夕日の差してくる金沢駅に降りた私。ここからは広島に帰るのみですが、乗り鉄だけじゃ味気無いので、乗り換え時間を活かして少しばかりの金沢観光へと出かけました。

▲金沢200か・194 北鉄金沢バス 日野ブルーリボンHU 24-414
石川県内でも規模も大きい北陸鉄道グループのバス。グループと書いている通り、分社化が進められているようで、同じカラーリングのバスながらもよく見ると社名が違う事もしばしば・・という状況です。
このブルリは黒サッシのメトロ窓で、横だけ見ると微妙に広電っぽいような仕様が採用されています。その他、車内にはハイバックシートやカーテンが装備されており、比較的高いグレードを保った車両を揃えているようです。

▲石川200か・641 北陸鉄道 三菱ふそうエアロスター 19-872
こちらはいわゆる「本体」の車両。ひとつ前に掲載したブルリとは異なる塗装が採用されています。最近の車両はこのカラーリングで導入されているようです。
色使いが似ているせいか、広島バスっぽく見えるような気も・・(笑

▲石川200か・771 北鉄金沢バス 日野ブルーリボンU 22-964
日野車とふそう車メインの北鉄グループ。もちろんジェイバス製の車両も入ってきています。やっぱり長いですね。
他にも多く撮影したのですが、撮影者の腕が残念なため、なぜか写りのボケた画像ばかり・・ホームページに載せられる画像がほとんどありません(汗

▲名古屋200か23-79 名鉄バス 三菱ふそうエアロエース 2917
比較的近場の名古屋からは高速バスが運行されているようで、金沢周辺でも名鉄バスの姿を見られます。北陸地区と京阪神・中京圏は鉄道とバスが競合していますが、それなりに定着しているようですね。
観光するはずなのにいきなりバス撮影なんてどうしたことか、と思われそうですが・・撮影後に金沢観光へと繰り出しました(笑

▲浅野川上に架かる、浅野川大橋。
以前にも
金沢の街を観光したことがあり、その時に金沢城や兼六園を観光していたものの、気になっていながら行かれなかった場所があったのです。それが金沢城周辺に広がる「ひがし茶屋街」という地域。
けっこう最近だった覚えがありますが、もう3年ちょっと前の出来事でした・・。

このひがし茶屋街というのは古くからの料亭や茶屋が立ち並ぶ地域・・ということで、観光地として有名なだけでなく、街並み自体がひとつの文化財として後世に残していこうという取り組みが進められているようです。
茶屋と言うのは芸妓さんのいるお店だそうなのですが、いまいちよく理解しきっていない私です。つくづく物を知らんなーと実感します(汗

▲一本裏の道に入り込んでも、このように歴史を感じる建物が立ち並んでいます。

▲伝統的なお店が並ぶ一方、現在でも地元の方々が暮らす一般的な民家も多く存在しており、静かでありながらも人の往来の多さが伝わってきます。

▲辺りが暗くなってしまいましたが、茶屋街の手前には立派なやぐらが建っており、一つのシンボルになっていました。

▲浅野川沿いに西へ進んでいくと、主計町(かずえまち)茶屋街と呼ばれる、別の街並みが存在します。こちらは比較的こぢんまりとした街並みですが、辺りが暗くなってきた分余計ににぎやかさを感じました。
この辺りで時刻は18時過ぎ。ぼちぼち帰りの列車の時間も近づいてきたので、帰宅の途につきました。
<金沢1851→米原2048 北陸線 特急しらさぎ16号>
乗車車両:クロ682-2004

▲途中駅での乗降だったのであまり撮影しておらず・・車内の画像でご勘弁を(^^;
仕切扉には木目調のデザインが施されていました。

▲座席はこの通り。西日本らしく穏やかな色使いながらも、ヘッドレストの赤色のリネンが目立ちます。座席配置は2+1なのでゆったりとしています。
ちなみに座席は手の触れる部分だけでは無く、肘掛の側面やシートバックにも座面と同じファブリック素材が用いられており、手の入り様が伝わってきます。

▲ブレブレですが、1号車の車端部にはこのようなスペースが存在します。ひょっとしたら過去の喫煙スペース?
・・すでに真っ暗になった外の様子を眺めつつ、列車は米原駅に到着。ここでは3分乗り換えだったのですが、乗り換えの歩行距離を考えれば問題無いだろう・・と思いきや、降車客がけっこう多かったので冷や汗をかきました。そういやきっぷを買う時も「3分乗り換えはちょっと・・」的な事を言われたような(汗
<米原2051→新大阪2126 ひかり525号>
乗車車両:785-1502

