火曜日、水曜日と降った雨が上がり、今日は美しく晴れた良い日だ。
今年の冬はとても寒かったし、雨の降り方が尋常ではなかった。
元々、ここは冬場に雨期があり、長々と雨が降る事は降るが、
本当ならさらさらとした霧雨が降り、一日ザァザァと雨が降り続く事は
異常な地だ。しかし、近年そういう降り方が段々と多くなり、
今年に至っては、さらさらとした霧雨を見た記憶がない。
土砂降りの雨が多いし、昨日は春雷を聞いたりもした。
世の中は色々な情報が錯綜し、ともすれば何が本当なのかがわからなくなる。
ゴア氏の主張を
「あれは捏造された事で、地球は寒冷化しているし、CO2が地球に
与える影響だって微々たるものなんだよ」と言っている人を見た時には驚いた。
そして、そういう人が結構多いのにもまた驚いた。
そんな事を捏造して、誰が何の得になるんだろうか。
うん、そうだね、エコロジーに優しい物を売買する人達には得になるだろう。
そういう業界の人達を儲けさせるだろう。
でも、結果的に地球には優しい事に変わりがないのだから、
それのどこがダメなのだろう、と、捏造が本当だとしても思うし、
大学の教室の中で、善良な生物学者や地学者達が真摯に行う講義を聴けば、
それが捏造だなんて事は、そっちの方が嘘っぱちだとすぐにわかる。
そういう「温暖化なんてないんですよ」という暢気に流れる人達のせいで、
地球が何億年もかけて紡ぎだした奇跡の様な気候や風土が崩れ、
エコロジーが崩れ始めているのに気づきもしない。
私達もそのエコロジーの中で生きている生物の一端に過ぎないのに。
立派な脳みそがある、というのは時々、悲しい。
それを正しく行使出来れば、人間は生物上大変に立派な代物になるが、
しかし、そうやって長い物に巻かれて自分を甘えさせ、
真実を見ず、その場その場に都合の良い事ばかりを言っていると、
それは脳みそがある事を権威とし、それを振りかざす単なる暴君に過ぎない。
この夏がもし、とても暑かったら。
何度も100度をここで越える様な日があったら、
それは、もう、地球温暖化が加速度的に進行している事の証明だ。
地球は寒冷化なんてしていない。
冬寒く、夏暑くなるのは、砂漠化の兆候だし、
この地中海気候の北カリフォルニアでそれは本来、あってはならない事なのだから。
日本の夏だって、最早、私達が子供の頃の夏ではない。
亜熱帯に近い夏だ。
何が悲しいって、美しいカリフォルニアの自然が気候の変化で壊れて行くのも
そうだけど、あの日本の美しい四季が、あんなに完全に独立して存在する四季が
淘汰されて行くのが、それが一番悲しい。
世界はそれを止める努力を微力ながらも始めている。
アメリカ人の隅々にその意識が到達するのに、後何年かかるんだろうか。
傲慢な金持ち主導の国故、いかにも時間がかかる。
王はいらない、と言いつつ、ここには目に見えない王が存在し、
世界から遅れを取っている。
が、世間は晴れだ。
週間天気予報は、ずーっとオレンジの晴れマークが連続していた。
気温も70度を越える日が続きそうだ。
取りあえずは、やって来た美しい日を楽しもうぞ。
それも、大切。
やよね?

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