朝9時、宿泊しているホテルから
夫は仕事に出掛けました


私は部屋でBSチャンネルの番組を観ていたら

『千の風になって』というテーマで
木村多江さんナビゲーターの番組が放送されていました。
曲にまつわるエピソードなど
9.11で愛するお父さんを亡くされた娘さんや
病気でご主人を亡くされた女性
福知山の脱線事故で母娘で暮らしていた方が
突然、娘さんを喪ったショックなどが語られていました。
木村さんも若い時に、お父さん(当時47歳)を亡くされて
反抗期真っ只中での突然の別れを
自分のせいだと思いズーッと後悔しながら
「自分は幸せに成っちゃいけないと思って生きてきた」と仰っていました。
福知山線の事故で娘さんを喪った方が「娘の亡骸を前にした時に
これは娘ではない」と思ったそうで
現実を受け入れたくない無念さもあったけど
今思うとその時、娘は風になっていたのねと仰っていました

私も母の亡骸を前に
その亡骸が母だと思えなかったのです。
その気持ちが自分でも理解出来なくて、なんて冷たい人間なのか?
私って何なんだろう

思っていました。
番組を観て
私も何となく分かった気がしました

父も母も私にとって掛けがいのない二人だけど
母乳で育てられたせいかしら?
母の柔らかな温もりが
ふとした時に思い出され

今でも涙が溢れてきます

父も大好きで尊敬しているのですが
母を想う気持ちは、父とは少し違うのです。
いつもストレートに感情をぶつけて喧嘩していたのに
寂しさが突然溢れだし涙するのは、母なのです

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