釣行日 :2005/05/14
天候 :晴れ時々曇り・ソヨソヨ
場所 :行徳 大城屋
ポイント:極東、姉ヶ崎沖
同行者 :シドさん
【今日の獲物】
アナゴ(16)34〜48cm
ホシザメ(1)50cm
------------------------------------------------------------------
今週は
とくさん行きつけの
都立大あくねでの飲み会があるとお誘いを頂き、6時半開始なのに7時過ぎに何とか仕事のケリを付けて駆けつけたら、既に大勢のお仲間が集まって盛り上がっていた。
皆さん釣り仲間そしてネット仲間と言う事で和気あいあい、共通の趣味の集まりだから話題が尽きる事はなく時間があっという間に過ぎてゆく。
既に一緒に釣行したり顔なじみの方もいたが、初めてお目にかかる方も大勢で名前と顔を覚えるだけでも大変だ。皆さん、これからもよろしくお願いしますね。
宴もたけなわ、かなり酔いが回ってきた頃「今週末は何に行くか?」という話題になり、丁度隣りにいたシドさんが「アナゴ食べたーい!」とリクエスト。
まるかつはこのところアナゴ2連敗と傷を負っているが、「もしかしたらそろそろ復活のタイミングかも??3度目の正直とも言うし...。」と否定と肯定が酔った頭の中を駆け巡る。
周りのとくさん、チカちゃんにも声を掛けるがまるかつの敗戦報告
「初物アナゴ撃沈!」、
「無残!アナゴ返り討ち」が効いているのか反応は冷ややかだ。
結局二人だけで盛り上がり「僕らだけイイ思いをしちゃって後で後悔をしても知らないから。」なんて捨て台詞を残しつついつ終わるか分からない大宴会を後にしたのが11時だった。いやー、あっという間の楽しい時間でした。
翌々日早朝シドさんが「めちゃめちゃ近いッスよー。」と迎えに来てくれた。聞くと家から10分強で着いたと言うではないか。そう言えばとくさんも近いはずだから1台の車での『あいのり釣行』も結構イケそうだと思いつつ出発、首都高荏原から京葉道路方面へ進み市川で降りるまで30分かからなかった。江戸川の土手伝いに進み早くも船宿到着、まだ5時前だ。
ところでシドさんの愛車は工藤静香の宣伝で御馴染みの「DAIHATSU Tanto」、見た目より中は広くすこぶる快適だ。でもシドさんとまるかつが二人で並んで乗っていると12chの人気番組
「元祖でぶや」の
『でぶワゴン』に間違われて指を指されて笑われてしまうのでは...。(爆)
店が開くのは6時頃、出船は8時だが、日によってはこんな時間でも先客がいることもあるのだ。今日の二人は「何とか美味いアナゴを腹いっぱい!」という気持ちに満ち溢れているので、アンカーを打って釣るアナゴは絶対トモ有利と確信して船宿到着一番乗りの目指したのです。
果たして念願の一番をゲット、でも世の中同好の志はいるもので、その後30分の間に二人の正調釣り親父が到着。二人とも先着者の姿を見て「ゲゲッ!」って顔をしたから考える事は同じってことかしらん。
結局、この4人しか集まらなかったので船は貸し切り状態、こうなれば席はどこでも変わらないって結末だよね。
確かに夜釣りのアナゴはアンカーを打つとは言え、糸や竿先も見づらくコヅイて誘っての船下の釣りが多いので、潮を考えて釣り座を決める事が多い。しかし、日中のアナゴ釣りは投げて置き竿と船下の置き竿の待ち釣りなので投げ易く広く探れるトモが良い事が多い。
だからお客さんが大勢乗っているときは割り当ても少ないので座席選びが重要になってしまうんだよね。
まるかつはシドさんにあげようと昨夜机に向って特製ビーズ仕掛を作っていました。するとそれを見た奥さんが「きれいなビーズねぇ。」と聞いてきたので、「
スワロフスキーさ。」とからかうと、「えーっ、アナゴの仕掛なんかに使わないであたしのを作ってよ。」と一気に食いついてきた。
これ以上まとわりつかれても困るので、ゴミ箱の中の162円の値札が付いたビーズの袋を見せると、「ふん!」という音を発して去って行きましたが、まるかつは内心「これはメスアナゴには絶大な効果があるかも。」とニンマリしたのです。
それをシドさんにプレゼントすると、彼は彼で北海道出張時に発見したという特製コマセ袋付きカレイ仕掛を取り出してきてまるかつにも一つくれたのです。
それを二人でながめながら「コマセ袋が仕掛と絡みそうだ。」とか「オモリの位置が悪い。」、「カレイとアナゴでは違う。」など車の中で喧喧諤諤。
ついにハサミやサルカンなどを持ち出して改造が始まったのです。その検討結果の集大成が「シドスペシャル改1号」です。
「こりゃあバリバリ来ちゃうんじゃないスかぁ!アナゴも放っておかないでしょう!!」ともう釣れたような気に十分なってしまいました。
今日使う仕掛の準備もバッチリで、気が付けば出船30分前になっていました。
船長も到着して「先日の青潮には参ったねぇ。」の話から始まりアナゴの横穴の話、昼間の方がやる気(食い気)があるから品物はデカイ、と来て最後は「今日は食うかもよ。」の一言で俄然やる気が出たのでした。
