本日は3月1日。いよいよ春が来た感じです。昨晩は今年になって初めて電気毛布だけで寝ました。壁の暖房と湿器無しで寝られたというわけです。ところが起きて30分、途端に鼻の中がむずむず、喉の奥がいがいが。花粉です。ここから2ヵ月鼻炎カプセルのお世話にならなければならないのでしょうか。
世の中イタチごっこは数々あるようですが、薬と人間、いや、黴菌と薬の関係もその類なのでしょう。一方で根絶される病気があれば文明がまた新たな疾病を産み出す。俯瞰すれば、人間と黴菌の生存競争。果たして勝つのはどっち?そしてそれはいつ?
というところで、別の楽しい生存競争です。
『R―1』の決勝戦が三日後にせまり、最終決戦の場には12人のピン芸人が勝ち名乗りを上げました。しかもこれは僕にとっても嬉しいニュースだったのです。因みに、その12人は、
@レイザーラモンRG (よしもとクリエイティブ)
Aヒューマン中村 (よしもとクリエイティブ)
BTAIGA (オスカプロモーション)
Cスギちゃん (サンミュージック)
D小森園ひろし (よしもとクリエイティブ)
Eミヤシタガク (フリー)
Fやまもとまさみ (佐藤企画)
G中山女子短期大学 (よしもとクリエイティブ)
Hバイク川崎バイク (よしもとクリエイティブ)
I馬と魚 (よしもとクリエイティブ)
Jおぐ (SMA)
Kじゅんいちダビッドソン(アミーパーク)
さて、これが何故嬉しいニュースなのかといえば、この中の3人が僕と、或いはこの魁塾と関わりを持って互いに切磋琢磨、応援し合ってきた芸人さんであるからです。
その3人とは、「バイク川崎バイク」「小森園ひろし」「馬と魚」!
BKBこと「バイク川崎バイク」は、彼が芸人になって間もない頃、塾の卒業公演に出て貰いました。当時も今と変わらず甲高い声で線が細く、僕には今日の彼を想像できなかったのですが、2年ほど前から「BKB!」をキャッチフレーズ(?)にテレビ出演も増え、その矢先の決勝進出!オメデトウ!僕自身もどんなネタを見せてくれるのか、期待しています!
「小森園ひろし」。彼は今夏で9回目を迎える作家主導のコントライブ「コント衛門」に数回に及び出演してもらっています。僕などからすると随分大人しく、芸人さんぽくない芸人さんなのですが、台詞覚えが良く、黙々と役を作ろうとする得難い存在なのです。キャリアもあり、決勝では存分に力を発揮してもらいたい!
「馬と魚」。まだ2年目です。彼も「コント衛門」に出てもらいました。彼のネタが面白いという評判はあちこちで聞き、その後、2年目だというのに、何度か僕が関係している番組にも出てくれるほどでした。「コント衛門」では独特で微妙な間と抑揚に僕が戸惑いましたが、その個性でこの大チャンスをモノにして欲しいと願うばかりです!
ところが、これが嬉し悲し、というか休戚を共にするというか、裏腹で。彼らが売れると、ギャラをまともに払えない「コント衛門」みたいなイベントには出て貰えなくなるという現実があるのです!そうなんです。「コント衛門」は芸人さんに出たいと思ってもらっているから、そこに甘えて成立している、つつましやかなイベントなのです。ですから、我々「コント衛門」の作家は彼らがどれだけ売れようと、全うなギャラが払えるイベントになるよう頑張るしかないのです!
次回、第9回コント衛門は5月末を予定しています!是非おいで下さい!
