スピッツのニュー・アルバム。待っていたぜ!
オープニングの「ビギナー」から、
40代になった彼らの思いがストレートに響いてくる。
「恋する凡人」、「シロクマ」も同様。
「つぐみ」の歌詞も感動的。
いつも以上に一曲一曲が粒揃いで、
個人的には『隼』と並ぶ重要なロック・アルバムになりそうだ。
「とげまる」というタイトルはこのバンド自体の別名か?
スピッツというバンドの存在感をじつに見事にひとことで表している。
スピッツのロック感がよく出ているなと思うのが、
歌謡ロック調の「TRABANT」。
高速ドラムロールや、ギターソロ〆のアーミングに思わず笑ってしまう。
雑誌のインタビューでチェッカーズとか、GS風とか語っていたのはこの曲だろう。
しかし、基盤は80年代のジャパメタだと思う(笑)。
同年代としては、あらゆるカタルシスが一気に噴出するような気持ちよさがたまらない。
インタビューでは「20周年だからといって、空も飛べるはず2010アコースティックVer.とか出しません」とか、「キモいおじさんでいたい」とか・・・あいかわらずマイ・ペースなマサムネの発言にも笑ったし、テレビ出演でのPerfumeやタモリとのトークも面白かった。
これからもますます、日本固有の天然記念物的なバンドになっていきそう。
つくづく、貴重な日本のロックンロールだと思う。

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