鉄道ネタで後出しになってしまいましたが、今年も9月28日に年に一度のバスイベント「ひろしまバスまつり」が開催されました。
今年もバスまつりにしては珍しい晴天下での開催で、例年同様の車両展示や試乗、グッズ販売が実施されたほか、路線バスをより利用しやすくする為のアンケートやPRブースが設けられ、各事業者が路線バスの発展に向けて取り組む姿勢が見られるなど、一味違うイベントとなったようです。
今回も少数ではあるものの、気になった車両の画像を幾つか掲載します。まずは屋外展示から。

▲広島バス 広島200か19-38
広島バスからは、登録されたばかりの新型エアロスターが出展されました。恐らく広島初登場の新顔エアロスター?
「エース」や「クイーン」で見覚えのあるライトを使用し今風の顔つきになった一方、汎用性の高いバスウインカーを採用しており、デザインと整備性の良さを両立しているようです。

▲広島電鉄 広島200か15-19
世代交代が進み、すっかり今の広電バスの顔と言える存在になったブルーリボンU。分かりづらいですが、LED表示に注目!

▲中国ジェイアールバス 広島200こ・・・1
毎年、快適な高速車や貸切車といったフラッグシップ的存在の車両を出展する中国JRバス。今年は新たに運行を開始した定期観光バス「ひろしまめいぷるーぷ」専用のエアロキングの登場です。赤一色の鮮烈な塗装にオープン構造の2階建てバス。今年の目玉と言えそうな存在で、来場者の注目の的となっていました。

▲芸陽バスが展示していた「かぐや姫」号専用のセレガ。これまた読みづらいですが、イベント用にこしらえたと思われる表示を出していました。
続いては屋内展示。

▲エイチ・ディー西広島 広島200か18-91
ボン・バスの姿が見えんなーと思っていると、今年は屋内で展示されていました。でもよく見ると単なる展示ではなく、子供向けの「バスの乗り方教室」で使用されていました。でもそれだけでは無く・・。
窓から垂れた糸は運転士の死角になる範囲かな、等と考えLED表示に目をやると、画像の通りボン・バスとは縁の無い運行路線の表示!C団地行きと言うと広交の運行でしたっけ。

▲こちらも同じく高陽方面の表示。B団地がJR?相変わらず高陽方面の運行形態はよく把握してません。でも路線番号がどっちも振ってある・・?高陽方面は赤バスだけが番号を出していたはずですが。。

▲時間を変えて行ってみると、今度はあさひが丘の表示。ん、今度は70番とか出してる。。

▲またまた別の表示。上深川ゆき・・これはJRバスで見覚えがありますね。そして、これもやっぱり番号が振ってあり「32」の表示。
この通り、普段ボン・バスが走る事の無い地域の行先が表示されており、初めはマニアを狙った珍表示を出しているのかと思っていたのですが、よくよく見てみるとそれだけではない模様。
さっきから番号表示に突っ込んでいますが、屋内ブースでバス停や行先表示の改善計画を宣伝しており、その一環として広島地区のバス事業者が一体となり、市内を発着する主要バス路線に路線番号を割り振ろう!という計画が進んでいるとのことでした。
なんでも近頃は国内国外からの観光客が増加傾向にあるらしく、広島の地形に不慣れな人でも分かりやすい案内表示を目指そう・・という取り組みだそうです。
撮影はしていなかったのですが、宣伝内容を見る限りでは、既に路線番号が存在する広電・広島バスの中心部路線はそのまま使用し、番号の無い各社郊外路線に、現在使用されていない31以降の番号(既存の50番のみ除く)を方面別に割り当てる計画だそうです。ということは、中心部にも乗り入れ、かつては広電が運行していたボン・バスの各路線でも系統番号が採用される可能性も・・?
地方のバスだと路線番号の馴染みが薄いというイメージがあり、自分自身もあまり路線番号を意識することが無いのですが、果たして広島の地ではどのように受け入れられるのでしょうか。もし正式運用が決まれば、その様子にも注目しなければいけませんね。
何より、それで広島のバスが使いやすいというイメージが浸透すればバスファンとして喜ばしいですし・・。

▲LED表示をいじるため・・と思われる車内の装置を観察。デモ表示として登録されているようです。