不動産経済通信の記事がふと目に止まりました。
それは、分譲戸建てトップの一建設が上場し、それについて社長が答えているインタビュー記事。
それをちょっと引用させていただきます。
「1次取得者向け需要は途切れることがない。家賃と同程度で家が買えるなら、家が欲しいという購入意欲は衰えない。今後ともデフレ傾向は継続し、低価格志向が続くと思う。住宅販売全体のボリュームは縮むかもしれないが、その中で当社はシェアを高めていければいいと考えている。」との記事です。
着工数の減少で住宅産業はピンチとはいえ、最近では大手ハウスメーカーまでも、「ローコスト」路線に進出してきている。そんな中で、ますますパワービルダーの勢いが衰えないとは、これどういうことか??
あくまで推測に過ぎないが、「いままでともかく家が高すぎた」ということなのではないか。
なんだ、当たり前だ・・・ということなのだが、実際に、4000万円使い価格で「中堅所得者層」だとかをターゲットにしていたハウスメーカーが、一斉に「2000万円台」、場合によっては「1000万円以下」を出してきたら、そりゃ、「3000万円ローン」が限界だと思っていた人たちは、たくさん飛びつくわなあ・・・・。
家賃10万円を払うより、月々5万円の住宅ローンの方が、そりゃ、いいに決まっている。
というわけで、もうひとつの理由が、「賃貸は高くて良いモノがない!」ということかも。
つまり、なるべく早く、「この釣り会わない家賃をやめて、効率よくローンを支払いたい」と思っているひとたちが多いということでしょう。
@住宅価格がいままで高かったということ
A賃貸住宅は高くて当たり物件が少ない
そして、巣篭もり系でなるべく外では金を使わない、車もいらない〜ということから、「1000万円代で買える戸建て住宅」は、とても身近な買い物になっている、ということが言えるのだと思います。
その意味で、冒頭のインタビュー記事の中にある、
「1次取得者向け需要は途切れることがない。家賃と同程度で家が買えるなら、家が欲しいという購入意欲は衰えない」という経営判断は、うーん、なるほどと思った次第です。

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