トゥゲッターまとめ
木工用ボンドは酢酸ビニルを主成分とした水性接着剤。
舐めるとすっぱい味がするし健康に良くないが、模型工作において
非常に使える素材の一つ。コレが色々と役に立つ。
・水性だからプラスチック等の有機溶剤に弱い素材を侵さない
・乾くと有機溶剤に侵されない
・水溶性なので用具の手入れも楽
・容易に手に入る
・安い
・若干の臭いはするが、舐めたりしなければ基本的に人体に無害
濃度は作業に応じて水を混ぜて調整する。
例えばシーナリー(情景モデル)にバラストやサンド、フロック等を
固着させるには以下の手順で行う。
塗る→撒く→余分を払う→乾燥する→薄めて中性洗剤を混ぜた木工用ボンドで
トップコート→乾燥。これでほぼはがれない。
水で薄めるのは5〜10倍程度で、少しだけ中性洗剤を加える。
界面活性剤の働きで、細かい所に流し込ませるため。単に薄めただけだと
全く食いつかず、ダマになってしまう。この水溶液はライケンの固定にも
使えるし、紙製のモデルを強化することにも使える。
また、霧吹きを使えば、広い面積にをイッキにコーティングすることもできる。
スタイロフォームはスプレーすると溶けちゃうけど、事前に木工用ボンドで
コートすればラッカー系塗料も自由に使える。
木工用ボンドが一番進化してるのは、自分の知る限り鉄道模型。
自分も使っているのだけれど、ツヤ無しの木工用ボンドが存在する。
とっても重宝。
WOODLAND SCENICS社のSCENIC GLUEという製品。
東京だと、ホビーセンターカトー東京で買える。
勿論、完成したモデルのトップコートとしても使える上、前述のツヤ消し版だと
フラットな仕上がりになる。メタルミニチュアの突起部分に少しだけ塗っても
保護効果は非常に高い。
補足:「ホビーセンターカトー東京」はNゲージ等鉄道模型を商うKATOHの
ショールームを含めた販売設備。メーカーのレイアウトに自分の車輌を
走らせることもできる。最寄り駅は大江戸線の落合南長崎。
情景を扱うモデラーは一回行くのが超お薦め。

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