出会いは『電撃戦隊チェンジマン』でした。スーパー戦隊シリーズの中で、今でもいちばん好きな作品の、いちばん好きなエピソード「ブーバ地球に死す!」を演出されていました。けっしてケレンや派手さはない、しかし物語を映像として描ききる実力に、「なんだこの監督は」と腰を抜かしたのを思い出します。長石監督にとっても、特撮ヒーローものの監督デビュー作だった作品です。いや、助監督時代を含めれば初代『仮面ライダー』から無意識のうちに作品に触れてはいたのですが。
何年かして、特撮ファンのコミュニティに首を突っ込んだとき、同じように長石監督に作風に興奮していた仲間が数多くいて驚いたことも、懐かしく思い出します。あれから長い時間が経ち、こちらも特撮を観たり観なかったりという時期もありましたが、長石監督の偉業は皆様ご存知のとおりです。
今はただ、安らかにと願い、衷心より哀悼の意を表します。合掌

0