涼しくなってきましたが・・・FESはまだ2日目ですね。
テントで迎える朝。ここ数年はここでだけだ。
“祭太郎”とラジオ体操のあとは、前日同様にローソン・ブースの前で40代EZO仲間とミーティング。

自然に集まってなんとなく散ってゆく・・・大人の集まり。
いろいろな方とのご対面。時間は短いがそれぞれの歴史は濃い(笑)。
まずは、REDの“タジマハール”のカレーを食べながら、
真心ブラザーズを。
一曲目は「拝啓ジョン・レノン」。もう十年くらい前か、話題作だった。
前回出演はシンプルだったそうだが、今回はホーンとコーラスの贅沢なバンド編成で明るい“夏の曲”を連発していたけど、初期作「どかーん」や「素晴らしきこの世界」などのほうが彼ららしくて良かった。
同じくREDの
奥田民生。オープニング「レッドにちなんだ曲」というMCの後、ツェッペリンの「ブラック・ドック」でスタート。
後で意味がわかった・・・。ユニコーン時代もライヴでやっていたらしい。
いまの民生バンドは、ミカバンドの小原礼、元デッドエンドの湊雅文という超強力なリズム隊で、ギターは民生のみ。「マシマロ」「さすらい」など、私でも知っているナンバーも織り交ぜて楽しませてくれた。EZOで民生と全部観たのはトリを務めたとき以来。
名実ともに、いま最高の日本のロックンローラー(普段はあまり聴かないけど)。今年のベストのひとつ、だ。
SUNへ移動、
米米CLUBが始まっていた。
復活した彼らがここで観られるとは、手放しで感動。
遅れて登場のジェームス小野田は楽屋から自転車で登場!
その様子がステージ両側のスクリーンに大きく映し出される。
相変わらずの無意味なサービス精神に笑った。
「浪漫飛行〜君がいるだけで」は途中で演奏やめて会場を湧かせる。
クレイジー・ケンもやった由緒ある手法か(笑)。
小野田氏ボーカルの山本リンダ・カバーはデビュー前から定番。
「シェイク・ヒップ」は個人的に一番好きで、いろいろ思い出もある曲。
そのままSUNで、
甲斐よしひろ & ROLLING CIRCUS REVUE BAND。
甲斐バンドのナンバー・オンリーのスペシャル・バンドだ。
いよいよ、ステージ前に陣取って観ることにする。米米の客がいなくなったあとは、甲斐ファンらしき同年代かそれ以上の人たちがまばらに集まっていた。


そのまま、メンバーのあと、ダークなスーツと細身のネクタイで甲斐よしひろ登場!
オープニングは小林旭の「ダイナマイトが150屯」(これはマーシーもソロ作でやっていたな)。初めて生で観るあの声だ。
私にとっての甲斐バンドはロック云々の前に、ザ・ベストテン時代のヒット・メーカーであり、いにしえの“ニューミュージック”なアーティスト。いわゆるロックンローラーとしては縁が薄かったのだが・・・。
前後の米米とイエローモンキー吉井に比べて、極端な集客のなさが目立ったけど、
大ステージを駆け回りながら熱唱する甲斐氏の姿には心打たれるものがあった。
ギターに蘭丸こと土屋公平も参加。甲斐との付き合いは古い。
定番バラード「安奈」も素直に聴けたし、「ポップコーンをほおばって」もうれしかった。
「漂泊者(アウトロー)」 は世紀末的な世界の終わりを歌っている強烈なロックンロール。高校時代聴いたトラウマ的なヒット・ナンバー。
世の中がどうであろうと、独りぼっちじゃやりきれない。
真偽はともかく、孤独という個人的な問題が第一だという。
語りつくされたテーマだと思うけど、いま改めて考えさせられる。
そして、ラスト・ナンバー「HERO」。
最大ヒット曲を持ってきたのはベタなサービスと思われるかもしれないが、「漂泊者」との流れに何か特別な意味、強烈なメッセージを感じた。
いわゆる旬ではないと思うけど、いまじっくり言葉を噛み締めて味わうべきアーティストのひとり。
私的ライジング史に残る、非常に贅沢なステージだった。
いよいよ、フェスも佳境!・・・オレ様的レポ続きます(笑)。

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