先日ガンバが福岡に勝利したため、予選敗退が決定したエスパルス。
このセレッソ戦が今シーズンユースチームの最終戦となる。
つまり3年生の卒業試合である。
ラストを勝利で送り出したい。
そんなキモチから、一昨年のPaint the MIHO “Orange”を再び。
アップを終え、試合直前のミーティング。
穏やかな気候、穏やかな空気に、突き刺さるような真剣な空気。
最後は選手・コーチ・スタッフ全員で円陣を組む。
さあ、いよいよ最後の戦いが幕を開ける。
泣いても笑っても最後の90分。
------孝洋--池上------
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-傑----------------郁-
------慶也--達也------
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江守---蓮---滝戸--恭平
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---------柴田---------
SUB:瀧川 広大 教史 卓馬 曽根 山田 藤牧
ここ2試合非常に集中したゲームが出来ていて、今日も決して悪いわけではなかった。
それでも、相手はさすがにグループ首位。
試合はセレッソのペースで進む。
しかし、いつもの試合とは違う。というキモチを前面に出す江守・滝戸の両DF。
最後は守護神柴田が抜群のセービングでゴールを死守する。
前半は0−0で折り返す。
本当に最後の45分の戦い。
The LAST DANCE.
立ち上がり4分。
左CKから合わされて失点してしまう。
春までのチームなら、このままズルズルといってしまうところだが、今のチームは違う。
ここからエスパルスらしい、個人個人の力を存分に活かした攻撃に出る。
そのアクセントとなったのが、
後半09分 OUT 郁 ⇒ IN 藤牧 (FW) ※孝洋RSH
藤牧。
最後の試合。本来のFWでの出場で輝きを見せる。
藤牧が前線に入り孝洋をサイドに回したことで、傑と合わせて両サイドから効果的な攻撃を繰り出し、CHを含めた厚みのある攻撃が徐々に出始める。
そして、25分。
孝洋が粘って得たCK。
達也のボールに中央合わせようとした藤牧が相手に引き倒されPKを獲得。
藤牧から指名された滝戸がキッカーに。
前々節、2度目となったPKでも落ち着いて決めてみせた滝戸には蹴る前から決めてみせるというオーラがみなぎっていた。
ゴール左隅に落ち着いて決めた。
これで同点。
この後も勢いそのままに攻め込むエスパルス。
時折セレッソにも危ない場面を作られるものの、集中した守りで失点を許さない。
孝洋の惜しいダイビングヘッドもあったが、決まらず。
後半43分 OUT 傑 ⇒ IN 曽根 (LSH)
さらにサイドからという交代も実らず、1−1のまま試合終了。
エスパルスユースの1年が終わるとともに、この笛は3年生にとって高校年代でのサッカー生活の終わりの音。
この日の出場は無かったが、圭吾も挨拶に来てくれた。
試合前に作った幕も3年生に向けて出した。
本当に今までありがとう。
タッキーは6年間エスパルスを支え、江守・藤牧はわざわざ県外からエスパルスという道を選んでくれた。
圭吾も最後は怪我に悩まされたけど、タッキーが不在時には代わりにキャプテンシーを発揮してくれた。
君たちは本当に誇りだし、何より俺たちの大好きなエスパルスを愛してくれていた。
俺たちがみんなにキモチを届けたくて、いろいろやっているけど、
藤牧、お前も考えていてくれたんだな。

そういえば去年も最終戦のあとやってくれたパフォーマンス。
「ありがとう。」という言葉は俺たちへの最高のプレゼント。
こちらこそ、本当に楽しい時間を「ありがとう。」
最後はみんなで記念撮影。
これから先、どんな道を進んでも、俺たちはずっと君たちを応援しているし、頑張って欲しいと思っている。
そばで応援できなくなることは寂しいけれど、いつかまた、聖地日本平で・・・
願わくば、一回りも二回りも大きくなってピッチで戦う姿を見せて欲しい。