札幌駅地下の「PASEO水の広場」にて、
岩崎宏美さんのトーク&ライヴイベントに行ってきました。
CD購入者にはサイン会もあるというので、
ニューアルバム「Happiness」をあらかじめ買い求めてしまった。
10分前に着いた会場は年齢層の高いファン、かなり高齢の方々が目立った。
若くても三十代以上がほとんどだろう。
「聖母たちのララバイ」のイントロが流れて、宏美さんの登場。
シックな服装と黒いブーツでテレビで見るよりも数段美しい。
昔のストレートな黒髪ではないが、上品なカラーのロングヘアー。
すぐにトークかと思いきや、そのままカラオケでこのヒット曲を歌い始める。
つかみはオッケーと、思わずニヤリ(選曲がちょっと照れくさい)。
声の延びや歌いまわしのうまさはさすがだ。
まさか口パクではないと思うが、いつものロック歌手のようにアドリブ入れたり、客に語りかけることはないので、つい「ライヴな部分」を探してしまった。
それほどに安定感のあるボーカルなのだけど、
これ見よがしに上手さを見せつけるような事はなく自然に染み入ってゆく感じ。
当然ながら、個人的な好みもあるんだけど。やっぱり心地いい。
トークは新譜のボーナストラックにも登場する「冬ソナ」の話題も。
あのドラマにはまってしまったらしいのだけど、
ストーリーはちょっとおかしい的な辛口な意見も。
さすがスター誕生出身?か笑いのツボも心得ていて、
司会の女性の質問に突っ込みを入れたりして実に痛快だった。
由紀さおり姉妹に「私たちの後継者はあなたたち(宏美と良美)よ」、
と言われて荷が重いという発言にも笑った。
そのあと、アルバムにも入っている、シングルカット曲を2曲披露。
「同じ空の下で」はギタリスト古川昌義、
「手紙」という曲は岡本真夜の作品。
もう一曲位初期ナンバーをと期待したのだけど、
ニュー・アルバムのテーマでもある前向きなところが感じられて、
これでいいのだと思った。
声量や伸びのある歌声は健在ながらますます深みが出ているし、
まだ40代であるので、まだまだこれからが楽しみ。
全3曲しっとりと歌い上げ、ライブは終了。
そしてサイン会、あらかじめサインされたCDジャケットを手渡しながら、
一瞬だけの会話を楽しむ。
こういうときは何を話したらいいのか大いに悩むのだが、
「凄く元気が出た」今日の素直な感想を。
お仕事といえども、ひとりひとり笑顔で気持ち良く対応してくれる姿がまた良かった。
ついでにNHK教育テレビで鶴太郎の日本画講座に出演していたので、
面白かったよと言ってしまったが、蛇足かな。
あの番組ではキャンディーズのスーちゃんや高橋英樹と一緒に生徒をしていた。
それまで絵描きの鶴太郎にはいまいち馴染めなかったが、
軽快で的確な指導ぶりと楽しそうな雰囲気が良くて毎回見てしまった。
『Happiness』
ニューアルバムは今の時代に対する彼女なりの前向きなメッセージが込められている。
オープニングは青山純の軽快なドラムで始まる。
ライナーの宏美さん自身いよる解説を見るとクイーンっぽいアレンジがあるという。うーん、確かに。
僕自身はアルバムを聴くのは初めてで、「歌謡曲の・・・」とは違った一面が見られて凄く新鮮だった。
アルバムタイトルでもある「Happiness」は意外にも土屋昌巳の作品で、
ギタリストとしても参加している。
シングルの岡本真夜を始め、佐藤竹善、大江千里など作曲陣も多彩。。
バックはベテラン・スタジオミュージシャンからロック畑のアーティストの名も。
いにしえのフュージョン・バンド、浪花エキスプレスの青柳誠も参加しており、
ステージのサポートもしているようだ。
全体的にはしっとりと歌い上げるバラードが中心。
僕としては男のロケンローに疲れた時(?)にちょうどいいかも。
ボーナス・トラック「冬ソナ」のカバーは、まあご愛嬌かと。
(僕はドラマには全くハマってませんので・・・)
このアルバムの前に「Dear Friends」というカバー集を二枚出している。
バラエティに富んだ選曲で楽しめる。
ジャンルを超えて、女性ボーカルの最高峰の一人だと思う。

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