夏のリベンジを果たすため、再び全国へ足を進めるための戦いが始まる。
SURUGA CUP 2008
静岡県ユース(U-15)サッカー選手権大会
クラブユースチームとの真剣勝負の多かった夏から、いよいよ中体連チームも含めた県の真のチャンピオンを決める大会。
この大会で上位2チームに進出し、東海大会へ進出し、東海で上位2チームとなることで、再び全国の舞台高円宮杯へ駒を進めることができる。
夏の全国大会よりも今回は中体連チームを含んだ多くのチームから、尚且つ出場枠は少ないという県大会からトップギアで臨まない限りそう甘くはない戦い。
そして敗退が決まれば故にそれは、このチームでの最後の公式戦ということになるわけである。
まずは県制覇への第一歩、一次リーグ開幕戦の相手は天竜中学。
今日は、一年生大会との兼ね合いもあり、サポーターは二手に分かれての応援。
<<先発>>
------影山--高橋------
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石毛----------------原
-----加里武-舞人------
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矢守--溝口--犬飼--荒井
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---------瀧川---------
明日メニコンカップに出場する犬飼もこの試合に出場。
先日の翔洋とのTMから、ブラジル帰りの石毛をスタメンで起用した以外は変わらないメンバー。
原を本来の右に配置し、縦へのストロングポイントを作る。
開始2分。
中央高橋のパスを受け抜け出したカゲがきっちりと決めて先制点を奪う。
このゴールを口火にゴールラッシュの始まりか、と思わせたがこのあと一気に攻めあねぐ。
石毛にボールが集まり、そこから散らしていくスタンスは夏から変わらない。
しかし、翔洋戦で見せたテンポの良いパス回しは、石毛にボールが集まるが故、頼りがちになってしまい逆に攻撃のテンポがスローになってしまう。
素早く崩すサッカーとじっくり崩すサッカーを織り交ぜることができずゲーム作りに一本筋が通らず苦難。
時折訪れる数的同数などのピンチも犬飼・溝口の鉄壁DFとタッキーを中心に盤石の守備。
やはり今大会も固い守備は健在。
荒井・矢守も相手SHに対して厳しく・激しく寄せてボール奪取を繰り返す。
さらにそこから攻撃の起点となりチャンスメイク。
サイドの裏を積極的に狙って攻撃を仕掛ける。
右サイド裏に抜けたカゲがシュート気味のクロスをニアの高橋に合わせようとするもGKがコーナーに逃げる場面。
徐々にエスパルスが確実にイニシアチブを握りだす。
そして25分。
中央で高橋がボールを右に動き出したカゲにアウトサイドループパスを送る。
カゲはそのまま持ち込み、右足を振りぬき2点目を突き刺す。
さらに26分。
今度は完全に抜け出したカゲが相手GKをも交わしてゴールを決めハットトリック達成。
先日までの決め切れない男から一皮剥けた。
とどめは28分。
石毛の右CKを中央でミゾが決めて4点目をゲット。
当初犬飼が決めたと思い犬飼コールをしたがアップ中の進藤からミゾのゴールということを教えてもらい、こちらもミゾコールに訂正。
2人ともごめんなさい。
このまま4−0で前半を折り返す。
後半開始。
<<選手交代>>
後半00分 OUT 高橋 ⇒ IN 裕介(CF)
後半00分 OUT 石毛 ⇒ IN 片山(LSH)
後半00分 OUT 舞人 ⇒ IN 進藤(CH)
後半00分 OUT 荒井 ⇒ IN 入山(LSB) ※矢守RSB
------裕介--影山------
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片山----------------原
-----進藤--加里武-----
----------------------
入山--溝口--犬飼--矢守
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---------瀧川---------
4人を下げ新たに選手を投入。
ハーフタイム時に、後半からの出場を告げられた裕介と進藤ががっちり握手をしているシーンを偶然見て、こういう「試合に飢えた」選手が出場することはチームの競争をさらに激化して良い雰囲気だと感じた。
途中出場の健人が左サイドを駆け上がりクロスを入れる場面。
非常に惜しい場面だったし、後半は変わって入った選手が非常に効果的に動き躍動していた。
後半5分。
今度は紳が左サイドを突破。
左足の低いクロスに対し、ファーサイド突っ込んだ原が押し込み追加点。
健人がサイド際で相手とボールを競り合う。
しっかりと相手に体を預けボールを死守。
前から積極的に行く姿勢は最後まで劣ることなくプレーしていた。
14分。
今度は右サイドを突破した原が先ほどのお返しとばかりに中央にポジションを移していた紳にマイナスの落としを入れると紳はきっちり決めて加点。
あまりの暑さに9月にも関わらず給水タイムが設けられる。
後半16分 OUT 加里武 ⇒ IN 隼人(CH)
後半19分 OUT 影山 ⇒ IN 祥平(CF)
後半19分 OUT 原 ⇒ IN 脇野(RSH) ※隼人RSB
後半19分 OUT 矢守 ⇒ IN 佐藤(CH)
後半19分 OUT 瀧川 ⇒ IN 市川(GK)
<<後半19分以降>>
------裕介--祥平------
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片山--------------脇野
------進藤--飛天------
----------------------
入山--溝口--犬飼--隼人
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---------市川---------
効果的な選手交代で最後まで攻撃の手を緩ませないエスパルス。
紳や飛天が飛び出しシュートを放ったり、裕介がボールを持つやFWらしく最後までシュートだけを狙ったプレーをしたりと、個人戦術の面でも夏より確実にレベルアップした感じを得た。
29分。
とどめは、フィードに抜け出したワッキーがGKと一対一。
一度はぺナ外ハンド?のようなプレーで防がれるものの、こぼれをしっかりと拾って確実にゴールに突き刺す。
怪我で第一線からずっと離れていたワッキーの存在を誇示する復活ゴール!
終了間際に紳がサイドからカットインし、中央からミドルを放つ。
惜しくも枠を外れてしまうが良いプレーだった。
そして試合終了。
30分ハーフで、前半4−0、後半3−0。
合計7−0で試合終了。
7点で決して満足できるレベルのチームではないので、敢えて苦言を呈すが、もっともっと取れた相手。
1点目を奪ってから2点目までのインターバルが大きすぎた感じが否めない。
それでも、初戦というどこのチームも苦しむ独特のゲームを7得点無失点というのは上出来ともいえる。
全ては明日の開誠館、サルファスとのダブルヘッダー。
ここできっちり勝つために、今日の教訓をしっかりと活かしてプレーしてもらいたい。
期待しているよ!がんばれみんな!