いつの頃の切抜きだろう???
机の中の整理をしていたら、ひらりと紙切れが落ちてきました。
拾い上げると、茶褐色になった新聞の切抜きでした。
『妄言有情』というコラム欄に『松尾つよし』さんという方が
投稿したものです
題は『無財の七施』 〜内容は〜
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これからの長寿社会は競争よりも協調、効率よりもゆとり
物よりも心の豊かさが、より求められる。
「何をして貰うか」ではなく、少しでもいいから「自分には何が出来るのか」を考える事がより大切になるだろう。
子供のころ聞いたイギリスの老婦人のエピソードが忘れられない。
その人は身体が不自由で、日常生活は他人の世話になっていた。
余命もないが何とか人の役に立って死にたいと考えて、
始めたのは『ほほえみ』
ベットを窓際に移し、近くの工場街に通勤する人々に『ほほえみ』を送った。
みんなも気がついて『ほほえみ』を返すようになった。
やがて、その婦人が亡くなった。
工場街では一斉に汽笛を鳴らして老婦人の冥福を祈り、感謝を捧げた。
昔から東洋には。財産やお金がなくても他人に施しができるものが
7つあると言われてきた。
『無財(ムザイ)の七施(ナナセ)』という。
この老婦人のような笑顔と優しいまなざしの『顔施ガンセ』と『眼施ゲンセ』
温かい語りかけの『言施ゴンセ』 尊敬する態度と美しい振舞い『身施シンセ』
まずお座りなさいの『座施ザセ』居心地の良い場を提供する『住施ジュウセ』
大昔、このような思想が東洋から西洋に伝わった。
ちなみに『オリエント』とは東方、日が昇るところ。
西洋では古来、東方から優れた思想や哲学が伝えられ
東方は精神の太陽が昇るところでもあった。
『オリエンテーション』という語は方向を正す、導くという意味がある。
筑波大学の村上和雄名誉教授が興味深い話しをしていた。
「他人のために生きると、自分の中に眠っている無限の可能性を開く
遺伝子のスイッチがONになる」という。
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佐藤初女さんも
「人のために何かしなさい。そうすると喜びが返ってくるから」と仰います
本当にそうだわ!と思いながらも、なかなか出来ない自分がいます


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