最近つらつらと考えてるのが、インチとセンチのスケールの違い。
ちょっと覚書程度にしたためようかと思います。
インチ、フィート、ヤードはin、ft、ydと表記しますよ。(36in=3ft=1yd=0.91m)
まず、ルールブックP.179から読み取る限り、ボード上での1inは20yd相当となる。つまり、ボード上の1ftは実際の240ydにあたる、というわけだ。しかしながら、メートル法ではボード上の24cmは216mという事になる。前者は1/720、後者は1/900の戦場で戦っていることになる。
一辺が24cm以下のテレインという表記は、一辺が1ft以下という原文から導かれたもので、実際オフィシャルのオークの村などは最大長さが30cm程となっている。
勿論ゲームプレイ時に使われる単位系が違うことが本質的な意味でのゲーム性を損なうことにはならないだろう。マーチングによって8in移動する兵は、日本語版環境下では16cmの移動距離となるのだから。しかしながら、どちらの環境でも同じベースサイズを持つモデルを使うことにより多少のゲーム運用上の問題を発生させている。
一つはジェネラリティに代表される範囲効果だ。周囲1ftと24cmでは、実に面積比で1.6倍の開きがある。別の言い方をすれば、全て20mmベースのモデルを使っているとして、inでは14ベースを挟んでも届くが、cmでは12ベース目に届くのが精一杯だ。
もう一つ、フィールドの大きさ自体を挙げてみよう。6×4ftのフィールドでピッチバトルを行う場合、6×1ftの初期配置エリアと2ftの離隔があることになる。最前線に置かれたドワーフでも6ターンかければ相手陣地の最奥まで到達できる。しかし、日本語版で同じ戦場を使うと、180×120cmのフィールドで180×36cmの初期配置エリアと48cmの離隔となってしまう。移動距離に比べると12cm分だけ陣が深くなっているのだ。
上の問題を解決するには、結局、戦場を狭めるのが現実的な解決法だろう。
100×150cmというのが日本語版環境下ではベターな戦場なのかもしれない。数字をもてあそんでるうちに、そう判断するにいたったのだが、未だ検証は行っていない。
最後に、比べればテンプレートは、何モデルを巻き込むかを主眼にデザインされているため、スケールによる影響を無視し易いものだといえるだろう。
以上。
読んでいただけて嬉しいです。他にも問題は発生するのでしょうが、特に気になっていた点をピックアップいたしました。

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