▲さあ引き続き帰るのみだ、と思っていたところ2月にデビューしたばかりのN700系1000番台、愛称でいう所の「N700A」のお世話になりました!今回のひかり525号がN700系運用、1000番台自体も既存のN700系と共通運用という話を聞いていたのでかすかな期待をしていたら・・ビンゴでした(笑

▲車内の様子。パッと見たところ既存車両と大きく変わりありません。
ライトグレーを基調とした内装とスカイブルーの座席の組み合わせ。東海の新幹線車両らしく、明るく爽やかな印象がありますね。

▲座席の様子。座席上部の両端が出っ張った形状で、「うたた寝」するときもしっかり支えてくれます。気になる座り心地も上々のもの。
個人的には新幹線に乗る機会自体が多く無く、どうせ乗るなら奮発してグリーン車を・・という考えだったのですが、今回はお財布事情により新幹線区間は普通車を利用しました。そのためN700系の普通車に乗るのは、実はこれが初めて。
評判の良さはある程度耳にしていたものの、画像で見る限り薄っぺらく見える座席・・ということで座り心地はどんなんだろ?と思っていました。
しかしいざ座ってみれば硬すぎず柔らかすぎず・・の張りのある座面、ヘッドレスト部分の張り出した形状により安定感のある頭周り、画像には無いのですが窓の上に送風用のファンが設置されているなど、前評判通りの快適な座席でした。
そして乗り心地自体も良いもので、新幹線特有だったビリビリと伝わってくるような細かい振動や横揺れが大幅に緩和されており、高速域でもいい意味でスピード感を感じない、まさに安定感のある乗り心地でした。

▲天井周り。

▲肘掛の一部分にもファブリック素材が。正直、何故ここに?という中途半端感もあるような・・

▲多目的スペースなどがある11号車のデッキは、このような曲線を描いたような通路の配置がなされています。
新大阪までの2区間でしたが、ガラガラの車内と新車の残り香を楽しみつつ乗車時間を楽しみました。
<新大阪2133→広島2340 こだま767号>
乗車車両:726-7010

▲すっかり「こだま号」として定着した感のある700系E編成。
このこだま767号は今回の旅のラストランナーとも言える列車。新大阪からものぞみでまっすぐ帰るのは味気ない・・ということでこだま号を選択しました。東海道・山陽新幹線の場合、改札さえ出なければ特急料金を通しで計算する・・という制度を逆手に取った乗り鉄とも言えますね(^^;
決して「のぞみ」料金200円をケチったわけではないので、念のため。。
この列車は下り広島行き最終のこだま号。
閑散期の中日ということで最初はガラガラだろうと思い込んでいたものの、きっぷ購入時点でやたら席の埋まりがよく、もしかしてけっこう混んでる?と思い乗り込んでみると、こだま号らしからぬ盛況の車内と化していました。
おまけにビジネス帰りの人が大半かと思いきや、意外なことにテーマパークや土産物屋(特に始発駅らしい某肉まん屋)の袋を持った、いわゆる「遊び帰り」風の人が大半。この日は火曜日、ただでさえ閑散期で、学校なんかの長期休暇にも当たらないはずなんですが・・何故?
ここまでガラガラの列車ばかり選んで乗っていたので、少々窮屈な思いをしながらも無事に広島に帰着しました。
なんだかんだで自宅に帰ったのは0時過ぎで、翌朝(というか数時間後)は仕事だったので早めに寝て、1泊3日の短い乗り鉄旅行が終わりました。
・・余談ですが、帰ってからの睡眠時間の短さのおかげで翌日の勤務中には初めて「昨日の残った疲れ」を実感しました。今までこんなことはなかったはずなのに(−−;

▲最後に今回使ったきっぷ。18きっぷの時とは違い、二日ちょいの旅行でも枚数たっぷりです(笑
やはり乗車券の途中下車印の少ない点が残念ではありますが、改札口が混んでいる時ばかりだったので、こればかりはしょうがありませんね。
新幹線の特急券は在来線との乗継利用の都合上、表紙券+指のみ券の3枚構成で発券されています。これが新幹線だけの利用(乗継割引適用無し)だと、なんと2列車のきっぷを1枚で発券できるとか。次の機会にはそのきっぷも用意したいものです。