クラセン2日目は第3試合。
相手は昨日広島に0‐6で大敗している新潟ユース。
決勝トーナメントに進むためにも大量点で勝つというのが大事になる試合。
円陣を組み晃太のかけ声で気合いを入れピッチに散らばり試合が始まる。
スタメンは、
-----マッチ--駿-------
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陽平--------------慶治
------ヤス--卓哉------
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小出--佐野--恭平--卓馬
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---------晃太---------
序盤こそ積極的に仕掛け良い場面を作り出すも、なかなか点につながらない。
良い展開で試合は進んでいくが駿が頭で競り勝つも、なかなかこぼれを拾うこと
ができず試合は徐々に新潟ペースとなる。
そして失点。
エスパルス右サイドからスルスルと中に切り込まれ、コースが開いたところをミ
ドルシュート。
晃太が反応するもゴール右隅に決められてしまう。
まさかの失点に慌てたのか、なかなかポゼッションすることができない。
そして前半の段階でマッチに代えて藤牧投入。
マッチもこの日が誕生日ということでバースデーゴールに期待したのだけれど、
短い出場時間ではシュートもほとんど放てず無念の交代となってしまった…
藤牧投入後、長いボールを2人のターゲットをおくことでラインを高く保てるよ
うにはなったものの、いかんせんセカンドを拾えない、パスがつながらないとい
う苦しい状況は打開できず前半を1点ビハインドで折り返す。
後半頭から小出に代えて彬、ヤスに代えて柴原を投入。
昨日今日と2試合連続でベンチ入りを果たした柴原が14歳にしてユースデビュ
ー!!
この苦しい展開を打破するためにWANDER BOYが試合にアクセントをつけ
ようと必死になる。
小出のLSBの位置には卓哉が、ヤスと卓哉のCHには彬と陽平が、陽平のLS
Hの位置には柴原が入る超攻撃的布陣。
点をとらなければならない状況でなんとかしなければならない。
しかし、相手の早いプレスになかなかパスをつなげず苦しみ、時間だけがただ過
ぎていってしまう。
最後は藤牧に代えて大を投入し、佐野をLSB、卓哉をLSH、柴原をRSH、
慶治をCFにいれ駿のフォローにという布陣にし、とにかく1点という形をとる
。
。
相手の退場もあり数的にも有利になり攻め込むものの、ゴールを揺らすことがで
きず。
ロスタイム3分もなんどかセットプレーから点を奪おうとするも決められず無念
のホイッスル…
0‐1での敗戦。
そしてグループ予選での敗退が決まった。
試合後挨拶にきた選手たちの表情は、どこかやり切れない表情の選手が多かった
。
もっとやれたはずなのか、全力を出し切れなかったのか…
力尽き泣き崩れるのも駿一人だった。
プリンスで負けるたびに涙し悔しさを露わにした選手たちが、どこか魂が抜けた
かのような表情で、みんながみんな最後まで必死に戦えたのか…
応援していた俺らも非常に切ない気持ちになってしまった。
負けたとはいえいつも選手を後押ししたエスパルスコールもできず、選手たちに
もどう声をかけていいのかわからず声をかけれなかった。
休息日を挟み明後日は最終戦は完敗だった柏に3‐1で勝利した広島ユース。
エスパルスとしては数字上はただの消化試合となってしまうが、相手は1位通過
を確実とするために本気でくるかもしれない。
ただの消化試合にはして欲しくない。
秋にはサハラカップの予選で戦う相手だ。しっかりと相手のサッカーというもの
を掴んで欲しい。
そして、俺は都合で帰ってしまうけど、応援しているサポーターのためにも、た
だの消化試合ではなく良い試合にして実りのあるものにしてもらいたい。
暗いチームの状況に一筋の光。
それは誠のユースデビュー。
さすがに、フィジカル的に厳しいものは確かにあり、通用するのかというとまだまだこれからの存在ではある。
でも、持ち前のセンス溢れるプレーぶり、フィジカルで勝負できないならではのワンタッチプレー。
光るものは魅せていた。
残る広島戦。
チームが一つになってただ一つの目標、
勝つ
ということをチーム全体で目指してほしい。