今回はウチの塗装法を書いちゃいます・・・。
be-com.SHOPのお客様だけに提供する方法です・・・笑。
ヘッド塗装には色々な方法がありますが
ウチの塗装はその中でも至って簡単で効果のある方法を使っています。
って、僕が個人的に考えた方法なので・・・
これが“正解”って訳ではありません。
使う塗料はこれだけ・・・。
全て模型用の塗料です。塗ってからの乾燥も早いので
一晩で(1〜2時間)塗れちゃいます。
それに、購入する場合も・・・近所?の模型屋さんで全て揃っちゃうので
これから塗料を揃える方も、比較的に簡単だと思います・・・笑。
画面下の4枚のお皿は、これも模型用のお皿で一枚10円で買えます。
これに各色を作っておけば、作った色が乾燥して固まってしまっても
溶剤をたらす事で元の通りに溶け出すので・・・次からも簡単に
塗装に入れます・・・笑。
ヘッド塗装で具体的に使う色は「肌色」「赤」「茶色」「黒」「青」が
あれば充分です。
ちなみに僕が使っている塗料はMr,カラーと呼ばれる物で
これも1本100円くらい(120円だったかな?)なので
まとめて買っても、差して懐は痛まないはずで・・・笑。
1、先ずはヘッドに肌色を塗っていきます。
これは単純に塗料の「肌色」をそのままベタ塗りするだけです。
この際、肌に赤味(血色)を入れる為に、赤やオレンジを
肌色に混ぜる方も多いようですが・・・ウチの場合は、「白人の肌色」の
強調の為に、肌の赤味は別の方法で入れるので
そのままペタペタと塗料のまま塗り付けます・・・簡単・・・笑。
2、で、肌の赤味(血色)をこのタイミングで入れます。
肌の赤味と各部の影色を含めた意味合いで塗ります。
顔のどの部分に赤味を入れれば良いのか・・・の理解は
身の回りの人達の観察で、決めて下さい。
一番分かりやすいのは「酔っ払った人」を観察する事で・・・笑。
このあたりは白人も黄色人種も、赤くなるところは変わらないので
よく観察して下さいませ・・・笑。
ちなみにこの「ピンク色」は「肌色」と「赤」を混ぜて作ります。
これに5%程度の茶色を混ぜても良い効果が出ます。
薄めた状態のピンクを状況を見ながら、何度か塗り重ねる。って
感じで塗ります。
塗る。と言うより、赤身の入る部分にピンクを載せるって感じで
筆を進めます。で、この作業の唯一の注意ポイントは・・・
ピンクの載らない肌色を必ず残す!と言う事です。
この部分を間違えて、全体的にピンク色を載せてしまうと
「ピンク色の人」になってしまいます・・・笑。
ピンクを強調する為にも、肌色のまま。の部分を意識的に残して下さい。
「唇」の色もこのピンクで塗ります。
これで「口紅」を塗った様な、突出した唇の色にはなりません。
自然な唇の色に仕上がります・・・笑。
3、で、このポイントで目(まぶたの造型部分に)に薄めた塗料の黒(今回は・・・と言う事です)
を入れます。
これはこの後に、赤味として入れたピンク色の周囲をぼかす時の
指針となる「アイポイント」という解釈です。
で、この時の黒は溶剤で薄めた物を使います。
それは、刻印された造型の凹んだ部分にだけ、黒の塗料を滲ませる為で
塗料のままの黒だと、塗料のとろみが強過ぎて上手く滲みません。
これで目の大きさ。がハッキリするので、ヘッドの造型のイメージが
掴みやすくなります。
それと眉毛もこのタイミングで塗ると良いでしょう〜。
で、眉毛は薄めの色で塗って下さい・・・そんな意味だと、このお皿の中の
薄めた髪の毛の色はちょうど良いんです・・・笑。
その理由とすると、眉毛が濃い色で塗られていると「目の表情」の
インパクトが薄れてしまうからで・・・眉毛は薄めに塗っておく事に
限りますです・・・笑。
逆に言えば、眉毛にインパクトを持たしてしまうと・・・
面白い顔に仕上がっちゃうんです・・・笑。
ちなみに今回のヘッドの場合は「黒髪」という設定なので
アイポイントにも黒を使いましたが、茶髪などの場合には
このアイポイントも茶色にすると、自然に見えます。
なるべく関連した色を使って上げて、色の統一感を保つ訳です。
髪の色もついでに、このタイミングで塗ります。
髪と肌の境目も、最初から濃い塗料で塗ると自分で判断して
塗り分けないといけなくなりますが・・・薄めた髪の色を置いていくと
勝手に髪の造型部分にだけ、薄めた塗料が滲み出るので
簡単に髪の境目の判別が出来ます。
