2018/2/22

卒業を控えた3年生の感想(16)  一般

 私が一番印象に残っているのは「学校開き」です。初めて味わう雰囲気、空気はとても印象深かった。自分のことを話すなんてそんな文化がない世界で生きてきて、高校に入って初めて自分の考えがくつ返されました。

 「真剣に話している人の話を真剣に聞く」「リスペクトしあう」

 私はこの柴島スタイルが大好きです。全校生徒に向けて話しかける。それを全員が全員、真剣に聞く。こんなに素晴らしいことはないと思います。

 そして今まで知らなかったことや自分の考え、すべてをリスペクトしあいながら人の話を聞けるようになりました。

 この素晴らしい行事をもっと多くの人に味わってもらいたいと、心の底から私は思います。

 今年度の「学校開き」は4月13日(木)の5・6時間目。入学式が4月10日(月)なので、今年度の新入生43期生からすると、入学してから4日目のことだ。

 本校パンフレットには「学校開き」のことが「入学して間もない1年生に先輩の2・3年生が、今まで経験してきたことや自分の立場・考え方などを全校生徒に話します」と紹介されている。卒業を控えた3年生で、この「学校開きが一番印象に残った」と書いている生徒が数多くいる。

 この「学校開き」で新入生は、「自分の今までの人生の中で、こんなマジな話を全校生徒の前で堂々と言う人に初めて出会った」とか「こんな話を誰も嫌がることなく全員が聞き入っているとは」、そして知らず知らずのうちに「自分もこんなに真剣に話を聞いていたとは」などと、入学数日目にして印象深い経験をする。

 その経験を受けて、新入生は1泊2日の「HR合宿」で自分を語るのである。ここで自分を語ることができるのも、上記生徒も書いていた「真剣に話している人の話を真剣に聞く」「リスペクトしあう」という雰囲気を「学校開き」で感じたからこそだ。

 「自分を語る」といっても内容は各人さまざま。中には自分の家庭や中学校時代のことを泣きながら話す生徒や、明るく高校生活の目標を言う生徒、将来の夢を長々と話す生徒や、本当にさまざまだ。

 決して「マジ」な話をしなさいと強制することはない。「君の場合、これをみんなに知ってもらったら気が楽になるかも」と促すことはあるかもしれないが、あくまでも本人の気持ちが優先である。中には1年の時はクラスメートの前で言えなかったが、2年生になって「学校開き」で全校生徒の前で話をすることができた生徒もいる。

 かといって柴島はオールマイティではない。全員にとってパラダイスでもない。未完成な人間集団であるがゆえに、自分たち教師が知らないところでいろいろなトラブルがあるかもしれない。しかし、少なくとも上記生徒曰く「真剣に話している人の話を真剣に聞く」「リスペクトしあう」という伝統が存在し続ける柴島で、そんなトラブルに遭遇しても負けずに乗り越えたり、じっくり話し合って解決するなどで、「大人への道」を養ってほしいと思う。

 自分を語り、それを受け止めてくれるクラスメートの信頼を感じながら、安心かつ充実した高校生活を送ってほしいものだ。 

 詳細は昨年の2月5日にアップした「卒業を控えた3年生の感想(2)」をご覧ください。

 下の写真は2009年4月17日 ブログより

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2018/2/22

2月22日 木曜日の風景  学校紹介

 本日、1・2年生後期の学年末考査の4日目。考査の時間割を見ると、1年生は1時間目「基礎社会」、2時間目「国語総合」、3時間目以降がLHRで視聴覚教室にて順番に個人写真の撮影があった。

 2年生は昨日の2時間目に全員が受講している「社会と情報」があり、その後、視聴覚教室で個人写真を撮影した。しかし、今日の2年生の時間割を見ると、1時間目「科学と人間生活」、2時間目「日本史A」、3時間目「フードデザイン」「家庭園芸」。

 2時間目に自習室をのぞくと、十数名の生徒が3時間目の「フードデザイン」や「家庭園芸」の勉強に励んでいた。

 しかし、2年生の中には今まさに「日本史A」を受験している生徒もいる。そして休み時間を挟んで連続して「フードデザイン」や「家庭園芸」を受験する生徒もいる。ややこしいことに、2年生の中には本日学年末考査のない生徒もいる。1時間目の「科学と人間生活」を受験して、そのまま帰宅する生徒もいるし、写真のように2時間目は会議室で自習して、3時間目の考査にのぞむ生徒もいる。

