さて、昨日から華々しく妖怪の世界へデビューを果たした
このわたくし、リジィ子であるが、
今日は歯茎のお医者の予約が入っていた。
まるで、歯科と名のつく全てのクリニックから熱望されている
売れっ子アイドル並みの予約の入り方である。
アイドルでなかった・・・と気づくのは、
世にも恐ろしい額の請求書が送られて来る時である。
「ほんとのアイドルだったら、これ私が貰ってるハズ」
午前9時半からの予約だったので、
8時半から風呂に入ったりして、のんびりと支度を
していたのだが、ふと、なぁ〜んとなく嫌な予感が・・・。
「私、歯茎屋へ行く時、こんなに遅い時間だった事ない。
いっつも8時とか8時半やで。
もしかしたら、9時が予約の時間やったりして・・・」
急いで手帳を見てみると!
ガガガーーーーン!
やっぱり9時からの予約である。
この時点でもう9時になっている。
急に大車輪の如くにあせあせと支度をする。
その間にぶーが電話をしておいてくれた。
「すみません、ちょっと勘違いしていたみたいで、
妻、遅れております」
すると、受付のおなごが意地悪く、
「えーーー、遅れるの?15分遅れたら、
もう絶対に出来ないから。15分以内だったら
やってあげれるカモ!しれないわ」
こぉ〜れはえらいこっちゃ!
この歯茎のお医者は何故か大人気。
いつでも予約を取るのが至難の技なのである。
3ヶ月先とか半年先の予約だって、
取るのがうんと難しい。これがやってもらえないとなると、
代わりの予約は一体いつになる事やら。
ひと月先と言われても文句も言えない。
だが、そうなってくると厄介なのは、ジェネラル歯医者と
一緒に連動しての予約だから、ジェネラル歯科の方の
予約(3月に入っている)にも影響してくる。
てな訳で、どっひゃ〜〜〜んとばかりに大急ぎで行ってみた。
髪の毛なんか半乾きであったがな。
到着してみると、レセプショニストが以前と変わっていた。
なんだか愛想の無い、白人のヤナ感じぃ〜の女になっていて、
道理で電話の対応が意地悪だった訳である。
この人、電話でえらい威勢良く、
「できるかどうか分からないわっ!」とか言っていたのに、
なんだかその事には触れずに、ただツンケンと
「Lとのアポでしょ。そこに座って待ってて」とだけ言う。
”レセプショニストには丁寧、親切に”がモットーの私も、
こやつの態度の横柄さにはなんだか嫌気がさして、
「あ、そう」とだけ言うと、さっさとイスに座りに行った。
やがて、私の歯をクリーニングしてくれる担当の衛生士Lが
今日もにこやかに登場。私は思わず、
「遅れてごめんなさいね」と言った。
するとLは小声で、
「いやいや、良いのよ。
15分間位、みんな遅れて来るし、私達も前の人の
感じでは15分位遅れる事があるから、
本当はあなたみたいに電話くれるだけでも有り難かったわ。
でも、彼女の言い方だとびっくりしたんじゃない?
もうしてもらえないかもって思ったでしょう?
そんな事全然ないのよ。かえって急がせてしまって、
こっちが悪い位よ」と言う。
・・・新しいレセプショニスト、早く辞めて。
さて、歯茎のお医者では、顎の手術に向けて、
歯茎のお手入れを徹底的に行ってもらうのだが、
ジェネラル歯科でやってもらうクリーニングよりも、
更にディープなクリーニングをしてもらう。
が、これが痛いの痛くないの!
特に、私は昨日、矯正歯科の治療を受けた所だから、
これまでになく、例えよう無く痛い!
1本1本の歯を機械で掃除したら、
今度は衛生士が手でこれまた1本1本掃除する。
痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。
やがては、私の妖怪の象徴、2本の前歯ちゃんまでやって来た。
おどりゃりゃりゃりゃ〜〜〜
・・・変な生き物再登場である。
1時間に及ぶ掃除の後、次回の予約を入れてもらって終わり。
次の予約は2006年6月6日オーメンの日である。
な、な、な、なんてどこまで妖怪にふさわしいんだ!
これはやらせか!?と自分でも驚く。
立ち上がると、あまりの痛みに私の後ろ反面全部、
汗びっしょりになっていた。
服もジーンズも全部後ろっかわだけ濡れている。
そこへ、昨晩から降り止まない雨の空気がしみ渡るぅ〜。
「どうせぇ〜〜〜、あたしゃ〜〜〜、うらぶれたぁー、
よぉ〜〜うかいぃ〜〜〜、ねずみ男〜〜〜、
霧雨がぁ〜〜〜、目にしみいるぜぇぇぇ〜〜〜、
ペニンシュラのぉ〜〜〜、冷たいぃぃ〜〜〜、
空気もぉ〜〜〜、
前歯にぃしみいるぜぇぇぇ〜〜〜・・・」
ねずみ男度、増々上昇中。
もう、誰も私を人間とは思わないぜ。(フッ)

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