先日、黄色い看板の外資系レコード店に行ったら、
試聴コーナーでソニー・ランドレスのニュー・アルバム〔Grant Street〕を見つけた。
彼の名を初めて知ったのは、十数年前のギター・マガジン誌。
仲井戸麗市氏のインタビューだった。
インタビュアーの口から最近の注目スライド・ギタリストとして彼の名前が出ると、
チャボの
「知ってるよ〜」と速攻リアクション。
ジョン・ハイアットというシンガーがライ・クーダーの代わりに、
来日ツアーにソニーを連れてきたのを観にいってそのプレイに大層驚いたという。
「全部スライドで弾くんだけど飽きないんだよね」。
それから、ソニー・ランドレスの参加しているアルバムを可能な限り買い漁ったという。
「とにかく、そういうのが大好きで」。
僕はミュージシャンの“いち音楽ファンぶり”が出ている、
こういったインタビューを読むのが大好きだ。
今回のアルバムはLAでのライブ収録。
最初の2曲聴いて、掴みはオーケー。熱いスライド・ギターが全開だ。
家に帰って南米の大河(?)でネット注文した(“黄色い看板レコード”ゴメン!)。
ストラト抱えたジャケットの男前ぶりも良い(一番いい角度!)。
彼のギター・プレイはスライド中心で責めていくスタイルなのだが、
バーをはめながら余った指で指板も押さえるという、
“ビハインド・ザ・スライド”なるオリジナル奏法を開発している。
これ以上は専門的になるので書かないけど、とにかく画期的な技なのだ。
バンドはベースとドラムのトリオでもソニーの多彩な表現力で、
厚みのある音になっている。
ボーカルもソニーが担当していて、こちらはギターを引き立てるかのような、
“ちょうどいい”感じで、この辺のバランスも好感触。
レイ・ヴォーンとかCharに共通するものがある。
ギターのテクニック云々抜きにしても、
ブルースなロックが聴きたい人にはお勧め出来ると思います。
スライド・ギターの魅力も味わって欲しい。
彼はルイジアナ州に生まれ、アメリカ南部のルーツ・ミュージックを吸収しながら、
ブルース・ロックのスタイルに行き着いたという。
ソニー・ランドレスの詳細なプロフィール、情報は、
素晴らしい日本語サイト“
SONNYMANN”で。
左側のコーナーにジャケット掲載してます。
ギタマガのデュアンと並んで壮観!
Grant Street/Sonny Landreth
■追記
これまた十ウン年ぶりにアルバムをリリースした麗蘭のチャボ。
ライブ・ツアーでの彼のスライド・ギターもかなりキテます。
今年は“ジャパン・ブルース・カーニバル”に出演!
(このイベントには一昨年ソニーも出演している!)
SOSが鳴ってる/麗蘭

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