2016/12/30

2016年 ベストセラー単行本  学校紹介

 年末になると必ず目にするその1年を振り返ったランキング。今日は2016年によく売れた単行本(フィクション)を[日本出版販売株式会社]のホームページから見てみよう。

〇「単行本」とは、文芸誌で発表された作品をきれいなハードカバーでまとめたもの。価格は高いが保存しやすい。たいてい1〜2年後に安価な文庫本として出版される。

〇「フィクション」=作り話 虚構 創作

(1)君の膵臓をたべたい 住野よる 1,512円 双葉社
(2)羊と鋼の森 宮下奈都 1,620円 文藝春秋
(3)コンビニ人間 村田沙耶香 1,404円 文藝春秋
(4)火花 又吉直樹 1,296円 文藝春秋
(5)また、同じ夢を見ていた 住野よる 1,512円 双葉社
(6)コーヒーが冷めないうちに 川口俊和 1,404円 サンマーク出版
(7)カエルの楽園 百田尚樹 1,404円 新潮社
(8)陸王 池井戸潤 1,836円 集英社
(9)危険なビーナス 東野圭吾 1,728円 講談社
(10)人魚の眠る家 東野圭吾 1,728円 幻冬舎

 まず目を引くのが『君の膵臓をたべたい』。「そんなん言われても困るわ」としか言いようのない、あまりに煽情的なタイトルに唖然とする。話のあらすじは以下の通り。アマゾンより。

 偶然、僕が病院で拾った1冊の文庫本。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴っていた、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。

 病を患う彼女にさえ、平等につきつけられる残酷な現実。【名前のない僕】と【日常のない彼女】が紡ぐ、終わりから始まる物語。全ての予想を裏切る結末まで、一気読み必至!


 なぜ筆者はこんな題名にしたのか読んだら分かりそうだ。柴島の図書室は新刊も積極的に導入しているので、もしかしたらあるかも。新刊目当てにやってくる教師もいるので、興味を持った人は早めに借りることをお勧めする。

 ベスト10に2作品もランクされた「住野よる」さんは、なんと大阪府在住。高校時代から執筆活動をしていたということで、生徒諸君の中にそんな活動をしている人がいたら、「住野よる」さんを目標にすればよい。

 大阪といえばなんといっても「東野圭吾」。相変わらずの人気で2作品もランクインしているが、バリバリの大阪人で、生野区で生まれ阪南高校から大阪府立大学工学部に進学している。「東野圭吾」ファンなら、作品の中に大阪を舞台にしたものがあるのを知っているだろう。

 この冬休み、本屋や図書館でなんでもいいから手に入れて、じっくり読んでほしいものだ。

2016/12/30

普通教室の広さ  学校紹介

 常日頃から「この学校は広い」「君らは恵まれとる」と言い続けてきたが、学校の敷地やグラウンド、食堂ばかりでなく、他の府立高校と比べて教室も広いことが判明した。

 教室の縦横の長さを比較するには、床に敷いてある「30cm×30cm」の板の数を調べればよい。校舎のデザインや構造は学校によって異なるのに、なぜかこの正方形の板の大きさは府立高校では共通しているようで興味深い。

 柴島高校 (縦)28+5/6枚 (横)26+1/4枚

 某府立A (縦)29枚 (横)23+7/8枚

 某府立B (縦)26+1/2枚 (横)25+4/5枚

 他の2校と比較しても一目瞭然。「A」とは(縦)はほぼ同じだが、横は柴島の方が60cm以上長い。「B」とは(縦)約70cm、(横)約20cm、柴島の方が長い。

 この差は長さにすればわずかだが、3年間の高校生活の毎日を考えると少しでも広い方がストレスがないのは当然だ。柴島と比べてさらに狭い教室で「48人」が高校生活を送っていた生徒諸君の保護者の時代を知っているものからすれば、冷暖房や備え付けのプロジェクターなどもあって、今は本当にパラダイスだ。

 その恵みをたまには思い出して感謝して、自己研鑽をつんでほしいものだ。  

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2016/12/30

あまりにもすごすぎるバス  クラブ

 昨日、登校して度肝を抜かれたのがこのバスのデザイン。本校で開催された女子バスケットボール「鳴尾杯」に参加した高知県立高知商業高等学校がはるばる高知から乗ってきたバスだ。

 「わざわざ行こう!志国高知へ」

 「なんじゃー、これ」と卒倒しそうになるぐらいインパクトのあるキャッチフレーズだ。そしてさりげなく「リョーマの休日」なんて端っこにデザインしているのが粋だ。(正しくは「Ryoma's Holiday」と思うがどうだろうか)

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 運転手さんの許可を得てバスを撮影していたら、高知商業の生徒さんたちが「武智半平太、知らん」とか「岩崎弥太郎も知らん」とかしゃべっている。「えっ、高知やのに知らんの?」と話しかけて思わず彼らについて説明しようとしたが、ちょっとおせっかいかなと反省してやめた。以下ここに登場する人物の簡単なプロフィール。ついでに2010年大河ドラマ『龍馬伝』でだれが演じたかも書いておこう。

 参考 [幕末ガイド]

