釣行日 :2005/07/23
天候 :曇り時々雨のち晴れ・ソヨソヨのちナギ
場所 :
小坪 椿丸
ポイント:波佐間瀬
同行者 :ナカガワ
【今日の獲物】
カイワリ(1)33cm、0.5kg
キダイ(1)32cm、0.7kg
ゴマサバ(8)35〜47cm、0.5〜1.0kg
マアジ(12)26〜35cm
トゴットメバル(1)16cm
アズマハナダイ(1)13cm リリース
ヒメ(20)16〜23cm リリース
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まるかつは雑誌や新聞などを読んでいて、気になる情報があるとスクラップして保存している。2〜3年前だったか、雑誌に
「これは初耳!沖ノ瀬のカイワリ五目」という特集記事が出ていてマニアックな釣り物だけに非常にソソられ、いつかは行ってみたいと気になっていたのだ。
先週、スルメ+オニに行った時にご一緒した
かんこさんが
「明日椿丸に行くの。」と話していて偶然思い出したのだ。
金鯵Toursに幹事の
としぼうさんの釣行記が紹介されていて、見ると何と40cm級が上がっていて11月にも仕立を計画、ツアー案内が出ていたので思わず飛びついてエントリーしてしまったのです。
さらに、
椿丸のHPを見てみると
新ポイント発見!と誘っているではないか。またまたさらに、週末の23日(土)が予約乗合で空きがあるじゃないですか!!
「これはもう、神様が行けと言っている。」と即予約の電話を入れてしまいいました。
電話に出た船長が「23日の仕立てのお客さんが急に都合が悪くなって急遽予約乗合に変更したんです。」と土曜日が予約乗合になった理由を説明してくれた。確かにスケジュール表(HP)を見ると土日はほとんど仕立て予約で埋っていて、
としぼうさんの次の計画が11月なのも頷ける。
船長の電話応対は大変丁寧で、船宿のシステムから仕掛け、現在の状況、朝港に着いてからのお作法(クーラーを並べて順番確保など)までわかりやすく、第一印象も二重丸であった。
そこに一番弟子のナカガワから「ご機嫌いかがでしょうか?今週末は何か予定していますでしょうか?」とまるかつの行動を見透かしたようなメールが届いた。ナカガワは仕事が少し変わり、「最近バタバタしているので、落ち着いたらメールします。」と連絡をくれていたので、こちらから誘いを控えていたのです。
概要を返信すると即追加予約、久しぶりの師弟釣行となりました。
7時出船だが5時頃には船を付けるという話だったので4時半にナカガワと現地集合と言う約束だったが、待てど暮らせど現れない。しかし、一番乗りは確保したので希望の席に座れるが連れの分までOKかどうかちょっと心配していると携帯が鳴った。
「もすもす〜、今起きだのどぇスイ%セン、これから出ま#*?」
やれやれ、そこに船長登場して右舷トモに並んで席を確保する事ができました。「このところ調子が良いのでカイワリ中心でアジはたくさん、その他にもいろんな魚が釣れますよ。」と景気が良い話を聞いてやる気が湧いてくる。
コマセはアミコマセを使うが、アジ釣り用の130号プラビシを使うので工夫が必要、アジ釣りではイワシミンチを使うが、このままではアミコマセは出すぎてしまう。
そこで、支給されるオキアミの刺しエサの容器のプラスチック製のフタを下の写真の様な形に切り、ビシの中に入れるのだ。フタを半分の大きさに切り周囲の曲げてある部分をカット、角も落として上下の部分にスリットを入れるのがコツのようです。
仕掛けはアマダイ用をイメージすれば良いと言う事だったので、ハリス2.5号で長いほうが100cm、短い枝スを30cm、接続具に小型の親子サルカン又はクロスビーズを使用した。針はオキアミ餌を刺しやすいようにハナダイ13号とチヌ4号にしたがヒネリの無いハリを選択しないとオキアミを刺した時に回転してしまうので要注意だ。テンビンは中型、クッションは1.5mmの/30cmをチョイスした。
椿丸では乗船時に貸しタオル、氷、付け餌、飲み物2種類が配られ、至れり尽くせりだ。
定刻にモヤイを解いて一路南を目指したが、雑誌の記事通りの沖ノ瀬ではなく新ポイント発見とは波佐間瀬(ハサマデ)のことだった。港を出てから約1時間、周囲を見回すと洲崎が見え大島がガスで霞んでいる見慣れた景色だった。
「なるほど、ポイントはここだったのか!」いつも親父と来ている場所なので地形や海底の状況も大体見当が付く場所だ。親父が若かりし頃、タイの延べ縄漁で鍛えられたスリバチ状になったポイントのヘリが80〜90mでオニやアマダイがたくさんいるポイントなのだ。