行程30分の御馴染み『極東』から始めましたがノーシグナル、素早い決断で10分ほど走り姉ヶ崎の深みに船をアンカリングしました。
天気予報は曇りでしたが晴れ間も出てきて風もソヨソヨ、潮さえ良ければ絶好のコンディションかもしれません。日中で晴れていても潮が流れて暗ければアナゴは十分に食い気を出すのです。
前回2回の時と違い海中の浮遊物も多く軽い濁りも入り暗めの潮になっている事に気がつきました。船長も「この潮ならば晴れていても大丈夫。」と太鼓判です。
すると、ミヨシに陣取った人が連発、それもダブルを含めて6発。「トモ寄りの3人には何故来ないんだ?」と言っているとシドさんの竿にアタリが出ました。
「ヤッター!」と巻き上げに入るも水面でポチャン、「アアーッ!」という声と共にアナゴは住処に大急ぎ。
使っていた竿が柔らかめのバス竿だったので合わせが甘かったようなのです。まるかつが「その竿だったら、強めに合わせなければアナゴの口は堅いからダメだよ。」とアドバイス。
悔しそうな顔ながら”闘争本能+狩猟本能総動員”みたいな雰囲気で再投入すると、次はまるかつが貸した短い竹のアナゴ竿にアタリが。
それを見たシドさん、竿を手にするや大合わせすると穂先のグラスを繋いだ穂持ちの下がポッキリ。「あちゃー。」と言いながら、まるかつが穂先を持ちシドさんがリールを巻くというお間抜けな取り込みで初物をゲットしたのです。【シドさん、竹の竿は修理できるから安心して!】
ミヨシの釣り人のアタリは止まり、今はシドさんに集中、今度は長めの竿に来て大型らしく竿は満月です。やっとの事で抜き上げたのは極太のナイスサイズでした。
まるかつと背中合わせの左舷トモでも来たらしくバケツでアナゴがのたうつ音が響きます。「すっかり流れから取り残されているなぁ。やはりアナゴの祟りか?」と意気消沈しかけたその時でした、一番左で船下にセットした短竿の穂先が小さくアタリを伝えました。
そう、この竿こそ「シドスペシャル改1号」をセットした今日の秘密兵器なのです。船長が下ろしたエサのイワシの中落ちをもらって入れていたのです。喜色満面で取り込みレギュラーサイズながらまず1本。
そして、真ん中の竿をを持って聞き上げた手元に竿先からのシグナルがぐぐぐぐん。
そのまま合わせを入れて取り込み、アナゴをはずし再投入。流れる様に(自分で言うのも変か)手返しを決め、その自己満足と2本の顔を見た安心感でホッとしながら糸ふけを取っていると、「まるかつさん来てる来てる!!」とシドさんの絶叫が轟きました。
見ると船尾に出していた竿先が激しく上下しているじゃないですか。急いで竿を取り聞き上げると、さっきとは比べ物にならない重量感と鈍い引き込みが襲ってきました。もう顔はニコニコ、でも胸の中は「バレるなよー。」とドキドキ、頭の中は今夜の白焼きを思い浮かべてます。やっと水面にたどり着いたのは念願の極太50cm級で、ヤッターと大騒ぎしてしまいました。
その後、次第に潮が速くなり始めオモリも20号から25号へとチェンジ。今日の1号を上げた「シドスペシャル改1号」も潮の影響をモロに受け船下狙いなのに道糸が流されています。「うーん、ちょっと厳しくなってきたかなぁ。」と秘密兵器の思わぬ弱点を発見し、ふとシドさんを見るといつのまにか「シドスペシャル改1号」が外されているではないですか。
「なーんだ、もう秘密兵器はリタイアですか?」と聞くと「これじゃアタリが出にくいようで??」と頭を掻いている始末。まだまだ改造の余地と中に入れるコマセの工夫が必要です。
潮は速くなったもののつり辛いほどではなく、船長も小移動を繰り返す程度でポツリポツリとアタリは続きます。気が付けばバケツの中は8本、ツ抜けも見えてきましたがまだ昼前です。
もう二人ともオカズを確保した余裕でしょうか、「朝は日中がダメだったら夜まで行っちゃおうか、なんて言ってたのにもうOKですよねー。」なんて会話をして「昼間でも釣れちゃうんですねー。」と思わず語尾が伸びてしまうマッタリ加減です。
お昼を食べつつ「3時の沖上がりまでにもう一山あると最高だよね。」なんて勝手な事を言っていたら、本当に一山来ちゃったんです。2時前に皆の道糸が一斉にトモに流れ出しました。
お客さんが「船長、潮がすごく速くなってきたよ。」と言うと、船長は「違うよこれはクラゲだ、魚探が真っ赤だもの。でも、コイツが出るようになったらアナゴも食うんだよ。」と説明してくれました。
水面を見ると白く透明なミズクラゲがUFOのようにミヨシからトモへと飛んでゆきます。これが道糸にぶつかり仕掛を吹き上げてしまうのです。
この大群が去った後、仕掛けが底に届くとアナゴが待っていたかのように全員にアタリ始め、一時の入食いとなりました。「やっぱり、プロの言うことはすごいや。」と感心しきりです。
ここでダブルヒット、一荷釣りも出て最後を飾るフィナーレとなったのです。
シドさんもツ抜けして大満足、「今日来なかったとくさんやチカさんは悔しがるかもですね。」と高笑いで帰路に着いたのでした。
【今回のお料理】
アナゴ:白焼き、煮アナゴ丼、天ぷら(翌日来客)

0