この一年は本当に苦しい道を歩むことになるだろうとはある程度覚悟していた。
実際、ここまでの戦いは本当に苦しい試合ばかりで、勝てないということに対しとやかく言うつもりはない。
でも、男には何が何でも勝たなきゃいけない時もある。
前節のHondaとの戦いは勝たなきゃいけない試合。
今節のジュビロとの戦いだって東海大会に進むためには、条件と戦いながら試合を進めなきゃならなかった試合。
確かにジュビロは強かった。
別格の選手もいた。
俺が行けなかったプリンスのジュビロとは精度や質というものが違うチームだったかもしれない。
でも、サッカーというものは個人でやるものではなくて、チームでやるもの。
それは11人で戦うという意味もあるけれど、それだけじゃなくベンチ、そしてベンチ外の選手、スタッフ、さらには親、そしてサポーターも含めエスパルスの名の下に集まった全員で戦うということだと思う。
LOVE SHIMIZU LOVE S−PULSE
多感なこの時期の選手だからこそ、胸に刻み込んで欲しいこの気持ち。
清水を、エスパルスを愛するが故に、磐田を憎む気持ち。
磐田には勝つ、勝たなくてはならないという気持ち。
この試合での選手たちには残念ながら数名にしか、この気持ちを感じさせる選手がいなかった。
つい先日の試合ではチーム一丸となって磐田を粉砕できたのに。
不安定な年代というか、絶対的なモノがないチームだからこそ、一戦一戦にかける気持ちを前面に押し出して最高のサッカーをするという強さを身につけて欲しい。
クラセン東海、全国への道が閉ざされても、俺たちはお前たちを見捨てはしない。
この悔しさ、この涙を絶対に無駄にせず、次の試合に活かせばいいんだ。
決して回り道なんかじゃない。
お前たちの力はこんなもんじゃない。
それは俺たちが一番よく知っている。
みんな一人一人最高の武器をもっている。
エスパルスでサッカーができる選ばれた戦士たち。
共にゆこう、いつまでも。
俺たちがついている。