先月4月と言えば、呉市交通局のバス事業撤退並びに広島電鉄への事業譲渡というバス界で大きな出来事がありました。これに伴いバス車両の塗装も全て変更されると聞いたので、今日は呉へ出かけてきました。
別のホームページやブログもチェックはしていたのですが、塗装変更車両に関するネタをほとんど見つけられなかったので、自ら出かける事に(汗

▲今回はゆっくりと昼から出発。
前回同様、クレアライン線にて呉入りしました。生粋の広電育ちのセレガですが、貸切落ちの車両でしたね。
そごう前でバスを下車し、ひとまず呉駅ロータリーの入口で「立ちんぼ」すること数分。

▲広島200か15-44 広島電鉄 日野レインボーU 90527
呉仕様広電バスと初対面。最初は呉地区進出に伴い新車導入されたレインボーUがやってきました。車内もきちんと広電仕様となっているようです。
呉地区の営業所で所有する車両は、営業所の識別番号に「9」が割り当てられていました。このほか、「乗合」「広島電鉄」といった車体表記も、市内の広電バスとは異なる書体が採用されています。
ちなみに、これより社番の後ろにカッコ付きで表記している記号については、呉市営時代の社番としています。

▲広島200か13-85 広島電鉄 日野ブルーリボン 94809(HM9819)
こちらは塗装変更が終わっていない車両。今だけ見られる「呉市営カラーの広電バス」ということになりますね。「呉市交通局」の表記や一部車両の前面に貼り付けられた市章のみ塗りつぶし、一時的な仕様変更で活躍中。

▲広島22く38-76 広島電鉄 三菱ふそうエアロスターM 99648(FO944)
一番面白いジャンルとなりそうな(?)塗装変更車。今後は呉市営おなじみのエアロスターも緑の縞々をまとうことになります。でも、この辺りは
宇野中古のイメージが定着しているせいか、違和感はありません。

▲広島22く38-75 広島電鉄 三菱ふそうエアロスターM 99647(FO943)
上記車両と一番違い。失敗したのでブログ掲載用に。外観上は、中扉周りにだけ呉市営の面影が残っています。

▲中扉付近をアップで。出入口表記は現代的なピクトグラム併記のものとなっています。

▲広島22く41-61 広島電鉄 日野セレガ 14798(H966)
これまた「目立たない」塗装変更車。窓の色が識別点となりますね。こちらはクレアライン専用車両ということで、南営業課への配属となったようです。

▲広島200か・・63 広島電鉄 日野ブルーリボンHU 94811(HM994)
「目立たない」シリーズ第三弾。北営業課のバスとほぼ同様の仕様ですが、こちらはセーフティウインドウと標準サイズの側面行き先表示が識別点となります。運転席側から見たら、54号線辺りを走っていても全く気づきません(笑

▲後ろから。熊野なら呉市営仕様と純正広電仕様の並びを見られそうです。

▲広島200か・710 広島電鉄 いすゞエルガ 96735(I042)
今回見かけた中で、最も広電仕様らしい呉市営車。何度か「江波の車が来とるんか?」等と思い確認しました(笑

▲広島200か13-70 広島電鉄 日野レインボーRJ 90120(HS9817)
比較的最近になって中古導入されたRJも、さっそく広電カラーに変わりました。己斐地区の住民としては、真っ先にボン・バスの80022号車あたりを思い出します。

▲広島200か・939 広島電鉄 三菱ふそうエアロスター 99687(FM063)
ここまでの車両とは一転し、違和感バリバリの車両と遭遇しました。縞々カラーのノンステエアロスターです。市内でも
初期のノンステエアロスターは存在しますが、そちらが特別塗装になっているだけあり、言わば「ありそうでなかった」車両ですね。

▲後ろから。窓が小さく、のっぺらぼうみたい・・
今回は殆ど撮影のみの取材(?)で、実際に広電化したバスに乗ったのは二回だけでした。アナウンスはほぼ変わらないようで、発車時の「ご注意ください」放送が追加されているのを確認しました。
勿論運転士さんの服装も、お馴染みの緑の制帽着用による広電スタイル。サービスについても丁寧なように感じられました。ただ、元々呉市営の利用機会が多くなかったので比較は出来ないのですが・・。

▲呉駅のりばの案内図。この辺りはぐっと分かりやすくなりました。
さて、ここからは新旧ネタでは無いものの引き続き呉ネタを。

▲呉訪問中「乗ったのは二回だけ」のうちの一回にカウントされるバス乗車で、呉駅から北に2キロほど行ったところの「辰川」地区を訪れました。
辰川線は以前から狭隘路線の部類に入るという話を聞いており、路線図を見ると比較的近くということも分かったので今回の乗車を果たしました。
距離こそ長く無いものの、一方通行の古い住宅地をぐいぐいと登っていくような地理状況で、峠道系の狭隘路線とは異なる迫力がありました。これはこれで呉らしい町並みです。
事業譲渡に伴う塗装変更は全車両が対象となっており、いずれは広電カラーの7Eやらキュービックやら96MCが見られる事になりそうです。この辺りの車種は広電に元々存在しなかっただけに、登場したら特に注目されそうですね。