『気まぐれな唇』
ホン・サンス (監督)
キム・サンギョン (主演男優)
イェ・ジウォン (女優)
チュ・サンミ (女優)
キム・ハクソン (男優)
2002年制作
2004年日本公開
☆☆☆☆

『
女は男の未来だ』を興味深く思っていたので、同じホン・サンス監督の別の映画を観てみた。『
女は男の未来だ』の方がインパクトはあったけど、こっちの方が好きかもしれないなぁ。実験的な映画というか…、ウォン・カーウァイみたいというか…。
主演男優は『
殺人の追憶』のキム・サンギョン、そのパッとしない先輩としてキム・ハクソン、会ったその日にセックスするくせに「愛してないのね?」と言い出す女をイェ・ジウォン、大学生くらいかと思っていたら実は30歳のチュ・サンミ。この4人が主な登場人物。ストーリーと呼べるようなものは特にない。出会った女ととりあえずセックスする男の話(と、まとめちゃうとさすがにおかしいか)。

主役の男のキム・サンギョンが知人の某大学助教授N君を思い起こさせた。役者の役なんだけど、茶色のジェケットが助教授ファッションなんだよね。
オリジナルタイトルは「
생활의 발견(セ
ンファレ パ
ルギョ
ン)」=「生活の発見」。英題は「Turning Gate」となっている。映画前半の舞台である春川のソヤン湖畔にある清平寺「回転門」からとっているのだろう(回転門の蛇のエピソード同様、主役の彼も女性に逃げられる)。邦題の『気まぐれな唇』ってのはいったい何なんだ?と思わないでもないけれど、この監督の映画にはタイトルをつけようがないというのもわかる。これはこれで仕方がない。

初めて観たチュ・サンミが良かった〜。柴崎コウみたいな猫系の…。彼女を一目見て気に入ってしまったのは、1年前だが2年前にちょっと好きだった女のコ(日本人です)に似ていたせいだろう。考えみたら『誰にでも秘密がある』のパッケージ写真で見たことがあった。元気でやっているかなぁ(
누가?)。日本人のあの人を見て柴崎コウみたいと思ったことはなかったけれど。元気でやっているかなぁ(だから誰が?)。
『
女は男の未来だ』同様、わずかだがストレートなセックス描写があり、韓国では18歳未満観覧不可。日本でもR15指定になっている。
DVD付録の監督のプロフィールを見ていたら、『おぉ!スジョン』も彼の映画だということがわかった。イ・ウンジュも出てるし観てみたいんだけど、DVD化・ビデオ化されていないんだよなぁ。
今日の一言韓国語は「クジョー?」。ハングルでどう表記するのかわからない(「
그죠?」?)。日本語の「でしょう?」と同じ感じで「クジョー?」と女優さんが言っていたのを、韓流映画で2回ほど見かけたことがある。
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「気まぐれな唇」公式サイト(日本語)

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