『69 sixty nine』
李相日 (監督)
妻夫木聡 (主演男優)
安藤政信 (男優)
柴田恭兵 (女優)
2004年制作
2004年公開
☆☆☆
原作はもちろん村上龍。この映画のキャンペーン中に思ったのは「何故今さら『69』?」 小説が発表されてすぐに映画化ってんならわかるよ? 何故2004年にもなって1987年発表のこの小説を映画化? 人気の若手俳優と若手脚本家(宮藤官九郎)を起用してまで。
で、観終った今、やはり思う。「何故今さら『69』?」小説の方が面白いしさ〜。(とは言うものの、僕が『69』を読んだのは発表直後の高校生の時分で、映画の『69』を観たのは年齢にしてほぼ倍の現在。比較にならないか。じゃあ小説をまた読んでみるか。)
僕はあれかね? 青春映画を楽しめないクチなのかね。もう若くないしね。でも、同じ安藤政信が出てる「青春」映画なら、僕は『キッズ・リターン』(北野武 監督 1996年)を薦める。『キッズ・リターン』は、若者が堕落していく姿を通して、大人になっていくということを描いた映画だと思うんだけど、こっちの方が僕にとってよっぽど面白い「青春」映画だ。何で自分はそう感じるのかな?
というわけで、小説を読み直してみようかという気にはなったものの、この映画をまた観ることはないだろう。

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