 坂本龍馬(1836〜1867) 福山雅治

〇土佐藩の郷士(身分の低い武士)の株を持つ裕福な商家に生まれる。兄と3人の姉がおり、母親の死後、末姉の「乙女」がその代わりとして龍馬の世話をする。
〇土佐藩を脱藩後、志士として活躍、国事に奔走(日本の将来のことを考えて江戸や京都で活動)したり、長崎で貿易会社ともいえる「亀山社中」(後の海援隊)を結成する。

〇日本の将来のためには江戸幕府を平和的に倒し(倒幕)、幕府の15代将軍・徳川慶喜も含めた雄藩(有力な藩)が連合して新しい日本をつくろうとする。

〇「倒幕」のために、ともに雄藩だが仲の悪い「薩摩藩」と「長州藩」を仲介して、1866年に「薩長連合」を実現、幕府が政権を朝廷(天皇)にお返しする「大政奉還」を1867年10月14日に成立させる。

〇ところが、「薩摩藩」「長州藩」は「倒幕」ではなく「武力による討幕」を考えていた。

〇1867年12月10日、京都・河原町の「近江屋」で複数名の刺客に襲撃され、ほぼ即死。薩摩藩陰謀説、幕府側の新選組もしくは京都見廻組説などあり。

〇彼がもしも明治になっても生きていたら、政治家というより「三井」「三菱」に匹敵する大商社を創業していたと思われる。

〇ちなみに身長が180cmぐらいあり、幕末としてはかなりの大男であった。

 武市半平太 たけちはんぺいた(1829〜1865) 大森南朋

〇坂本龍馬の遠縁。土佐藩の郷士出身。最初は剣術家だったが、激動の幕末の中で「攘夷」(じょうい=外国人を打ち払え)と「我々郷士も政治に参加させろ」と主張。土佐勤王党をつくり、徐々に過激な「尊王攘夷」を唱えるようになる。

〇政敵を暗殺して一時は土佐藩のリーダー的存在となったが、1863年の「八月十八日の政変」でバリバリの「尊王攘夷」である「長州藩」が負けてから、土佐藩での勢力を失い、前藩主の山内容堂により切腹を命じられる。
 
 岡田以蔵(1838〜1865) 佐藤健

〇武市半平太の弟子。その命を受けて、「天誅」と称して数々の暗殺事件をおこす。

〇後世「人切り以蔵」と呼ばれるが、当時は「天誅の名人」と呼ばれていた。

〇土佐勤王党の勢力が衰え、逮捕され拷問の後、打ち首となる。

 中岡慎太郎(1838〜1867) 上川隆也

〇土佐藩を脱藩して尊王攘夷派の浪士となり、薩摩藩と長州藩の提携を計画。

〇陸援隊を組織。討幕運動に奔走したが、坂本竜馬とともに京都の近江屋で刺客に暗殺された。

〇襲撃されてから2日間は生きていた。刺客に襲撃されたときの様子を友人に語っている。

〇歴史家によっては、「薩長同盟」や「大政奉還」の功績は坂本龍馬より大きい、近江屋事件の本当の目的は、龍馬暗殺ではなく中岡が目当てだった、などの説を唱える人がいる。

 岩崎弥太郎(1835〜1885) 香川照之

〇郷士より身分の低い地下浪人の身分。土佐の人。

〇極貧であったが幼少の頃より才覚があり、1867年に土佐藩の後藤象二郎(上士出身=身分が高い)に求められて、土佐藩の貿易を担当。

〇明治になってから自分の会社をつくり、明治政府との深い関係を利用して巨万の富を得て、後の三菱財閥の基礎をつくる。

 ジョン万次郎(1827〜1898)

〇今の高知県土佐清水市中浜で貧しい漁師の次男として生まれる。9歳で父親をなくし、幼い頃から稼ぎに出ていた。

〇1841(天保12)年、14歳の万次郎は仲間と共に漁に出て遭難。数日間漂流した後、太平洋に浮かぶ無人島に漂着。漂着から143日後、仲間と共にアメリカの捕鯨船ジョン・ホーランド号によって助けられる。

〇ジョン・ホーランド号の船長ホイットフィールドは、万次郎を気に入り、他の4人をハワイで降ろして、万次郎はアメリカへと渡る。日本人として初めてアメリカ本土へ足を踏み入れた。

〇船長の養子となり、英語・数学・測量・航海術・造船技術などを学ぶ。万次郎は首席になるほど優秀であった。

〇その後、帰国を決意。ゴールドラッシュのカリフォルニアで資金を得て船を購入、ハワイで漂流仲間をのせて日本へと向かう。

〇帰国後は、通訳として日米の懸け橋となった。

〇ジョン万次郎についての書籍が図書室に数冊あるぞ。

 上記の人物の他、高知県の物産である「ゆず」や「土佐犬」など登場。高知県庁は観光事業にかなり力を入れており、その一環としてこのバスのデザインがあり、運転手さんはブログでバスのことを紹介してくれることが高知県のPRにもなるといってくれた。

 後で判明したことだが、「志国」の表現は高知県庁によるもの。来年2017年が大政奉還150年。再来年の2018年が明治維新150年という節目に当たり、2017年3月から「幕末維新博」が開催される。翌2018年春には、全国の龍馬ファンの聖地・高知市桂浜に「高知県立坂本龍馬記念館」のオープンする。

 「志国」を考え出した高知県、おそるべし。維新博が成功することを祈ってます。

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