ユースTM
清水エスパルス vs 名古屋グランパス at トヨタSC

大榎監督になってから、初めての「対クラブユース」の練習試合。
場所はトヨタSCということで、敵地に乗り込んだ。

試合前には何度もミーティングを重ねる。
大榎監督になってから、このミーティングが非常に多く、そして長い。
≪試合結果≫ ※40分×3本
清水エスパルス 2−4 名古屋グランパス
(1本目:0−3、2本目:2−1、3本目:0−0)
≪1本目≫
------一貴--池上------
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陽平---------------傑-
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-------郁---慶也------
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稲毛---蓮---達也--恭平
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---------柴田---------
●名古屋17番 (1本目07分、ロングフィードに抜け出した17番がGK1対1)
●名古屋2番 (1本目12分、右サイド抜出た23番の右パスをフリー2番)
●名古屋17番 (1本目19分、2番右クロスを17番がファーでヘディング)
立ち上がりからお互いにいい攻撃の形を作る。
しかし、この0−3という結果は完全に決定力と決定機を作り出すという点によるもの。
エスパルスは攻撃の形までは作れるものの、シュートまでは持ち込めない。
対する名古屋は、少ないながらもカウンターからしっかりとシュートまで持ち込み、それを確実に決めてくる。
1・2点目は完全に裏を突かれ、3点目は左サイドからのアーリークロスに対し、17番に対ししっかりと寄せきれずドンピシャのヘッドを決められてしまう。

サイドからの攻撃を多用する新ユース。
稲毛がボールを受け攻めあがる。

良くも悪くもこのチームは陽平のチームであることは間違いない。
この日も抜群のキープ力と個人技で相手を翻弄。
昨年よりも声を出すようになった陽平は、なかなか思うようにボールが回らないことにイライラを積もらせていたようだが、それでも最後まで気持ちを切らさずにチームを牽引。

郁も本来のパフォーマンスが戻ってきた。
声を良く出すようになったし、味方を鼓舞し、いい雰囲気を作れている。
CHとして厳しくいくところはガッツリいくし、チームの心臓を担うだけのポテンシャルを持てている。
≪2本目≫
-------畑---孝洋------
----------------------
曽根---------------傑-
------恭平---郁-------
----------------------
稲毛---蓮---広大--山田
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---------柴田---------
●名古屋25番 (2本目18分、右折り返しを名古屋25番ファーで押し込む)

2本目は序盤はこう着状態。しかし落ち着き始めた18分、左サイドを切り込まれGKが寄せた瞬間折り返されて逆サイドから走りこんだ25番が詰めて均衡を破る。
◆選手交代
19分 OUT 柴田 ⇒ IN 長島 (GK)

2本目からはここ最近得点を重ねている孝洋が出場。

右サイドは山田がRSB、傑がRSH。
山田が下級生ながら傑にしっかりと指示を出し、マークを受け渡す。
広大と蓮のCBコンビもしっかりとラインコントロールが出来ていて、失点はしたものの良いディフェンスだった。
●佐野孝洋 (2本目30分、傑のショートパスに抜け出した孝洋が決める)
ゴール前での混戦から中に絞っていた傑からパスを受けた孝洋が右足でゴール右隅に流し込んで同点。

●佐野孝洋 (2本目35分、恭平右クロスを孝洋がトラップで抜け決める)
CHから何度も積極的に攻撃参加していた恭平からのグラウンダー右クロスを中央で待っていた孝洋がワントラップで右斜めに抜け出し、ゴール左隅にきっちりと流し込み逆転。

潤は抜群の身体能力で相手の攻撃を防ぐ。
≪3本目≫
-------畑---孝洋------ -------畑---孝洋------
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---------池上--------- ---------陽平---------
一貴--------------陽平 池上--------------山田
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---------慶也--------- ⇔ ---------慶也---------
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曽根--広大--達也--山田 一貴--曽根--広大--達也
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---------長島--------- ---------長島---------

3本目は変則4バック。ヤジロベー式に達也と一貴が最終ラインを構成する。

池上がトップ下に入る。
慣れないポジションながらサイドに流れたりと試行錯誤しながらのプレー。

孝洋はスピードで相手を翻弄。
あと少しラストのところの精度が高まれば本当に恐ろしい存在。

曽根がボールを受ける。
アーリークロスなど、いいボールを供給。

陽平は右に左に中央にと顔を出す。
ヒールキックやキックフェイントなど相手を小馬鹿にするプレーは見ていて秀逸。

畑も惜しい場面多々。
一生懸命走り、あと一歩というプレーが多かった。
フィジカルではまだまだ厳しい場面もあったが、フリーの場面でのダイレクトタッチは素晴らしい。

試合は2−4で敗れたものの、一本目序盤の先行きを不安にさせる雰囲気から終盤は一転。
来週行われるヤングサッカーフェスティバルの静岡ダービーが楽しみだ。