初夢にうなされた。
起きたらだいたい忘れているが、
メニューがいい加減な食堂で牛丼を食べたのを覚えている。
トイレへ駈け込んだら掃除中とか、
とにかくロクなもんじゃないのでこれぐらいに(笑)。
きっと、寝る前に読んだ本が悪かったのだろう。
赤塚不二夫「レッツラ・ゴン」。
天才バカボンをアニメでしか見たことがない人は、
原作単行本の後期を読んだらその自由さにきっと驚くだろう。
今回初めて読んだ「レッツラ・ゴン」名作選もその延長線上にあるハチャメチャさ。
こんなのいいのか?的な残酷、下品さ、明らかに手抜きと思われる話の展開、しょうもないダジャレ・・・。
実在の人物のいじり方や、引用の仕方、社会批判(ただのおちょくり?)も過激だ。
バカボンでおなじみの目ん玉つながりのおまわりさんはここでもレギュラー出演。
煩悩や欲望・・・人間誰でも持っているいやらしい部分をすべて引き受けて生きているような人物。
赤塚不二夫が生み出したいちばん画期的なキャラクターがこのおまわりさんなのかもしれない。
主人公はゴンという父親とたくましく「同居」している男の子。
親子関係がまためちゃくちゃで、
一緒に暮らすクマやネコとトラブル・エブリディ。
もうマンガでいっきに解放してしまえ!なギャグの洪水。
これもひとつのワンダフル・ワールドなのだな。
ただ、読む時と場所は考えたほうがいいのだ(笑)。

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