塾も3年目に入った。ホームページに何かを書きたいと思いつつ、漸くの本腰だ。臆せず書く。それのみだ。
昨日、今年初めてのM−1審査員を勤めた。まだ2回戦。場所はbase。客席には300程のお笑いファン。出場組は61組。因みに審査員は4名。他の3名と較べると断然年上だ。明らかに20歳は上回っている。年寄り代表として現下の漫才を見させて頂く事にした。
だが・・・61組の若きあなた達よ!今、この時、この時代に、その年齢でお笑いを目指した以上、使命があることを判っているだろうか。無論、それはお笑いに限った事ではないが。大工でも、コンビニ店員でも、AV嬢でも、消防士でも、政治家でも、自分の意志や判断とは別に、或はそうと決めたと同時にそれが生じることを判っているであろうか。つまり、2006年の10月と言うか、昨日、あの場所で、M−1の大阪2回戦で、やるべきネタをやっていたコンビは何組いたのかという問題である。裏を返せば、本当にやりたいネタをやっていたかというぼくの疑問(質問)である。
要するに、若くしてお笑いを目指した者は、今、自分の内にあるやりたいこと、それは、やらねばならないことと同義であるのだが、それを昨日の舞台でやり得たのかということである。
漫才大会があるからネタを考えるのではなく、言いたいことがあるから漫才を作った!であるべきなのだが・・・
話しが堅くなったので〜今後も何度もあることだが〜別の観点からM―1を見てみました。
【ダメなコンビ名6選】
○ ユーモアトリオ⇒昭和30年代のNHKか!
○ 銀河鉄道 ⇒新劇ですか?お笑い目指してる?
○ 常夏サウナ ⇒この手は「とろサーモン」で終ったはず!
○ 異次元 ⇒それを言わないで感じさせないと・・・
○ のすたるじっく⇒方向が判らない・・・
○ レモンスカッシュ⇒逆を狙ったとしても・・・
勝手ですいません。名前を上げられたコンビは、急にそんなこと言われても・・・でありましょうが、これを発表する必要があるのかといわれるなら、コンビ名にもお笑いとしての使命感がいる、という事なのです。それが感じられませんでした。プラス、お笑い臭が全くしません・・・無論、何故その名前を付けたのか、事情も経緯も知らぬまま、その言葉だけを取り上げて論(あげつら)いました。該当するコンビの方で、論争、もしくは口論をお望みの方は是非ご連絡を。※魁塾宛てで。
ところで、「命名」はコントの素材に結構いいのでは?
〜コンビ名に限らない。赤ちゃんの名前、会社の名前、バンドの名前、作 品(彫刻、絵画・・・)の名前、新製品の名前。
〜それを決めようとするのは、どれも現実に存する場面で、会議室で行わ れる新製品の名前など、それが車ならともかく、駄菓子だったり、アイデ ア商品だったり、はたまたコンドームだったりすると、断然妙な会議にな ること請け合いだ。
〜それぞれの考えを発表する。反対意見が飛び交う。人の案に乗る奴も出 てくる。何も考えてないやつもいる。そのうち、馬鹿上司か、馬鹿親父が 、アナクロか、ナンセンスか、ひとりよがりか、とんで もない事を言う 。半々か1対多か、ふたつに分かれ喧喧囂囂、その場は更に盛り上がる。
〜それが行き過ぎると、攻撃は思いがけぬ方に飛び火する。浮気だの、借 金だの、受験失敗だの、ハゲだの、何でも醤油だの、左利きだの、3丁目 住まいだの、嘗ての不行跡や、今の不品行が槍玉に上げられる!
〜果たして、肝心の名前は目出度く決定するのか?
第一回は以上。今から観るDVDはシルクドソレイユより「ソルストロム2」
只今、2006年10月31午前2時36分なり。

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