眠れないままヘッドフォンでDOORSなどを聴いていたら、
空が明るくなってきていた。
つぎは、自然とこのモノクロのジャケットに手が伸びた。

サニーデイ・サービス/Sunny Day Service
1999年8月。
ライジング・サン・フェス第一回目のラストはこのバンドだった。
午前五時の野外ライヴ。
そこにいたほぼ全員が初体験だったのではないか。
「朝の曲をやります」
淡々としたMCを挟みながら曽我部恵一は歌い続けた。
その頃はオールナイト・ライヴのペースをまったく掴んでいなかったので、
朦朧と、たまに倒れそうになりながら必死にステージにしがみついていた。
新しい朝を迎えていた。

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