これで、乾燥を待って重ね塗り乾燥を待って重ね塗り・・・って
何度か繰り返すと、髪の造型を生かした塗装が出来ます。
4、ここで、肌の赤味として入れた「ピンク色」の周囲を
ぼかす作業に入ります。
これも比較的に簡単で・・・「溶剤で薄めた肌色」を
ピンクの周囲に置いていく。って感じになります。
溶剤のままでも構わないのですが・・・ピンク色が溶け出す時に
薄くても肌色があった方が、綺麗にボケてくれます・・・不思議。
ピンク色の境目を狙って、筆先で遊ぶ感じで・・・
ゴニョゴニョと筆を動かしていると、勝手に先に塗ったピンクが溶け出す!って手順です・・・。
この時の、ボカすピンクの度合いですが・・・
アイポイントと見比べながら行うと、基準があるのでやりやすいです・・・笑。
5、ここで白目を入れます。
これは塗料の白をそのまま・・・慎重に・・・白目部分に
塗っていきます。
この時白目の基準とするのが、
前の手順で塗っておいた「アイポイント」で・・・これを基準にして
白目を描いて下さい。
6、ここで初めて眼球を描いていきます。
これは「ブルーアイ」と言う事で、「黒」と「青」を混ぜた色を作って
これで描いていきます。
眼球の簡単な描き方は、先ず眼球の周囲の円を描いて・・・
真ん中に瞳孔に当たる「丸い点」を描きます。
で、乾燥を待ってから・・・このブルーアイを更に溶剤で薄めて
この薄めたブルーアイ色を瞳孔の周りの白く残った部分に
塗っていきます・・・。
こういった、円を上手く描くコツは、筆の動きを一定にして・・・
ヘッドを描きやすい角度に「グルグル」回していきます。
ヘッドを一定の位置に保って円を描くのは至難の業。ですので
ヘッドの方を、都合良く回転させて下さい。
目の塗装は難しい。と、よく耳にもしますが・・・
とにかく数をこなさないと、いつまで経っても上手くならないので
「ガタガタ言わずに数を塗れ〜!」って事でお願い致します・・・笑。
7、ヘッドの塗装が全て済んで・・・完全に乾燥させたら
「“スーパークリア”スプレー」で、塗料のツヤを完全に消します。
これもウチの考え方ですが、人の肌が光る(テカル)場合って
限られていて・・・「汗をかいている」か「水などに塗れている」時で
基本的に、肌が光るのは不自然の極みでして・・・笑
完全に、ツヤは抑えた方が良い。と、考えています。
それともうひとつ理由があって・・・
それはヘッドの造型がハッキリとする!って事で・・・。
塗料などのテカリがあると、凹んだ部分もテカッたりして
せっかくの造型がハッキリしないんです。
テカッた部分って、飛び出て来るので凹凸が分からなくなるんです。
ですから、テカリを完全に消して、造型による凹凸を強調する訳です。
8、そして最後に「スーパークリア“光沢”」を
眼球と下唇にだけ、塗ります。
この時の注意は、眼球に関しては球体でいつも濡れている部分なので
何度か重ねて塗った方が効果あるのですが・・・
下唇に関しては、唇がテカテカとテカっている方が不自然なので
「一回塗り」として下さい。
若干、ほんの少しテカレば充分に効果があります。
で、上唇に関してですが・・・
絵の世界でもそうなのですが・・・上唇って「影」になる部分なので
光の当たる下唇よりも、暗くて濃い色を塗るんです・・・。
この技法(考え方)を利用して、上唇にはスーパークリア「光沢」は
塗らないんですね。
ですが・・・ヘッドって3D(立体)なので、上唇は実際に影になるので
ここには唇の色の「ピンク」を塗るだけ!としている訳です・・・。
って、こんな感じでヘッドって塗ります・・・。
ウチの考えは「せっかくの造型を生かす!」って方法なので
そんなに難しくないでしょう〜〜〜?
1/6サイズと言う、シッカリとした造型での凹凸が用意されているので
余計な事はしない様に、最小限の力で良い塗りをする。
って事です・・・笑・・・手抜き・・・。
先ずは、塗ってみて・・・分からないところは聞いて下さい。
で、これが完成したヘッド!!!
生き生きとして見えません???笑。
フウ〜〜〜!!!またまた、長い記事を書いたので
疲れちゃいました・・・
まあ、皆さんの為になれば・・・嬉しいので・・・疲。
頑張って「ヘッド塗装」やってみて下さい・・・笑。
でわまた・・・。

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