雨はやみそうもないどころか、強くなってゆく。
予定時間の18時前に会場。
全席自由とはいえ、ビール・ケースが数列並んでいるだけ。
エフ氏とステージ前の「スタンディング・ゾーン」で待機。
18時25分、
開演前に「コラコラ放送局」で泉谷さんのアシスタントを努める、
小島可奈子さんのご挨拶。サイトとグッズの宣伝も欠かせない。
白い「うびょーとん」Tシャツを着た姿がまぶしい。
さすが、トップ・モデル。
そして、いよいよ泉谷しげると「傭兵バンド」登場!
最近のイベントの定番、
ご当地にあわせたワンコードのシンプルで激しいロック・ナンバー。
主催者のわるガキ親父の会のテーマといったところか。
「わるガキ!わるガキ!」の連呼。
早くもボルテージが上がりまくっている。
1曲終わって、「もうお前ら帰っていいぞ!」。
「俺を呼んだ事を後悔させてやる!」の定番フレーズで毒づきまくる。
こっちも負けずに吠えまくる。
もう、うれしくてしょうがない。
そして最新アルバムからのシングル・ナンバー、
「すべて時代のせいにして」。
ひとつひとつの言葉がリアルに突き刺さってくる、
メッセージ・ソング。
新しいシングルから、メンバー全員のコーラスから始まる「BIGBOY」。
押井守アニメのテーマ「生まれ落ちた者へ」はドラマチックなバラード。
新曲群が終わって、泉谷スタンダード大会が始まった。
まずは、地を這うようなベースラインのイントロ、
「褐色のセールスマン」から「眠れない夜」へ。
「黒いカバン」は、時事ネタなしのほぼ原曲通り。
いつになく、完璧に近い演奏だが、やっぱりちょっと噛んでた・・・。
「春夏秋冬」は初期フォーク調のビートに戻りつつも、
エレキ・バンドの音圧で劇的に盛り上げる最新アレンジ。
どんなスタイルでも名曲に変わりなし。
興奮が止まらないまま、藤沼のギターのAコードが響いて「翼なき野郎ども」。
この超フェイバリットに思わず声をあげつつも、
「もう、この曲か?」とちょっとさびしい気持ちに。
それでも、「あーいらつくぜ!」の大合唱に声を枯らす。
会場全体がひとつの巨大な生き物になってきた。
ここで、泉谷の「命令」でロープをくぐってステージにしがみつく。
雨の中で「雨上がりの夜空に」の大合唱。
もうなんだか分からないまま、清志郎の歌に溺れていた。
泉谷と歌うこの瞬間を待っていた。熱いぜベイベー。
見上げると泉谷。完全に泉谷の直下にいる。
この夜最高潮に達したあとで、クール・ダウン。
ここでなんと、「記念撮影コーナー」。
もう、開演前の注意事項アナウンスも関係ない。
泉谷はステージの端まで移動しながらポーズをとって撮れ撮れと煽る。
ラッキーというか、ほぼ命令のよう・・・。義務だ!

もちろん、私の前でもハイポーズ。
どんどんブログにもUPしろよ!、
という命令ですので。はい。
トークのネタでは北海道はうまいものばかりじゃないとの厳しい言葉。
昨年泊まった宿の魚料理が口にあわなかったとか。
「ジンギスカンうまいのか?」はネタらしい。
最近のニュースに絡めた危ない発言も相変わらず・・・。
和みタイムも終わってラストに突入。
「野性のバラッド」!
昨年末のカウントダウンジャパンではほぼこの曲だけで持ち時間を消化したという、
伝説を作り上げたナンバー。
もちろん、全員強制参加のジャンプ大会も決行。
もうすっかり寒さも感じない。
ライヴでは一番の盛り上げツールとして機能してはいるが、
この曲の詞にはいろいろと助けられたな。特に二十代は。
都市で生きる者に向けた美しく切実なメッセージ。
ジャンプしまくったあと、泉谷ひとりだけのソウルフルな熱唱。
「Come to my bedside」
力いっぱいシャウトしたあと、ステージを降りる泉谷。
一度目のアンコールは泉谷自らやっていた(!)ので、
熱い拍手の中、二度目のアンコールで再びメンバー登場。
「翼なき」はやったし・・・あと、何やるのか?
と考えていたら・・・。
泉谷のモーリス・トルネードから激しいAmコードが発射された。
あとに続く激しいドラミング。
イズミヤ流ハード・ロックともいえる「火の鳥」だ。
自虐的な歌詞がひりひりと染みてくる。
バンドの凄さがひしひしと伝わるナンバー。
最強のロック・バンドだ。
もう1曲!え?何やるの?
ステージ後ろには弾き語り用の椅子が用意されていた。
たぶん天気がよければアコースティック・ナンバーを数曲やっていたかも、
とエフ氏と話していた。
しかし、今夜はもうエレキ・バンドの土壇場。
で、次は何?やっぱり「国旗」か!?
泉谷が藤沼に語りかけ、向かい合い、
一緒にあのギター・リフを弾き出す。
まさかのダイナマイト・ポップス!
「電光石火に銀の靴」だ。
曲数の少ないイベント系ライヴでは珍しいレアなナンバーだが、
そんな事は知らなくても激しいエイト・ビートとシャウトで盛り上がらずにはいられない。
ある意味、非常に無難なセット・リストも、
このラスト2曲で口うるさいファンもうなるはず?だ。
帰り道の車の中ではエフ氏とこの話で持ちきりだった。
悪天候についてはRISINGSUNで鍛えられている。
公式サイトに動画がUPされていた、
今年のARABAKI ROCK FESを彷彿とさせるようなライヴになった。
主催者側スタッフは本当に大変だったと思うが、
これも嵐を呼ぶ男を呼んだ宿命か。
私としては記念碑的なライヴ。
この一言に尽きる。本当に良かった。
■セットリスト
1.わるガキ親父の会のテーマ?
2.すべて時代のせいにして
3.BIGBOY
4.生まれ落ちた者へ
5.褐色のセールスマン
6.眠れない夜
7.黒いカバン
8.春夏秋冬
9.翼なき野郎ども
10.雨上がりの夜空に
11.野性のバラッド
12.Come to my bedside
13.火の鳥
14.電光石火に銀の靴
やっと、このブログでライヴ報告できた事をうれしく思います。
泉谷さん、みなさん、感謝しまーす!

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