 慣れるまでかなりややこしいが、慣れたらどってことないシステムだ。

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 午後より校内某所にて3年担任団が集結、卒業式に向けて準備をしていた。

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2018/2/22

43期1年「古典」冬休み宿題『現代版歌物語を作る』優秀作品発表  授業・HR

 日本最古の歌物語『伊勢物語』「筒井筒」を学習した後、43期1年生は冬休みに…

 A 『伊勢物語』「筒井筒」の4コマ漫画を描こう

 B 現代版 歌物語を作ろう

という宿題のうち、どちらかを選択し、取り組みました。(両方取り組んだ人もいます。)

 学校ブログでは、「現代版 歌物語」約40作品のうち、1年古典担当者で選考した結果選ばれた上位3作を発表します。4コマ漫画の優秀作品は、1階図書室前に掲示する予定です。


 ↓名前は匿名ですが、クラスは載せます。




最優秀作品   「桜の音」 1年3組○○○○○


 彼は耳が聴こえない。でも彼の目はいつも輝いていた。

 “あの鳥は何て鳴くんだろうね?”“この風はステキな音がしそうだね”と、高鳴る気持ちをいつも手話で教えてくれる。私達が普段は気にもとめない音たちを、彼は目で見て、そして楽しそうにまた歩き出す。そんな姿が私にとっては、とてもほほえましかった。

 しかし交際して1年、私は初めて彼の悲しそうな顔を見た。“どうしたの”と尋ねると彼はゆっくりこう言った。

 “君の声が聴きたい。君と言葉を交わし合いたい。それができたら、どれほど幸せか…。”

 そっか…。そんな事を考えていたのね。でもね、私の気持ちはこうだよ。私はゆっくり指を動かす。


      “互いの声 聴こえなくても 大丈夫 心と心 通じてるから”


 私はニコッと笑い、彼の手をにぎった。冷たい。でもそれはきっと心が温かい証かな。

 そして彼も手をにぎり返す。私たちはお互いの手をつないだまま、いつもの公園の道を歩き出した。

 薄紅色の花が咲くのは、もう少しあとの話。





優秀作品   「花」 1年1組○○○○

 
 私にはやめられない癖がある。

 いつも降りる駅の2つ前、改札を出て右に曲がる。少し歩いたところにあるいつもの花屋で花を買う。誕生日を祝うために花を買った時もここで買った気がする。

 花屋を出て、目的地まで歩く。遠まわりになるけれど、いつもの道を通る。

 この道で色々な話をした。昔のことも、これからのことも。

 仕事で疲れた日、何か話したくなるようなことがあった日、会いたくなった日。

 気づけばここにいる。


     たらればと あの日あの時 思い出す 忘れられずに 花を手向ける


 私が目を閉じている隙に、どんな言葉にも、返事が返ってくることがなくなった。

 あなたの守った小さな芽は今、蕾をつけてもうすぐ花を咲かせます。
 
 あなたらしくて、憎めなくて、どれだけ年を重ねても、ここに来ることはやめられない。





優秀作品   「ともしび」   1年3組○○○○

 
 男が一人、布団を被り床に臥せっていた。

 生気が無い顔の男は、そばにいる女に呼びかける。

 「私はもう死んでしまったようだ。だから最後に一つ、聞いてくれないか。」女はその言葉に答えた。

 「もちろん、聞くわ。」 男は少し苦しそうな顔をして、体を起こし、そして震える声で一句詠んだ。


     此岸にて 最後に見えし 君の顔 紅引く唇 麗しきかな


 男はそれを詠み終え、満足しそうな顔でもう一度横になる。

 女はその顔を見て、きっとこの人はもうすぐ逝ってしまうと確信した。

 男の命の灯が消える前に返事をしなければ、と彼女は男の耳元に寄り、


     此岸にて 比翼の誓いを立てたこと 次は彼岸で 連理と成ろう


と返した。

 男は満足気な顔のまま、此岸を離れていった。




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