土曜日テニスの忘年会がある。
それは家族全員で参加できるのだけど、
私はあんまり夫を連れて行きたくない。
で、夫に「行きたいか?」と問うてみると、
「別に行きたくもない」と答えたから、私一人で参加する事にした。
「ま、僕が行く事によって頭合わせにあるとか、盛り上がるとか・・」
と、言いかけたので、
「あんたが行って盛り下がる事はあっても、
盛り上がる事はないやろう」と言っておいた。
本人はヘラヘラ笑いながら、「なんでやねん」。
「だって、人の話し聞かへんから、空気読めず、
他所様の地雷踏んだ事、一体今まで何回あった?
そのフォロー及び尻拭い、私、何回した?」
「ウヒヒヒヒヒ」
そういう風に我家のB型軍団は、人の話しが聞けない上に、
自分の中で勝手に盛り上がっているだけだから、
肝要な部分を終始取りこぼして話したりする。
我家のもう一人のB型は、あの次男坊であるが、
これは夫のように恐ろしい妻にもまだ巡り会っておらず、
その夫にとっては恐ろしい妻もあの次男坊には骨抜きなので、
その我家土着性B型に加えて、傲慢さも兼ね備えているから、
相当に強敵である。
そして、長くA型なんじゃないか、いや、O型なんじゃないか、と
取沙汰されていた長男も、近頃、B型なんじゃない?という
疑いが持たれ始めている。もう、男三人三つ巴。
夫というどうしようもない遺伝子から受け継がれた
めっさマイペース、めっさ内部的身勝手盛り上がり部分を
色濃く受けて、もうB型パラダイスを築いている。
昨日、そんな次男と久しぶりにWiiをしたら、
まぁー、私が参戦した事を喜んでくれるのはいいが、
喜びのあまりなのか、新参者が実はうざいのか、
説明をはしょる、はしょる。
それはミニゲームが色々入ってるもので、そのゲームに
よってコントローラーの操作方法が変わってくるのだが、
適当に説明して、一体自分が何を言って何を抜かしたのかが
自分でもわからないから、いざゲームを始めてみると、
コントローラーは、もちろん、その通りには動かないのだ。
「ちょ、ちょっとぉ〜、なんか全然動けへんねんけど」
「あ、ごめん、こう上に持ち上げてって言うの忘れてた」
「ええぇ!?ま、またぁ〜!?」
「ハハハ・・・、ごめん、ごめん」
「って、本当っすかいっ!!!」
・・・なんて、夫に似ているんだ。
そして、夫と違って、反省の色がない。
長男は長男で夫に
「ダディはB型だからマイペースだよねぇー」と、
お前もマイペースな発言をし、夫、バリ切れである。
「俺のどこがマイペースなんだよ!」
「マイペースだよぉ〜、・・・」
そして、事細かに「確かに・・・」と四肢をついて
うちひしがれたくなる様なマイペースぶりを列挙されたらしい。
特に、女三人で秘かに笑い合っているのに、夫の
「僕ちゃん憲法」がある。
夫は色々な事にほとんど怒りを示さないが、
自分の決め事、しかも、それはほとんど自分の心の内のみで
確立され、公に発表される事のない決め事を持っており、
それに違反されると、ちょっと引く位の怒りを示す。
それの極めつけが、
『シンクのディスポーザーのある方に食器を置くな!』で、
食事の後片付け担当の子供が、食器を引き際にちょいと
シンクのディスポーザーのある方へ食器を置こう物なら、
もの凄い勢いで怒るのである。
「何度も言ってんだろ!そこに置くなって!」
はいはい、と逆らいはしないが、後で爆笑した事もある。
どうして、何故、いつの間にその決まりは出来たんだ?
聞いてみると、なるほど、「ふんふん、そうか」と
納得できる理由はあるのだが、いかんせん、そこはすっ飛ばし
なもんだから、他のメンバーは「は?」となるのだ。
それを、ある日、あの長男、ディベート常勝者、ぼんに
言われたもんだから、逆切れである。
そして、ディベートでは勝てないから、
まるで子供の喧嘩のように、
「そんな事言ったら、お前もだろ〜〜!」とやったらしい。
夫は後でそんな自分を後悔し、余裕の笑みでバックオフした
長男を思い出しては溜息をついていた。
「本当にねぇ、どっちが親で子だかわかんないねぇ」
後で長男は、
「あれをそのまんまに受け取ってたら、ただの口喧嘩じゃん。
ああなったら、ダディは引かないからね、とっても頑固だから」
と、私に漏らしていた。いやはや、大人だよ、お前は。
そして、長男は長男でアホだから、
食器をまたもやディスポーザーのある方に置き、
夫の地雷を踏むのである。
で、次男はそんな二人のやり取りを見て、
「あんたら、全員、同じなんだよ」と、
自分も実は同じなのに、静観していると言う。
B型ってば、大変だ。
そして、先日、紀伊国屋書店にて、
『B型の取り扱い説明書』なる本を見つけ、
その場でパラパラと立ち読みしたのだが、
あまりの『思い当たる節がある』度に家族で周りがドン引きな程、
大笑いをした。爆笑であった。
ああ、幸せB型パラダイス家族。
ちなみに、女三人はどうやら血液型、バラバラのようだ。
その同じ本のそれぞれの取り扱い説明書によると、
私は『毒を吐く、ピュッ、ピュッと毒を吐く。ピュッ、ピュッ』
のA型で、長女は『考えると頭にきのこが生える』O型だ。
で、最後の次女は未だ、血液型不明。
ちまたでは、「きっとAB型に違いない」と言われている。
くだらん。
実にくだらんが、日本人的文化、血液型はいつの時代も
我々の笑いの血を沸かせてくれる。
で、B型。
私にとっては、ツボだなぁ〜〜〜。

0