長男のぼんが映画のクラスを取っている。
映画をアホみたいに観て、それについてエッセイを書いたり、
分析したり、評論したりするクラスだ。
その集大成として、クラスを7つのグループに分けて、
ショート・フィルムを取る、というブロジェクトがあった。
その映画祭があったので、それを家族全員で観賞しに行って来た。
いやぁー、もうこれが全く期待せずに行ったんだけど、
結構楽しめて、中には「ここで上映するのはもったいない!」と
思う程上出来な作品も幾つかあって感動した。
そして、ぼんのグループの映画、『Maybe』は大賞を受賞。
その映画に関わった5人全員には、
映画のギフトカードが贈られた。
これがもう秀逸で、10分弱の映画なのだが、もう歴とした映画で
爆笑しつつも、「うん、確かに」と思える事も。
また、この近所のグローサリー・ストアで撮影されたのだが、
怒り狂うグローサリー・ストアをなだめつつ、
見張りを立てつつの撮影であったらしい。
ぼんもちょい役で出ていたけれど、
本人はほとんどカメラマンとして活躍。
ディレクターはフィルム・メイキングで人生を全うしようと
している女子で、それがシナリオをから何から何まで準備。
他のメンバーはその監督たる女子の言う通りに動くのみ、
で、あの秀逸な作品が作れたらしい。
私の友人にフィルムメーキング関係に詳しい人が多いのだが、
映画を撮る、と一口に言うけれど、
監督が直に映画を撮る事はほとんど無い。
監督は監督で、本当に映画を映像に収めるのはカメラマンだ。
もちろん、カメラマンはその監督の言う通りに映像に
収める技術が必要。そして、その監督の言う通りに
動く俳優陣も必要。良い映画はそれら全てがしっくりと
噛み合って初めて生まれる。
それにしても、素晴らしい出来。
たったあれだけの短い時間にこれだけの事を!と感心した。
ネットでその映画、観られるらしいのだが、
今、そのサイトがちょっとわからないので、
息子が監督の女子に聞いて来たら、ここにサイトを貼付けるので、
どうぞ、皆さん、その時には観てやって下さい。
賞からは洩れたけれど、心打つ作品が沢山あった。
その瑞々しい感性に乾杯!と、言いたい。

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