今年からJユースサンスタートニックカップと新たな冠となったJユースカップ。
Gグループの開幕戦でもあるエスパルスの初戦の相手はサンフレッチェ広島F.Cユース。
下馬評ではグループ内で一番の実力を持つチームであり、初戦にして大一番。
そして会場が聖地アウトソーシングスタジアム日本平となれば、目標はただ一つ、勝利のみだ。
≪先発≫
---------影山---------
----------------------
-畑-------誠----亜人夢
----------------------
------田代--崇兆------
----------------------
稲毛--犬飼--教史--諄也
----------------------
---------長島---------
サブ:久保田、矢守、山田、伸尚、酒井、祐也、進藤
成田がJ村後に以前から痛めていた箇所にメスを入れ復帰は間に合わず。
他にも怪我人を多く抱え、柏瀬もU−16ナショナルトレセンで不在。
新たなフォーメーション、4−2−3−1がどのように機能するのか、注目だ。
立ち上がり10分間は苦しい時間帯。
セットプレーやサイド攻撃に後手に回り攻め込まれるも、潤を中心としたDF陣が体を張ってゴールを守り失点を許さない。
広島の先制攻撃に耐え、広島に徐々に攻め疲れ始める。
試合開始直後から攻め続けていたため、試合に入れていなかったDF・GKの組み立てでミスが目立ちぎこちないビルドアップからこぼれたボールを拾えるようになったエスパルスがリズムを掴み、誠の突破などからチャンスを得るも決め切れず。
広島のCKを潤がキャッチ。すばやくパントキックを前線に入れるとカゲが飛び出すGKやDFよりも先に追いつき浮玉をロングループでゴールを狙うも惜しくも枠を捉えられず。
前半最大のチャンスはこの日CHに入りセカンドボールを悉く拾っていた崇兆から生まれる。
崇兆が広島の楔をインターセプト。素早く誠に出し誠は持ち上がり右サイドを駆け上がるカゲにスルーパス。
カゲはルックアップしファーサイドにボールを送ると、畑が頭で折り返し、中央で亜人夢がバックステップで下がりながら体を倒しジャンピングボレー。
これは相手GKに防がれ得点ならず。
終盤再び広島の攻撃に苦しむも両者決め切れず0−0のスコアレスで前半を折り返す。
後半開始、エスパルスはメンバー交代なし。
対して広島はトップでの実績もある大崎が出場。
その大崎、投入と同時に試合を目まぐるしく動かしエスパルスはピンチの連続に陥る。
そして3分。
守勢に回るも広島の左CKに逃れる。
ここで広島が奇襲。
ニアサイドにショート気味に転がされたボールを走りこんだ大崎が左足で豪快にニアを抜き先制。
マークの確認をしている最中のクイックリスタートということもあり集中力の欠如からの非常にもったいない立ち上がりの失点となってしまった。
とにかく点を奪わなければならなくなったエスパルス。
積極的にゴールを狙って打っていく。
しかし10分。
大崎が再びエリアに侵入。
潤が飛び出しも左に交わそうとした瞬間足に手がかかり倒れPKの判定。
このPKに潤も反応するも止め切れず0−2とされる。
ここで稲毛に代え、山田を投入する。
春先に負傷し、絶対安静の状態から体を動かせるようになると、誰よりもよく声を出し、懸命に走り続けた山田。
昨年のJユースグループ最終戦の徳島戦の11月16日以来の公式戦出場。
この日もベンチからアップ中も絶えず声を出しチームを鼓舞し続けた男がピッチに帰ってきた。
17分。
右サイドからの斜めのスルーパスに抜け出した砂川が潤を左に交わして無人のゴールに流し込み0−3とされる。
20分。
諄也に代えて矢守を投入。
そして33分。
右サイドにポジションを移動していた矢守が縦に抜けるカゲにスルーパス。
カゲはボールを落とし、畑がワントラップで持ち出しファーサイドに蹴り込み一点を返した。
1−3。
その後も崇兆の右CKを教史が頭で叩きつけるも惜しくもGK正面で弾かれリバウンドも決め切れず。
すると39分。
右サイドからの斜めのパスに早瀬が左サイドから中央にワンステップで中にトラップと同時に切れ込み、そのままニアを抜き致命的な4点目を献上する。
後半40分 OUT 影山 ⇒ IN 祐也 (LSH) ※畑CFへ
そして最後の反撃も空砲に終わり無念の終了を告げる笛。
1−4。
クラセンから続く悪い流れ、守備の立て直しは叶わず、同じような試合展開と結果的になってしまった。
次節は10月18日。大分をJ−STEPに迎える。
クラセンで0−2と完敗しただけにリベンジの舞台だ。
一か月半。この時間をどのように過ごすのか。
全国大会で一勝もできていない今年。このまま終わるのか。
一か月半は長いようですぐにやってくる。
日々の練習からハングリーに。