品惚れとは,自社の商品に惚れ込んでしまうことです。
自社の商品に自信を持ち惚れ込むことはいけないことではありません。
これがうちの売りだ!
そんな強い自信が顧客の心を動かすものです。
ですから,自社商品に愛着や自信を持つことがいけないという意味ではありま
せん。
品惚れは禁物とは,自社の商品に惚れ込みすぎて,出し惜しみをしてはいけな
いということです。
これはいいものだからとっていこう。
これはもっと高い値段で売れるから,高く買ってくれるお客が来るまで売るの
を待とう。
そんな出し惜しみ,売り惜しみをしてはいけないということです。
特に売り惜しみは,無意識にやってしまうものです。
そして,高く売るまで待つことが商売の秘訣のように思っている方もいるでし
ょう。
もっと高く売れるのに,みすみす安く売ることはない。
そんなふうに教わってきた方もいるかもしれません。
しかし,いまその商品を欲しがっている方が,一番のお客様です。
その方に提供すればたとえ今は安くてもあとで大きな収穫があるかもしれませ
ん。
もっと高く売れるお客を,と思って待っていたら,天災が来てそれどころでは
なくなると言う可能性もあるでしょう。
品惚れは禁物。
昔からの日本の商人の教えに学ぶことは多いように思います。

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