予告どおり、行ってきた。HARRYのタワレコ・インストア。
ソロになってからのHARRYのステージを観るのはRISING SUN ROCK FESTIVAL 2002以来である。
ハリーのデパート営業、サイン会。なんだかイケナイものを見てしまうようで、妙な緊張感が。
ちょっと余裕を持って札幌PIVOに駆けつけたけど、店内のイベント・ステージ前には結構ファンが集まっている。客層はやっぱり私と同年代前後中心。子連れのファミリーもちらほら。
開演45分前に私もいいポジション確保をして待っていた。場内にはやはりニュー・アルバム「GATEWAY」が流れている。今から購入でもサイン会参加出来ます、のアナウンス。私はすでにGET済みで、昨夜何度も聴いてしまった。これは早くも今年のベスト・アルバムかも。
15時ちょうど、いつもインストアの出演者は下りエスカレーターに乗ってステージに舞い降りて?来るのだけど、HARRYは意表をついてステージ横の登場から登場(さすが、ハリー!)。待ってましたの「ハリ〜!」コールと拍手が響く。おお、本当にハリーかい?と気持ちの整理もつかないまま私も一緒に盛り上がる。
日曜の昼下がりと笑顔のハリー・・・。半袖の和ロハ・シャツ?にスリム系パンツの涼しげないでたちで、ちょっと面食らったけどやっぱりハリーのようだ。最近のメイン・ギターなのか先にステージの上でスタンバっていたTAILORのアコギを抱え、あいさつもするかしないかのうちに、「のら犬にさえなれない」のイントロを弾き歌い始めた。
ああ、やっぱりハリーなんだとようやく納得。何度か歓声に答える時、右手人差し指を高く上げるポーズを見せてくれた。おお!
カポを外した後のチューニングで「ちょっと待ってね」中断した程度でほとんど立て続けに4曲。全部、新しいセルフ・カバー・アルバムからの選曲。
「最近良く口ずさむ歌です」と言って、やっぱりニュー・アルバムに入っている「Baby、途方に暮れてるのさ」をやったときは、ちょっとほかのサプライズを期待してしまったけど・・・。やった曲はすべて大好きな曲ばかりです、念のため。彼ならではのタイム感、絶妙な間の「カメレオン」。シンプルなコードと彼の言葉の世界の結晶のような「風が強い日」。
弾き語りアルバムをそのまま本人の映像つきで聴いている様な気分だったけど、声の調子もいいし、シンプルながら、この歌にはこれしかないと言い切れるような存在感のあるギター・プレイ。思わず口ずさんだりノスタルジックな気分に浸る暇もないほど、生きた言葉、今の音を味わわせてくれた。
演奏が終わってやっぱり余計な口はきかずさっさとステージを降りるハリー。そして、間もなくサイン会のために再登場の・・・ハリー。
サイン会も結構な列が出来た。私は二、三十人目くらいだったか。
ついに私の目の前にハリーが。
コ「あ、○○といいます」(CDのジャケットを渡す)
ハリー「・・・どこに書くの?」
コ「あ、この辺に」(ジャケットの表の顔写真の横を指差す)
ハリー「・・・・(マッキーでサイン中)」
コ「昨夜ずっとこのアルバム聴いてました」
ハリー「・・・あ、そう」
コ「詞が大好きです、あ、握手を・・・」」
ハリー「・・・・(緊張で無言だったか何か言ってくれたか記憶にないが、握手に答えてくれる)」
まあ、そんな数十秒の出来事。
さすが、ハリー。サインもじつにシンプルだった。
間違っても横にかわいいイラストとかは書いていない。
感極まってしゃべりまくる女性ファンにはもう少し会話していたように見えたけど、終始クールに淡々とファン・サービスに徹していた。自分のギターを差し出す男性もいたけど、サインはCDジャケのみなのであっさり断られていたようだ。つい、最後まで観察してしまった。
すべて終わったあと、椅子に座ったままこれ見よがしに大きく伸びをした。笑ってはいたが、本当に疲れたといった様子。
そして、席を立ってやっぱりあっけなく手を振って去っていくハリー。
感無量です。

ハリー登場前の静けさ。
じっと我慢の子供たち。

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