何度も何度も話題に出る「GW製品は日本で買うと高額」という話題。
これで何度目か分らないけれど、再度検証してみます。
「流血島の合戦」「ウォーハンマー40,000:ダーク・ヴェンジェンス」を
イギリスのホビーセンターで買うと、£73.8。20%の消費税が
かかる為です。
日本のホビーセンター買うと、13,500円。これは税込みです。
1£当り、183円のレートとなります。しかし、計算は正しいのでしょうか?
関税の仕組みはどうなっているでしょう?
一般的に税関を通過する為にかかる費用は、関税と呼ばれます。
これは「関税」と「消費税など」に分れ、その合計を所謂関税という訳です。
さて、上記製品の場合「関税」は0%なのですが、「消費税など」で価格+
中間コスト(主に送料)の5%が課税されます。
ダーク・ベンジャンス1梱包(6個)をEMS便で日英空輸すると、送料は
11,000円。1個当たり1,834円の中間コストです。
ここで£のレートを計算しないと立ち行かないのですが、果たして何円と
仮定して製品単価を考えるのが企業として正しいのでしょうか?
仮に、世界的に売価を等しくしたい、と考えていることを前提とします。
つまり £73.8=13,500円、£=183円としてみます。
上記を踏まえて計算すると、
(£61.5+1,834円)*(1.05)^2で「持ってきて売る」の
原価が出る訳です。
=(8487+1834)*(1.05)^2 =11,378円と、定価の近似値が出ましたね。
そもそも定価ベースで考えているんだから、当たり前と言えば当たり前。
ポイントは£=183円を妥当な数字と判断して良いかどうか、です。
1980年に520円を越えていたレートはその後下落を続け、
1990年には257円と10年前の約半値となってしまいます。
それ以降は250〜150円を行ったり来たりしていますが、ここ数年は
150円を下回るという、記録的なポンド安が続いています。
入荷の度に価格を変えても良ければ流動的な値付けでも良いのでしょうが、
それでは商売になりません。「ここ数年」をアテにして安易にレート安で
価格決定をしなかったのは、個人的に評価+です。
仮に160円計算で20円を粗利としていても、商道上許される範囲でしょう。
ちなみに、アンダーコートスプレーの類は関税が(4+5)%程になるので
計算がまた変わります。
上記計算は以外に日本の部分をどこの国でやっても通用するんで、
色々試してみると面白いんじゃないかな?

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