Jユースの決勝トーナメントを翌週に控え、直前最後の練習試合が組まれた。
選手権静岡県代表の藤枝東。
エスパルスが出向く形の練習試合は異例で、会場の藤枝市民グラウンドには、多くの地元藤枝ファンが駆けつけ、言わばアウェーでの練習試合となった。
公式戦で最近やり始めたアップ前の円陣を組み、さらに試合開始前にも全員で円陣。
公式戦さながら、いや、公式戦以上に気合の入った選手たちの表情が窺えた。
藤枝東もベストメンバーとは言い切れないものの、背番号は若い番号の選手が多くこの一戦に対するモチベーションの高さを感じさせた。
≪先発≫
-------誠---池上------
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成田--------------一貴
------田代---郁-------
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稲毛--教史--恭平--諄也
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---------柴田---------
塩釜FC戦に諸事情で出場できない傑、怪我でリハビリ中の陽平、修学旅行帰りの潤に代えて成田、田代、柴田がそれぞれ出場。先日の徳島戦から達也に代えて田代が先発で出場となった。
45分ハーフの前半序盤、主導権を奪ったのはエスパルス。
成田がラインの裏を取る場面が多く、左サイドから積極的に仕掛ける。
人数をかけて藤枝東に時間を与えない。
張り巡らされたエスパルスのネットに次々と引っ掛かり、セカンドボールはほとんどエスパルスが拾う形になる。
奪ってからは常に裏を狙う攻撃陣が仕掛ける。
しかし藤枝東もそう易々とシュートまではいかせてくれない。
エスパルスの早い寄せに慣れてきた藤枝東も反撃。
ボールを奪うとサイドに展開し、そこからの打開といった形で攻め込む。
しかしこちらも柴田を中心としたDF陣がシャットアウト。
前半終了間際にアクシデント。
クロスボールに対し頭で競った一貴と藤枝東のDFが交錯。
一貴は出血し、尚且つ脳震盪を起こし抱えられながらピッチアウト。
試合後もまだフラフラしていただけに心配。
前半終了間際成田の放ったミドルも惜しくも枠外。
前半はお互いに決め手を欠き0−0で折り返す。
≪後半開始時≫
------池上---畑-------
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成田---------------誠-
------田代--達也------
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稲毛--教史--恭平--諄也
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--------久保田--------
負傷交代の一貴に代えて畑をCFで投入。先日徳島戦で試した誠のRSHと畑のラインで攻撃を仕掛ける。
郁に代えて達也を、柴田に代えて久保田を投入。
しかし開始わずか2分。
エスパルス左サイドからの藤枝東ボールのスローインから中央繋がれ、スルーパスに反応した20番が抜け出して久保田のニアを射抜くシュートを決めて0−1。
先制点を藤枝東が奪う。
畑がよくサイドに流れ、誠と頻繁にポジションチェンジすることで相手を混乱させる。
後半右サイドからの攻撃が多くなり、徐々に藤枝を追い詰める。
◆選手交代
後半14分 OUT 教史 ⇒ IN 伸尚 (CB)
後半14分 OUT 成田 ⇒ IN 崇兆 (LSH)
後半21分 OUT 久保田 ⇒ IN 長島 (GK)
後半21分 OUT 諄也 ⇒ IN 山田 (RSB)
後半21分 OUT 稲毛 ⇒ IN 曽根 (LSB)
後半28分 OUT 田代 ⇒ IN 傑 (LSH) ※崇兆CHへ
≪交代後≫
------池上---畑-------
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-傑----------------誠-
------崇兆--達也------
----------------------
曽根--伸尚--恭平--山田
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---------長島---------
ベンチメンバーを全員投入しさらに勢いを加速させるエスパルス。
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CKから繋がれたボールを最後はゴール前で畑がバイシクル。
枠を取られ切れなかったが、畑らしいアクロバティックなダイレクトプレー。
誠もシュートを放つ。
この日の誠はDFラインまで相手を追いかけ寄せるなど普段の何倍もの運動量でピッチを駆けまわった。
そして後半35分。
右サイドからのクロスに合わせようとした池上がDFに突き飛ばされPKを獲得。
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同36分、自らゴール左に流し込み同点弾。
最後まで勝利を目指し攻撃を仕掛けるエスパルスだが、なかなかそのゴールをこじ開けることができない。
対する藤枝東もカウンターから攻撃を仕掛けるが、潤がファインセーブで得点を許さない。
試合はそのまま1−1で終了の笛。
惜しくも勝利することは出来ず課題も見えた試合ではあったが、モチベーションを保ち決勝トーナメントに臨める点では良い練習試合であったと思う。
さぁ、いよいよ決勝トーナメント。
一発勝負のガチンコ勝負。
負ければ3年生は卒業。
一日でも今のみんなサッカーができるように、有終の美で飾れるように、最高のサッカーをしよう。