さて、この春、僕がよく見ていた番組が終わった。無論、残念である。
番組名は『ニュースの深層』
テレ朝チャンネル2(CS)で月曜日から金曜日、20時〜20時50分放送されていた。
そのホームページでは、自らを、
「毎回1テーマに絞ってじっくり紐解いて伝えていく本格的言論創出型の報道番組。新進気鋭の論客6人が、気になるニュースの当事者や発信者などに問いかけ、問題の真相を掘り起こす」と謳っている。
各曜日のキャスターの顔ぶれだ。
●月曜:津田大介(メディア・アクティビスト)
●火曜:荻上チキ(評論家、ニュースサイト編集長)
●水曜:渋谷和宏(経済ジャーナリスト)
●木曜(隔週):小野由美子(WSJ日本版編集長)
●木曜(隔週):高橋美佐子(週刊朝日副編集長)
●金曜:小田嶋隆(コラムニスト)
※WSJはウォールストリートジャーナル
僕がよく見たのは月曜日と火曜日。たまに木曜の高橋美佐子史の時だ。
何故かはテーマに拠る。月、火は僕が興味あるテーマが多い。そういうことだ。
因みに、ここ3カ月ぐらいの間に僕が見た回(録画したものを見たことも含む)を書き出す。但し、僕は再放送で見ることが多いのでオンエア日は月、火とは限らない。また、タイトルは番組が掲げたものそのままもあるが、僕が内容だけを大雑把に書いたものもある。
◆#238「憲法改正」
◆#263「挑発し続ける北朝鮮・謎の国」
◆#286「水俣病・最高裁も基準見直さず」
◆#325「同性愛カップル弁護士」
◆#326「チャンピオンは性同一性障害」
◆#341「七生養護学校」
◆#347「吉武輝子」
◆#358「児童ポルノ〜漫画家ちばてつや」
◆#359「震災と性同一性障害」
◆#364「被災地・南相馬で働くふたりの医師」
◆#384「手話ビジネス」
◆#374「荻上チキが見た石巻」
◆#392「特定秘密保護法案@」
◆#397「憲法を考えるD九条改正とは」
◆#401「村崎太郎被災地を行く」
◆#402「集団的自衛権を考えるA」
◆#406「鎌田実医師・神野美伽震災地で歌う」
◆#407「特定秘密保護法案A」
◆#408「ヘイトスピーチ」
◆#409「ストーカー規制法改正」
◆#412「特定秘密保護法案B」
◆#413「福島第一原発神社」
◆#414「続・障害者は何に困っているか」
◆#417「集団的自衛権を考えるB」
◆#419「荻上チキが見た石巻B」
◆#427「名張毒ぶどう酒事件」
◆#429「特定秘密保護法案〜ツワネ原則」
◆#433「原発・ダークツーリズム」
◆#436「張成沢氏処刑〜金正恩体制の行方」
◆#???「原発に依存しない町へ〜東海村前村長」
◆#444「福島第一原発・廃炉をどう進めるか」
◆#424「荻上チキが見た3・11〜陸上自衛隊福島駐屯地」
◆#448「岡留安則・沖縄を語る」※最終回
はい。カタイものばっか見てみます。
結局、「原発」「東日本大震災」「性」「冤罪」「北朝鮮」「自衛隊」「憲法」といったところが僕の主眼である。
そして、その方向性は「反戦」「自由」「反権力」である。寒いと奴と思われるかもしれないが僕もそうである。
そんな番組が今時のテレビの中にあったのだ。こんな時代に稀有な存在だと正直に思う。思想的に明確な反対者もいれば、感情的な反対者、情況的な反対者もいただろう。多分、裏ではクレーム、苦情が結構あったのではと推察する。
そんな番組が終わった。
この番組は10年近く前からあったようなのだが――今回、番組のHPなどを見たがスタート年月は確認できなかった――僕が見出したのは、今のキャスターの体制(顔ぶれ)になってからで、2012年秋からだ。
無論、テーマもあったが、殊に‘荻上チキ’がいい。彼は1981年生まれなので、まだ若干32歳。口調が優しいのもいいが、僕が感心するのは会話、或いは討論の進め方だ。全く、次に僕が聞いて欲しいことを聞いてくれるし、相手の言いたいことを汲みとって、恐らく視聴者の為に、それを一旦まとめてから次の討論、課題へ入って行く。更に自分の意見も判りやすく、殆どが僕も与する側だ。若いのに大したものだと思うのだ。
そんな番組が終わった。
一方で、去年の9月から始まった番組に、『深層NEWS』というのがある。こちらは日テレ系だ。
こちらも、テーマに興味がある時があって、時折見る。だが、その内容には大抵、疲れを感じ、焦りを感じ、怒りを感じることが多い。
テーマは例えば、「原発」「北朝鮮」「靖国参拝」「自衛隊」などなどだが、その中身は概ね体制寄りで、僕に言わせれば保守なのだ。
あるテーマに対し、推進派、賛成派、もしくは黙認派と反対派、消極派、問題視派と、何となく対立構造で討論、論駁を意図している感じなのだが、番組が基本、賛成、現状肯定なので・・・・。
しかも、選ばれる論者が大抵の場合、賛成派=保守派が強い、権力図では
上層部で・・・・何か、僕が押す方が負けてるのだ。
以上は、相当な主観ですが・・・
それにしても、後発番組で、しかも同じ社会性の高いテーマを取り扱う番組が似たようなタイトルでスタートするという感性、もしくは意図にも呆れる。
勿論、日本は言論が自由な国だ。誰が何を言ってもよいのだ。
タダ、僕は懸念する。安倍晋三大復活と「ニュースの深層」消滅とは何の関係もないのかと!

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