高中正義のアルバムを、
すごくひさしぶりに手にした。
昨年リリースのアルバム・タイトルは「40年目の虹」という。

高中正義/40年目の虹
すぐに連想するのは81年の絵本をテーマにした、
コンセプト・アルバム「虹伝説」。
当時はレコード大賞の企画賞にも選ばれていた大ヒット作。
40年というのはプロデビューしてからいままでか。
わたしが熱中して聴いていたのは、
「虹伝説」を含む80年代前半の数枚のレコード。
この新しいCDでもインストのタカナカ・ワールドは変わらない。
録音技術なんかはかなり違っているのだろうが、
ギターはすぐに彼とわかるような音作りとタッチ。
ほぼヴォーカリストと同じ存在。
あのころの曲のセルフ・カバーも数曲。
とくに「Alone」はわたしの一番好きなタカナカ・ナンバー。
ミディアム・テンポの哀愁あるメロディーがたまらない。
ベテランにありがちなタメを聴かせた再演奏になっているが、
これに関しては許せる濃さ。泣きまくっている。
そして、高中といえば「ブルーラグーン」!
これが「BLUE LAGOON ‘K’」というニュー・バージョン。
‘K’ってなんだ?と思ったら、
曲中に「1,2,3,4、」の合いの手が。
KARAの「ミスター」風であるから、‘K’なのか。
このベタともいえる遊び心も健在(笑)。
まえにもこのブログで話題にしたが、
さらにこのあとには、
KARAの「ミスター」のインスト・カバーが。
CSのライヴ映像で初めて聴いたが、
スタジオ・テイクも良い。
思いっきりアレな選曲であるけど、
これもタカナカ・ワールドで微笑ましい。
個人的にKARAに注目しだしたのも、
高中がやっていると聞いてからなのだが。
ラストは「虹伝説」の最後も飾った壮大なスロー・バラード。
このころは「ミュージック・フェア」などにも出ていたな。
やけに長いなと思ったら、後半にはあの曲も。
やっぱり、加藤さんだった。
それにしても、このギターの音は聴きだすと病みつきになる。
あのころのレコードもとっておいてあるのだ。
しかし、高中正義の最新作はウクレレによる、
過去のアルバム丸ごとのセルフ・カバーだという。

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