今回は、ライブブーツの改造法を書いておきます。
実際、やってみるとそんなに難しくないので
度胸のある方は(爆)お試し下さいませ・・・笑。
今回は「ニューラインのブーツに限った」カスタムです。
トイソルのライブブーツの場合は、中敷が薄かったり
つま先に型紙が仕込まれているので、
今回の説明とは、違う注意ポイントがありますので・・・。
で、この方法は本革でも人工皮革でも
同じ要領で出来ます。
必要になる道具は「ニッパ」と「ゼリー状瞬着」だけです。
このカスタムの目的は、足(靴)が大きい事で
作品を見せる時に、下(足)に行きがちの人(観客)の目(意識)を
上方向に導く!って事が主要な目的です。
実際、見てもらいたいのは上半身の装備品だったり銃だったり
ヘッドだったりするはずで・・・足(靴)が大きい事で
人の意識は自然と目立つ足に向かっちゃう訳です・・・。
これを作者の見せたいポイントに、見る人の目を向かわせる。
って事を手伝うんです・・・笑。
1:で、先ずこれは「靴底を剥いだ!」ところです。
これは、指で丁寧に少しずつ剥がしていけば上手くいきます・・・。
靴底を剥がすとこういう構造になってます。
で、靴本体の方の真ん中に覗いている平らな部分が「中敷」です。
ですから、靴の表面の革が下に回り込んでいて
これをゴム系のボンドで中敷に貼って
固定しているだけなんです・・・笑。
シンプルでしょう〜〜〜笑
ですから、カスタムも実にシンプルに出来るんですね・・・。
2:これは西洋人の足型に合わせて「中敷」の幅を
細く切り取っているところです。
西洋人って、東洋人の僕らよりも足の幅が細くて
足の甲が低い。って、特徴があります・・・。
で、中敷から革を一旦剥がしますが・・・
ニッパの刃先を使って、上手い事剥がして下さい。
多少、接着が頑丈なので中敷の表面も剥がれますが
気にせずサクサクと・・・笑。
靴の外側の部分を2〜3ミリくらい切り取って大丈夫です。
靴の幅は、中敷に巻き込んでいる革の貼り方で
調整出来るからです・・・。
中敷の切り取り方の注意とすると、
足の外側だけを切り取る様にするところです。
靴を組み上げる時に、若干内側に回り込む感じの靴の形にした方が
カッコ良く出来上がるんです・・・笑。
3:ここが一番、このカスタムで面倒な部分なんですが・・・
一枚目の画像をもう一度見てもらうと分かるのですが・・・
巻き込んで来ている革の左右が、ほぼくっ付く感じに距離が近くて
中敷が細くなっているので、このまま接着すると
この巻き込む革が中央部で重なっちゃうんです・・・。
なので、左右の巻き込んでいる部分の革の幅(革の地の色部)を
細く切り取るのです。
で、それからつま先などの「丸くなっている部分」の革に
三角形(ないし台形)に切り込みを入れます。
これしないと、つま先などの丸くなる部分のRが綺麗に出ません。
ちなみに直線に近い部分は、それほど小まめに切り込みを
入れる必要はありません。
Rが緩いからです・・・笑。
4:これが「細くした中敷」に革を貼り付けたところです。
切込みを入れた台形(ないし三角形)の革を1ブロックづつ
ゼリー状瞬着で丁寧に中敷に貼っていきます。
で、この時の注意は、接着する前に充分に靴の形が決まる様に
試しておく事です・・・。
で、位置決めが決まったら、片手でその位置をずらさない様に固定して
土踏まずの部分(中央部)から、1ブロック毎に貼り付けていきます。
で、つま先の部分は形を整えて特に注意して貼って下さい。
この時、靴の幅が細くなった分、靴サイズが長くなっちゃうので
中敷の長さが足らなくなりますが、ここは瞬着で上手い事貼って下さい。
で、画像の様に表面の革も靴底に入り込んで来ます。
このブーツの場合は黒い部分が、元々の表面の革です・・・。
こんな感じに出来上がれば、後は靴底とくっ付けてしまえば
良い訳です・・・笑。
で、この時は靴の内側に合わせて、元通りに貼って下さい。
靴底の外側は↓の画像の様に、ニッパで切り取ってしまうので
くれぐれも靴の内側に合わせる事が大事です・・・。
5:これはブーツを上から見た時の画像ですが
革の地の色の部分が、これから切り取る靴底部分となります。
ニッパで丁寧にRに合わせて切り取って下さい。
で、このブーツは黒なので・・・切り取った部分の革の地色に
黒のマジックで塗っていきます・・・。
これで完成!!!って事です。
細かく書いたので、長い工程が必要みたいですが・・・笑
実際は短い時間で出来ると思います。
6:これが出来上がりの図です。
左側がカスタムしたブーツ。右側がノーマルブーツです。
いかがでしょう〜〜〜笑。
好みの問題もありますが・・・こんな違いが出来ます。
僕の場合は、ノーマルブーツの「靴底のせり上がり」が
履き込んでいない「おニューのブーツ」って印象を受けるので・・・
平らになる様に、接着しています。
新品の状態のブーツは、ノーマルブーツの様な形状なのでしょうが?
「歩兵」と呼ばれるくらいに、歩く事が仕事の兵隊さん達なので
こういう平らな形に仕上げて・・・「履き潰した感」を
演出しています。
それと僕は更に「履き潰した感」の強調の為に
靴底の高さを半分に切り取っています。
これも個人の好き好きなので・・・参考までに・・・笑。
こうして、西洋人の足の形に合わせたカスタムと
「履き潰した感」を演出する為。の両方を作り出しています。
そして足(靴)が小さくなった事で・・・
見る人の目が、上に向かう!という効果も同時に成立させています。
分からない部分が出て来ましたら、遠慮無く
質問して下さいネ。
分かる限り、お答え致します。
既に10足以上、このカスタムしているので・・・笑。
それとこのカスタムでは刃物を使いますので
くれぐれも自己責任を持ってカスタムして下さい。お願いします。
ふ〜〜〜書くの大変でした・・・大汗。
疲れたので寝ます・・・グオ〜〜〜!

0