2015/7/10

植物名ラベル  学校紹介

 「校内緑化」を考えるとき、「いかに美しくきれいに」よりも「いかに持続可能な世話ができるか」「いかに生徒が興味をもつか」を追求すべきであると、校内某所で4月より取り組んできた実験で思うのである。

 当初は大量に花苗を購入して、同じ色の花がズドーンと列をなす圧倒的な景観を考えていたが、花苗をきれいにこんもりと咲かせるには毎日の世話が必要不可欠であることを経験した。花が咲いてしばらくするとしぼんでくるが、それを放置するとそこに栄養がまわって新たな箇所に花が咲かなくなる。ということで日頃からしぼんだ花を切り取る作業を根気強く続け、さらに肥料を与えてやると即効果が出て花がたくさん咲きだした。自分が世話したことがすぐに結果としてわかるので、やりがいもあるし毎日が楽しみになってくる。

 ということは逆に言えば、世話をしなければいつしか花は色あせて所々茶色くなってズドーンと列をなす。圧倒的な景観どころではない。植物園などできれいにこんもりと咲いている花は見応えがあるが、その裏では係の人の絶え間ない世話と苦労があるのだ。学校ではそんな作業をひとりの技術員さんが担当しているが、広い敷地の我が校では正門入って見える範囲がその作業を限界だろう。猛暑の夏に、朝夕と水をやり適宜花を摘んで肥料をやるなど広い校内でとてもできたものではない。

 花苗に代わる何かいい妙案はないかと探していたら、国立環境研究所のホームページにて「木に名札をつけました」というニュースを発見。さっそくそのノウハウを教えてもらおうとメールすると、翌日返信があり木の名札を専門とする業者があることを教えてもらった。研究所では木の説明文を業者のものではなく独自で作成されたようで、そのエクセルデータも添付してあった。さすが国立環境研究所。ありがとうございます。

 単に木の名前と何科というだけではなく、原産地や特徴がひと口メモ的に掲載されている。「秋になると赤い花を咲かせて、なんともいえないいい臭いがします」と知ったら、生徒も秋になってどんなにおいがするのか楽しみになるだろう。そして最大の特徴は、スマホを名札の片隅にあるQRコードにかざすとその木のさらに詳しい説明が無料で閲覧できるということ。こんな花が咲きますと写真まで見ることができる。これはいい。

 本校は総合学科で約140もの科目がある。その中に「自然観察と野生生物の保護」など理科系の科目があり、校内にある木や花や淀川に生息する生物の調査に取り組んでいる。そんな科目の力を借りて、校内の木々の名前を調査してその1か所に上記の名札をつける予定だ。

 本校の生徒、そして本校を訪れた保護者や中学生などがこの名札に気付いて、スマホをかざしてさらに木や花に興味関心をもってもらえたらと思う。

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