クラセン東海もいよいよ準々決勝。
勝てば東海4位以内が確定し、全国大会出場が決まる。
ここまでやっと来た。かなり遠回りだったけど、「絶対に負けられない戦い」を勝ち続けたどり着いた舞台。
ここまで来て何も掴めないのは虚しすぎる。
とにかく勝つことが求められる試合。
練習の段階から岩下監督が求めていた「綺麗なゴールはいらない。泥臭くてもゴールはゴール」というのが真価を発揮する時だ。
求めていることはただ一つ。勝利のみ。
気持ちは一つ。勝利を目指すのみ。
≪先発≫
------聖矢----力------
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大和--------------和磨
------石毛-悠太朗-----
----------------------
雄太--大我--江井--三田
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---------斉藤---------
毎年恒例の三好旭。
太鼓を使った応援はできないが声と手拍子のみでサポートする。
試合開始直後から気合十分。
前掛かりでサイドの勝負を制し前に出る。
しかしそこは準々決勝。
そう簡単にはゴールは奪えない。
31分。ついに均衡が崩れる。
石毛の左CKを聖矢が押し込み先制ゴール。
さらに同31分。
悠太朗が左に流れライン際からの折り返しを力がスライディングで押し込み追加点。
一気に2点差をつけて前半を折り返す。
後半開始。メンバー交代なし。
ところが後半6分。
リベロの右CKはクリアするものの、こぼれを拾われて11番がミドルレンジから豪快にシュートを放つ。
これには斉藤も必死に左手を伸ばしすも止められず。
これで勢いは完全にリベロに。
しかしリードは渡さない。
しっかりと体を張って守る。反撃の機会を伺いながら耐える。
後半16分。

石毛のスルーパスに抜け出した力。
GKとの一対一をシュートフェイントで交わし、右足を振りぬく。必死にゴールをカバーに入ったDFも届かず3−1とする。
このゴールで再び流れはエスパルスに。
そして26分。

右サイドスルーパスに抜け出した三田。
持ち込んで低いクロスを入れると走りこんだ和磨。
これをダイレクトで合わせて4−1。
後半28分 OUT 大和 ⇒ IN 勝又 (LSH)
さらに30分。

左サイド持ち込んだ力。ニアをブチ抜くかと思いきや意表を突いたループパスをファーに送ると走りこんだ聖也がスライディングで押し込み5−1。
後半31分 OUT 聖矢 ⇒ IN 克哉 (CF)
32分。スーパーサブのジョーカーがファーストプレーで結果出す。

右サイド和磨からのスルーパスに抜け出した克哉が持ち込みファーサイドに流し込む。

6−1。
全国出場を決める試合の締めは10番が結果を出した。

37分。左サイドぺナで勝又が右足に持ち替えてシュートを狙うと思いきや、ペナルティーアークで待つ力に落とす。
これを冷静にゴール右のコースを慎重に狙って決め打ち。

綺麗にネットに包まれたボールはこのクラセンの戦いの中もっとも自分と戦い苦しんだ10番のハットトリックとなるゴールとなり、全国大会への厳しい試練の幕を閉じた。

7−1。試合終了。
終盤の猛攻で得点差をつけ、全国出場を祝うかのような祝砲が鳴り重なった。
厳しい道を通っての全国大会。
この経験は絶対に無駄にならない。無駄にしてはならない。
本当に良く頑張りました。
とにかく素直におめでとう!