封切日に観ることになってしまったが、札幌駅前のシネマフロンティアの19時台は席が半分埋まっているかどうかで余裕の特等席。
新聞の映画評では、「お祭り気分で楽しむ作品」とのこと。
まあ、そんなもんだろう。
確かにそんなシネコン向けの娯楽作品だったが、
最後の最後まで本当に楽しい映画。
このメンツのヤッターマンが最初から当たり前のようなオープニング。
つまり先週の続き的なシーンから始まり、
「来週もお楽しみに」的なエンディング。
これ以上は「説明しよう」なしにしておくけど。
アニメ同様にこれでもかの下世話なギャグの連投。
かつてのファン、テレビっ子中年にしかわからないようなコアなネタに、
苦笑しながらも胸が熱くなる。
しかし、さすが三池監督というべきか。
ダークなトーンに絶妙なエログロ風味のさじ加減(たまにやりすぎ)。
大人向けというか大人になれない大人向けというべきか。
ボヤッキーの妄想、「全国の女子高生」のシーンはかなりいかがわしいなあ。
作り手も俺もウン十年の間に随分汚れちまったか・・・。
明確な赤と白のツートーンではない、
ススにまみれたヤッターワンを見るたびにそんな気分に。
やはり、ドロンボーの三人が主役だった。
期待通りのはまり役。惚れ惚れする。
ドロンジョ深田恭子の存在感は感動的。
天然と天才は紙一重か。
自ら新しいドロンジョを生み出した深キョンに対して、
生瀬はボヤッキーそのもので笑った。
ヤッターマン1号はともかく2号役の娘は最初ピンと来なかったけど、許せる結果。
しかし、後半はレギュラー陣を差し置いてあの個性派の土壇場!
・・・のどんでん返し的なお楽しみもあり。
ちょっと予想していたが、やっぱりか!?爆笑。
あの重要な役でテレビ版の声の人が登場するのもツボだな。
最後の最後まで気を抜けない。
さすが三池か。やられた。
少なくともエンドロールで席を立つなよ!
忘れてはいけないのが、劇中でザ・クロマニヨンズが演奏する書き下ろしの挿入歌。
これが最高にかっこいい、アニソン・ロッケンロール。
彼らの楽曲の中でも最高の仕上がりになっている。
この映画、少なくとも第二作はアリだ。
ブタもおだてりゃピグノーズ・・・。
前売り特典のストラップはもちろんドロンボーVerをチョイスだべえ。

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