今週末にダイヤ改正を控えている各旅客鉄道会社。この度の改正で、JR西日本では100系並びに300系が引退することが発表されています。
そして、おととい11日は改正前最後の日曜日。休日で自由な時間が確保できたので、一足早く「ひとり300系さよなら乗車」を果たしてきました。
ということで、まずは広島駅へ。

▲新幹線口改札の近くでは300系へのメッセージボードが設置されていました。0系引退の時にも設置されていましたね。

▲新幹線の改札へ入ると100系へのメッセージボードもありました。

▲ホームへ上がると、既に300系が入線していました。やはり撮影客が多く居ました。
今回利用したのは、ずっと岡山以西で唯一の300系運用列車(下り)であった「こだま727号」。改正が繰り返されつつも、この列車だけは引退まで300系運用が充てられることになったようです。

▲ギャラリーを眺めつつ、さっそく乗車。F7編成がやってきました。引退前最後の日曜日なのでけっこう混んでいるかと思いきや、いつものこだま号の車内でした。画像は自由席の15号車。
私は最後だから座席を確保しよう、という思いもあり珍しく普通車指定席の切符を取っていたのですが

▲なんと指定席はほぼ満席。でも客層を見ていると、いわゆる「同業者」とは違う・・。どうも新山口と小倉まで、ツアー枠での座席確保が行われていたようです。引退を控えた割には、これまた普段のこだま号の様子でした。
間もなく列車は発車し、博多へ向けて順調に走りました。

▲徳山駅発車直後に撮影。ちょうど、上りでも岡山以西唯一の300系運用列車となるこだま734号とすれ違いました。やはりギャラリーが大勢居ます。

▲車内の電話も健在でした。
普段のこだま号の雰囲気が色濃く残る車内を楽しみつつ、列車は無事博多駅へ到着しました。

▲下車前、記念に一枚。形式によっては、車内のナンバープレートが無い事があるんですよねえ・・。。
下車後は車両所へ回送されるまでの間、300系を眺めつつ時間を過ごしました。

▲博多駅でも注目を浴びている300系。

▲ふと見ると、やはり年式相応の痛みが。
300系は、言わずと知れた初代のぞみ号専用車両として平成4年にデビューし、現在の東海道新幹線の基本スペックである16両編成・定員1323名を確立した車両でもあります。300系については仕様上短編成化されず、デビュー当時の姿を維持したまま20年に渡り活躍してきたということになります。
そして、個人的に300系と言えば「鉄道車両のトップスター」というイメージの強い車両でもありました。
普段乗らない新幹線車両という事で親近感は強くないものの、私自身が平成3年生まれで300系とほぼ同世代。幼少期に見た鉄道写真やおもちゃの定番と言えば300系絡み、という事も多かったので、300系は新幹線の顔だというイメージを強く抱いています。さらに時を経て中学生の時、初上京でお世話になったのもこの車両でした。何だかんだ言って300系は思い入れが強い・・(^^;
引退まではもう少し日がありますが、今回が最後の300系乗車&ウォッチングとなるので程々に撮影してじっくりと最後の雄姿を眺めてから、回送列車を見送りホームを後にしました。
広島から博多まで約二時間の乗車で、
去年にはグリーン車の方も満喫していたこともあり、名残惜しく感じつつも心残りは無い「ひとり300系さよなら乗車」となりました。

姿を見られなくなるとは言えども、やはり今後も「300系のぞみ」のイメージは強く残りそうです。
さて、余韻に浸りつつ博多の街へ出た私。
ここからどうしようかと思いつつ、バスへ乗り込みます。

▲・・なんて書き方をしてますが、実はしっかりと行程を考えていました。高速道を西へ突き進みます。

▲一時間ほどバスに揺られ、未訪の地へ到着。

▲お世話になったバス。いわゆる西工B高って奴ですね。UDシャーシの車でした。
日帰りとは言えども広島から博多までは「こだま」でも二時間あれば十分に行かれる地域。夕方まで博多近辺だけで時間を過ごすのはもったいない・・と思ったので、今回は福岡から比較的近く観光で訪れた事の無かった佐賀県まで足を延ばしました。
博多(天神バスセンター)から佐賀までは上の画像の西鉄バスを利用しました。車両は九州でおなじみの西工96MC・B型高速車でした。
実はB高に乗るのは初めてでしたが、足回りは普通の高速車と共通のようでリクライニングシートも装備されているので、居住性は一般的なハイデッカー車と何ら変わるところはありませんでした。強いて言えば、前方の座席だとドアの風切音が気になる事程度。
広島でこの手の車両はJRバスが導入していますが、それは足回りも一般路線車と共通でしたね。
佐賀市内では、「佐賀城本丸歴史館」を見学。

