待望のブルース映画、「ライトニング・イン・ア・ボトル」を観てきました。
ブルースの巨人から若手が一同に集結したステージの模様をまとめた作品。
109分に短縮していながらも、十分過ぎるほどの濃さ。
僕はどうしてもギターばかりに注目してしまうけど、
ナタリー・コールなど女性シンガーの健闘ぶりには恐れ入った。
そして、女性ブルース・ギタリストのクイーンというべき、
ボニー・レイットのスライド・プレイはいつ観てもかっこいい。
ロック・ファンには、リヴィング・カラーのヴァーノン・リードが、
もう大ベテランというべきバディ・ガイとジミ・ヘンドリクスのカバーを共演。
バディの昔のライヴ映像では客席で、食い入るようにステージを見つめるジミヘンの姿。
ジミヘンはバディのファンだったのだ。こんな映像も残っているとは!
昨年ブルース・カバーを発表した、エアロスミスのスティーヴン・タイラーと、
スリム・ハーポの「アイム・キングビー」を。
ヒップホップ界からはパブリック・エネミーのチャックDが、
ジョン・リー・フッカーの「ブーン・ブーン」を反戦歌にしてラップしていた。
この曲自体は「ブルース・ブラザーズ」でも有名だな。
ハウリング・ウルフのリード・ギタリストでお馴染みのヒューバート・サムリン。
最近手術で片肺を失ったそうだが、ステージで、あの「キリング・フロアー」を、
ウルフの物まね?風の若手シンガーと共演。
ギターはあの歴史的名盤のトーンが健在で、感動した。
ゲイトマウス・ブラウンも初めて動いてるの観た!
最後は、なんと言ってもBBキング。
ボニー・レイットとロバート・クレイを両脇に従えての共演も感動的だった。
うーん、あのシーンもこのシーンも・・・とキリがない。
これは繰り返し、ビデオで観たいな。
それにしても、執念深そうな年寄りミュージシャン勢ぞろいだった。
ブルース・イズ・ノット・デッド!
すべての音楽ファンに!
「ライトニング・イン・ア・ボトル」
http://www.nikkatsu.com/movie/lightning/

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