2015/7/7

大阪景観非常事態宣言  授業・HR

 タイトルの「大阪景観非常事態宣言」は自分が勝手に吠えているだけ。観光学の授業では京都の景観条例について詳細に取り上げ、フィールドワークでその徹底した政策を生徒も知っているが、地元大阪については授業で話題にすることもなかった。

 先日久しぶりに天王寺を訪問。JR天王寺駅タクシー乗り場から西を向くと、はるか1.5km離れたところに通天閣の上半分がみえる。夕刻ともなると通天閣のシルエットが茜色の夕焼けをバックにくっきりとみえ、大阪における自分の好きな景観のひとつだった。

 ところがである。久しぶりにそこから西方をのぞむと、天王寺公園のこんもり生い茂った緑の手前に忽然と場違いな城郭がみえるではないか。しかもその城郭は姫路城や大阪城のような上品な「末広がり」ではなく、日本ではあまりないタイプの「ずん胴」である。建築工法としては「末広がり」の方が「ずん胴」より段違いに難しく、外観の安定感や風格を考えると「末広がり」が圧倒的に勝っている(と個人的におもっている)。

 海外から来日した観光客がこの「ずん胴」をみて、「これが日本の城郭のひとつか」「いったい何城というのですか」「何時代のものですか」などと誤解するかもしれない。あくまでもこれは自分の意見だが、なんと風格のない単純でただ単なる「城」というイメージであることよ。当然何のための建物かは知っているが、そうだからといって何でも許されるものではない。自分の好きな大阪の景観の一つだった通天閣のシルエットは、このエセ城郭のおかげて台無しになってしまった。

 ネットで調べてみると、大阪府、大阪市ともに景観条例があるので、これだけ堂々と建っているのだから条例の範囲内なんだろう。このカオスが大阪らしいともいえるが、残念である。

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