▲建物自体は2000年代に入って復元建築されたようです。館内では佐賀にまつわる歴史のお勉強。佐賀城跡をはじめ、県内には他にも古くからの歴史が残る史跡も多いようなので、また訪れたいところです。
夕方まで時間があるようで実際にはけっこう詰めた行程だったので、佐賀城見学後は佐賀駅に戻り、次の観光地へ移動しました。

▲佐賀駅前で撮影した佐賀市営バスのRM。九州にもゆめタウンがあるんですねぇ。

▲続いては佐賀駅構内に入り、列車で移動。唐津線のキハ48のお世話になります。
余談ながら、佐賀入りの前に福岡市内で地下鉄を利用したのですが、その時やってきたのは103系1500番台。直前は303系?だかの新しい車両が走っていたのに・・。どうも今回、九州内で利用した鉄道車両は新鮮味がありませんでした(汗

▲佐賀駅を出てしばらくしてから撮った画像。のどかな風景が広がります。道中ずっとこんな様子でしたが乗車時間の大半は寝ていて、終点の唐津で車掌さんに起こされる始末でした(笑

▲唐津駅。佐賀駅もそうでしたが、橋上駅となっています。
唐津の街は佐賀県第二の都市という位置付けのようで、地形的には佐賀県の北端部に位置し、内陸側に窪むような形で唐津湾を擁しています。他には「唐津くんち」と呼ばれるお祭りや、焼き物の「唐津焼」が有名ですね。
今回はそんな唐津の街を一時間半ほど散策しました。

▲海沿いへ向かおうと北へ歩いていくと、巨大なバス車庫が。佐賀県内を中心に路線網を敷く昭和自動車の本社が、ここ唐津にあるそうです。公道を挟む形で昭和自動車の施設が並んでいるので、堂々とバスを眺めつつ北へ向かいます。

▲車庫を抜けた辺りで、唐津城とお城へ続く橋が見えてきました。

▲階段を上がって、唐津城そばの公園へ。時間的にきつかったので城内には入りませんでした。この辺りは海と砂浜に面しているということで、松の木を用いた防砂林が一帯に広がっています。「虹の松原」として名勝地に指定されているそうです。ただ、こちらも時間の都合上残念ながら散策は出来ず。。

▲唐津城内の公園には立派な藤棚が。代表的なフジの巨木として、市の天然記念物に指定されています。

▲来るときに歩いてきたバス車庫も眼下に見えます。
先程、「虹の松原」と呼ばれる防砂林について触れましたが、時間が無いとはいえこれだけ広がっている松原を見ずに帰る訳には行かないだろう・・と思い、近場にも防砂林があることに気づいたので少しばかり見学して戻ることにしました。

▲砂浜主体ですが、右隅に見えるのが松原。

▲近づくとこんな感じ。密集してるのですこし怖いです(^^;

▲この辺りは海水浴場にもなっているようで、サラサラした砂浜が広がっていました。ちょっと歩くだけでも、こんなはっきりと足跡が。
砂浜を散策したあたりで丁度良い時間になったので、唐津のバスセンターへ向かい広島への帰宅の途につきました。
唐津から博多までは高速バスで戻りました。
ここで利用したのは昭和自動車の富士7HD(日野シャーシ)。画像は撮れませんでした(汗
富士重ボディと日野の組み合わせ、なかなか珍しいです。

▲車内にて撮影。「二丈浜玉道路」という有料道路を通過したのですが、その途中では玄界灘の風景を眺められました。
バスは予定通り博多駅のバスターミナルに到着し、ここで帰りの広島行き広福ライナーに乗り換えました。乗り換え時間は20分と、少々急ぎ足での移動となりました。

▲広福ライナーは四社での共同運行路線となっていますが、今回は中国JRバス運行便に当たりました。車両は岡山から転属してきたスワローjrカラーのガーラ。広福ライナーは昼夜便共に同じ設備・料金での運行となるので、夜行便でもこの車両が運用に入るのかも。