は19日、選手権5日目だ。
ここまでに、更なる日本人の活躍は無い。
際立ったのはやはりボルトの9秒58だろう。
だが、まだまだ期待の高まる競技はある。
男子200m!
男女400mリレー!
男女800mリレー!
男女1600mリレー!
そして、
男女マラソン!
それにしても、「世陸」=「せりく」とか言って日本は盛り上がっているけど、いや、日本でも、オリンピックやサッカーのワールドカップみたいなことはないことは判っているが、世界の国々ではどうなんだろう・・・・・
選手を送り込んでいない国は勿論、メダルの可能性の少ない国もそれほど盛り上がるとは思えない。
勿論、それどころではない国もある。
今、紛争を抱える国はいくつあるのだろう。
北朝鮮などは国民は知っているのだろうか。
では、ここ日本はどうなんだろう?
それどころでないのか、それどころなのか。
政治家の先生は選挙目前でほんとにそれどころではないだろうし、世間も不況だ、イ ンフルエンザだ、地震だ、台風だ、いじめだ、リストラだ、不倫だ、DVだ、借金だ とそれどころではない?
それでも、スポーツ選手は頑張るところを見せ、頑張ることで生きていく人達なのだろう。
世界のどこに紛争があろうとそういう使命の仕事なのだ。
そして僕は、次は、
第二回「コント衛門」と
第二回「DIMA」と
魁塾十期卒業公演「TUNASI」と
「物見屋」と
筋トレと青色申告だ。
今、ボルトが200m準決勝1組を1位で通過した。

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