THE GROOVERS藤井一彦の初ソロ作品が届いた。
轟音トリオ・バンドとはうって変わって、
完全アコースティック・アルバムのひとり弾き語り。
相変わらず切れのいいカッティングの随所に入ってくるブルージーなリックもさすが。
いつもは彼のエレキ・ギターに痺れているわけだけど、
生ギターでも十分感電させられる。
詩の世界もTHE GROOVERSナンバー同様に一貫したものを感じる。
最近は年を重ねることの切なさがかなり増してきているなあ。自然の流れで。
とびきりの低音ボイスにディープなエコーが入ってきて、
どきりとする瞬間も。これが実に味わい深い。
新曲に加えて、THE GROOVERSのセルフ・カバー。
もうひとつ、「MOON RIVER」はちょっと唐突な選曲。
ライヴですでに好評のようだったが、初めて聴いてなるほどと思った。
ボーカルに加えて、メロウなソロ・ギターもたっぷり味わえる。
一彦氏のこんな感じは初めてかなと思ったら・・・。
実は彼の演奏を始めて生で観たのは、
97年のTHE GROOVERSでのアルバム「ELECTRIC WHISPER」の、
ひとり弾き語りインストア・ライヴであった。
いまは無き、札幌のCDショップ"PALS21"。
結構長いお付き合いになってしまった。
インタビューで、ソロを制作しようと思ったきっかけは、
「秋だし」ということだ。
個人的に、ニール・ヤングの"Harvest Moon"のような、
手放せない一枚になりそうだ。
このアルバムは、こちらで買うことが出来ます。
Artist-Direct Shop 405
https://sv20.wadax.ne.jp/~ads405-jp/index.html


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