ひさしぶりにZEPP札幌でライヴを観て来た。
訪れたのは昨年冬の岩崎宏美コンサート以来。その前は、先日訃報を知った、ボ・ディドリー。リズムの王様、ありがとう。
「SOLSTICIO!!〜Magical Travelin' Sound System」というオールナイトのイベント。RisingSun以外でははじめての体験。
基本的にバンド演奏の間にDJプレイを挟んだ、クラブ系というのか?そんなライヴで、私はちょっとアウェイ的な感じでの参加。来ているのはほとんど若者だしな。
お目当ては昨年のライジングのセッションで気になっていたdachambo(ダチャンボ)というジャム・バンドと同じくライジングでお馴染みのシアター・ブルック佐藤タイジの別ユニットsun paulo(サンパウロ)。
どちらも打ち込みと生バンドの融合的なスタイルで、イベント自体が最初から最後まで踊れる音楽の洪水で、ダンシング・オールナイトな訳ですな。ますますアウェイだぜイエーと言え。
最初から参加するのは疲れそうなので、ライジング仲間とススキノでプチ・オフ会。その後、dachambo登場のちょっと前くらいにZepp入場。
会場内は地元のアート、エスニック系のお店が出ていて、ステージ横ではイベント中に絵を描くアーティストがいたりと、胡散臭い・・・いや、華やかな雰囲気。早くもスピーカーのまん前で、激しくダンシングしている奴もいる。最後まで持つのか心配になってくる。
4つ打ちの嵐のなか、いよいよdachambo登場。ライジングでのセッションではニール・ヤングやヴァン・モリソンのカバーで盛り上がったが、今夜はオリジナルを堪能。ツイン・ドラムにギターのカッティングが気持ちよい。面白いバンドだと思う。
しかし、この後に登場したsunpauloはもっと凄かった。ライジングでは何度か出演しているが私はこのステージが初体験。メンバーの別の活動はいろいろ観ているのだが。
ベース・レスで代わりに鍵盤プラス打ち込みの3ピース・バンドである。踊れるギター・バンドちゅうことだ。私の狭い音楽知識で思い出すのは最近のジェフ・ベックのアルバムかな。dachamboもギターが活躍しているバンドだけど、sunpauloはよりロック・バンドの魅力が楽しめる感じ。ほぼ同年代だし、ツボをぐいぐい押してくる気持ちよさがある。
佐藤タイジはやはり自慢のレスポールで輪郭のあるギターを聴かせてくれる。シアター・ブルックとは違って、このインスト・バンドではギタリストに徹している。
なんといっても沼澤尚のドラムだ。マシーン・ビートと同化しながら、はみ出した、生きたグルーヴをしっかり感じる。彼の参加しているThe BluespowerやDUB AINU BANDのステージでもすでにノック・アウトされているが、本当に心と体が痺れてくるドラムを聴かせてくれる。満足というか、まじめに感動する。
ここでもう、草木も眠る時間帯。トリはcro-magnonというバンド(私の好きなあのバンドと名前が似ているというかほとんど同じか)。オーディエンス、会場は最高潮に盛り上がっていたのだが、私はsunpauloの余韻でイマイチ乗れなかったと日記には書いておこう。いや、眠気が襲ってきたのだが。しかし、バンドも音楽性、アレンジが散漫な感じに聴こえて素直に踊るにはちょっと戸惑ったな。
この違いは何なんだろうとステージ目の前にいながら考えた。
まあ、俺はどうせアウェイだからいいや。という結論。
大トリは以上3バンドのセッション大会、かなり自由な演奏だったな。
会場を出たときは5時ちょっと前。また、新しい夜明けを迎えた。生まれ変わるな。
ススキノで飲んだひと、一緒に会場に行ったひと、会場でばったりお会いしたひと。
お疲れさま&ありがとう。
地下鉄の始発の時間までわりとすぐだったけど歩いて帰りました。
ずっと脳内でエゾハルゼミが鳴き続けていました。
朝のポエム。

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