慎重に潮回りして投入合図が出た、想像どおり85mで着底し指示タナに合わせるとアジが来た。投入すればアジ、ヒメ、アズマハナダイ、トゴットメバルといろんな魚がシグナルを送ってくる。
「これは忙しい釣りだ。オキアミは海底で30秒と持たないだろう。」と特餌として持ち込んだ小型のコウナゴを付けて下ろすと今度はサバの引き。ナカガワにもサバが来たので、「餌に切るから大切に取りこめよ。」と指示を出しました。
としぼうさんの記事でもサバ餌でカイワリと書いてあったし、アカイサキも来るなら大型にはサバ餌が有効なはずとの考えからです。
すると、ナカガワにひときわ強い引きが来ました。最初電動で巻き始めたのですが、引きが強いので手巻きに切り替えたのです、「さすがいろいろ経験している一番弟子だ。」と見ていると船中1号のカイワリが水面に姿を現し、中乗りさんがすかさずタモ入れしました。
本人もあまりにアッサリと大本命を手にしたのでちょっとビックリしています。メジャーを出して計って見ると35cm、「こんな奴がいるんだねー。」と二人で顔を見合わせて魚体に見とれてしまいました。体高があり厚みもあって刺身が旨そうです。
今度はまるかつに強烈な一撃が来て、グイグイと下に突っ込む引きは強く本命を確信させます。もちろん手巻きでドラグを効かせながら巻き上げますが、40mを切った辺りから引きが重さだけに変化し始めました。
「あれー?カイワリなら最後まで下へ下へ持っていくはずなんだけど?」とゆっくりと浮上させると、「銀色じゃなくて赤いよー。」と大きなレンコダイ(キダイ)が上がってきました。こいつは浮き袋を出すので引きが変わったのですね。
嬉しかったのですが準本命ですのでちょっぴり残念でした。
そこでサバ餌を切り始めたのですが、仕掛けを入れタナを取ってから作業開始、サバを切り始めるとアタリ、カイワリでないことを確認するとスローで巻き上げながらまた餌切りと忙しくてたまりません。
「何で置き竿だとこんなにアタるんだ?」と言うと、ナカガワが「殺気がゼロで、伝わらないからだよ。」と訳のわからない理由を付けてくれました。型の良いアジを連発、餌切り作業はなかなかはかどりません。「僕のサバ餌もお願いね。コマセ追加しておくから。」とチャッカリしたナカガワとふざけていると、置き竿に強いアタリが到来、サバを放り出して竿に飛びつきました。
「今度は赤くないよ。」半分巻いたところでタモを持って待つ中乗りさんとナカガワに言いました。果たして水面に顔を出したのは念願のビックカイワリ、うーん満足感で一杯になりました。
船中あちこちでカイワリが上がり、中には一荷であげた人も。船長もその度にマイクで煽り、船中ボルテージは上がりっぱなしです。
ナカガワもまるかつも大本命をゲット、お土産もどんどん増えもうすっかり満足モードに入ってきています。そんななか、中乗りさんがカップラーメンを配り始めました。釣り始めて2時間位経って小腹が空いてきた頃、今日のように気温が高くないと最高のサービスだと感じました。
(すばらしい、脱帽です!)
中盤を過ぎてからナカガワにもう1枚、そして最後の最後にやや小振りながら3枚目を上げ今日のナカガワはニコニコの一日となりました。(サバ餌です)
後半、まるかつにも再度強いアタリが来て、「また来ちゃったか?」と思わせましたが、これが
超デカイ1kg級のゴマサバ。カイワリならば大変なサイズですが獲物としてはまるかつの最も好きな魚ですし、またまた土佐造りが食べられると大切に血抜きしてクーラーにお入り頂きました。
ここで書いた以外にも、ウマズラ、マトウダイ、アカイサキ、マルソウダ、オニカサゴが上がっていましたが、今日は魚種が少ないそうで、他にもマダイ、キツネダイ、アマダイ、メダイ、ヒオドシ、カサゴ、ウスメバルなどが顔を出す日もあるようです。
1時半に沖上がりし、約1時間のクルージングで帰港すると宿では奥さん手作りのおにぎりに漬物、お茶のサービス、おまけにアジの干物のお土産付きと最初から最後までお客さんの満足を追及しようと言う姿勢が感じられる船宿でした。
この接客なら、この魚なら人気があるのも頷ける、リピーターが多いのも納得だと感銘を受けました。
これからは、まるかつの定番メニューに加える事は言うまでもありません。
あー、満足満足!!
【今回のお料理】
カイワリ:兜塩焼き、刺身
キダイ:兜塩焼き、中落ち潮汁、
伊予風タイ飯→詳しい作り方はこちらへ
ゴマサバ:煮付け、ご近所へお裾分け、
土佐造り→詳しい作り方はこちらへ
マアジ:タタキ、つみれ汁、ご近所へお裾分け
トゴットメバル:ご近所へお裾分け

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